2001 .3.4 YMBプロモーション

奈良市ACTセンター


「SPRING BATTLE'01」というのが今回の大会名。

 見逃した前回興行は1月の同所でのものだが、聞くところによれば観衆4人だったとか。本当ならYMBにとっても記録的な不入りであり、新日ディファに次ぐ不祥事といえよう。観ておけば某北陸在住の人に「7人がなんだ、おれなんか5人だ」と威張れたのだが残念だ(んなもん威張れるかっ)。そのときは木曜に出た週プロに情報があってすぐ次の日曜に興行、という告知の遅れがあったのだが、その轍は避けた今回は最終的に19人だか20人だかの大入り(注:この会場では本当にこの人数なら満員なのである)。というわけで会場は何かある種の臭気でムンムンしている(^^; いつもこの会場では「ACTセンター」と模造紙に大書したものを貼り出してあったのだが、今回は手製らしい看板がおいてある。こういうところには手をかけるんだなあ(^^;


看板は寝かしてあったわけではなく筆者が撮影時にミスっただけです(^^;

 試合前にダークウルフから、7月14日板橋産文ホールでの試合がきまったことと、「奈良の平和を守るために闘います」との挨拶。守ってもらわなくても奈良は充分平和なのだが(^^; そもそも最近奈良での大きな事件といえば、社会の秩序を守るべき警察の人間が自ら秩序を乱し、人々の生命を預かる医療機関の人間が自ら人の命を奪おうとしたとか、そんなんばかりや。


★5分1本勝負
△恐怖のミイラン VS ザ・マイティー△
(時間切れ引き分け)

 Xと発表されていたのは恐怖のミイランという選手。ガスパーズの曲で入場。序盤はグラウンドレスリングを展開していたが、途中でチョップを打ち合うような展開になる。マイティーが腕ひしぎを見せるが決まらず。

 ミイランがコブラクローで攻めるも、マイティーが関節で攻め返す。ミイランは覆面の上から顔面かきむしり、マイティーは足関節、と攻防。最後ミイランがコブラクローで押さえ込むも時間切れ引き分けのゴング。


★15分1本勝負
○ミイラン6号 VS TOM ×
(5分13秒 逆片エビ固め)

 先の試合でレフェリーをつとめた猫覆面の男TOM。対する6号は「恐怖の」と同じマスクだが来てる服が違う。6号はいきなりイスを使った攻撃やエルボースタップなどのラフ攻撃で優勢。TOMが逆片エビ、スリーパーで反撃、さらにWARスペシャルも見せる。

 

 6号はなぜかそこにあった雑誌「すっぴん」を取りだし、適当なページを広げてTOMに見せる。下半身を押さえてしゃがみこむTOM(場内笑)ここへ攻撃を加える6号。しかし6号は自分も「すっぴん」に見入ってしまい、その隙に攻撃を受ける。しかしイス攻撃で反撃した6号が結局逆片エビでギブアップを奪った。

 この試合の終わり際に新たに観客が入ってきたので切符販売のため試合がちょっと中断(^^;


★30分1本勝負
○山本康二 VS JET嶋村×
(5分00秒 飛びつき逆十字固め)

 嶋村は空手着にグローブ、山本はショートタイツにレガース姿。目つきが妙に(^^;真剣だ。

 序盤嶋村がパンチとキックでラッシュ。ズボズボ入り山本は圧倒されるが、カバーはエスケープ。蹴り足をとってのドラゴンスクリューからの足4の字固めで反撃をはじめた山本、と、ここらへんまでは空手家対プロレスラーの異種格闘技戦といった趣だったが、山本が自らもキックで反撃、さらに膝十字固めと攻め、嶋村もDDTみたいな技で反撃、と格闘技戦の趣は早くも崩れる。

 終盤山本がラリアットの連打で攻める。もっともこのラリアットは放つ前に伸ばした腕がヒットしたあとまでそのままの状態みたいな感じで、いかにもラリアットの真似事といった感じで迫力がない。他の技と比べてこれだけ異様に素人臭い。受ける方も棒立ちで食らうだけで倒れるわけでもなければのけぞって堪えるわけでもない。プロレスっぽく見せようとしてかえってプロレスっぽく見えなくなったみたいな感じ。最後は山本がとびつき腕ひしぎ十字固めをきめてタップを奪った。

 YMB興行らしからぬ迫力のある試合ではあったが、それだけに場違いだ(^^;


★45分1本勝負
×キョンシー VS アウストラロピテクス○
(4分44秒 KO)

 先に入場した原人アウストラロピテクスは、キョンシーの入場テーマが流れると耳を押さえて不快の意を示す。キョンシーは大阪万博の大阪ガス館みたいなマスクの怪人。両手を前に差し出した状態でピョンピョン飛びはねて移動する。この調子で原人を攻撃するのはいいが、自分でも壁に激突したりして大変だ(^^;

 

 キョンシーは爆竹だか花火だかを取り出して火をつけるが消えてしまった。今度は魚肉ソーセージを出して投げつける。気を取られる原人。

 

 そのすきに入り口の方へ移動して、花道アタックをしかけるキョンシー。原人まともにくらってピンチ。しかしさらに攻めようとして壁に激突し倒れたキョンシー。倒れても同じように腕を前に突き出した姿勢のままのキョンシー。どうやら起き上がれないらしい(^^; そのままカウント10まで進みKOが宣告された。


 〜休憩〜

 知り合いが来ており「MORIMORIさん何してんですか!」と呼び掛けられる。大声で名前を呼ぶなあ、体裁の悪い(;_;)


★スクランブルバンクハウス・エニーウエアストリートファイトデスマッチ
 時間無制限1本勝負
○ダークウルフ VS ”惨殺魔神”ネギ人間×
(14分39秒 みちのくドライバーから体固め)

 リング中央には有刺鉄線バット。ネギ人間は両手にネギ持って登場。しかしダークウルフに攻められるとあっさり手放してしまう。意味ねーよ(^^;

 路上乱闘となる。以前より車通りが多く観客としても恥ずかしい(^^; ダークウルフが電柱に股をひっかけての攻撃を見せれば、ネギ人間はビルの階段からダークウルフをつきおとす。おお蒲田行進曲。しかしこの日は結局会場周辺での攻防に終止してしまい突っ込みが浅い。

 

 室内に戻るとウルフは自転車やシャンソン教室の看板を持ち込んで攻撃。さらに売店に置いてあるタオルをとり、観客に千円コールを強要しつつ攻める。そして「誰か買わないか?」「やっぱ500円」と答えた観客、結局500円で買うはめに(^^;

 さらに有刺鉄線シューズで攻める(これは2千円)。これも「誰か買わないか?」誰も買わない(^^; 「しかたない、千円」これで買い手がついた。


おなじみの試合中即売会(^^;

 ネギ人間もダークウルフを観客席に叩きつけ、ネギで殴りつけるなど攻撃するが、これを凌ぎきったダークウルフがみちドラを決めてピン。


 勝ったダークウルフは「奈良の平和を守ることができました」って、君達が乱しているんだが(^^;「5月にまたこの会場でやります。7月には非常に恐ろしい怪人とやることが決まっているのでみなさん悔いの無いように東京まで観に来てください」と挨拶した。

 まあ楽しめたけど、新しいワンダーには欠けていたなあ。

 客層には若干変化があったように思える。


荒らされた後の売店


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