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参加者 ・Jr.:DR250SH 他、途中集合解散者
・雷造氏:ディバージョン900
今日は、京都に住むOH!NO!氏宅に泊まる事になっているので、実質は移動日。
ただ、九州に行くまでにあまりお金を使いたくない。
よって早朝に出発し、できるだけ一般道で距離を稼ぎ、ぎりぎりまで高速を使わないように考えていた。 「あれ?」 「ジッジッジ・・・」 「あれ?あれっ?」 「ジッジッジ・・・、ジッジッジ・・・」 「えぇ〜っ!」 どうして。なんで。 9時を過ぎて、遂にTDM850でのツーリングは諦めた。 短いツーリング日記だった・・・(泣)。
さて、折角の11連休(会社7連休+有休2日+土日=11)である。
極めつけは、環状7号線を過ぎた付近で、DR250SHの保険証を忘れた事に気付き、泣く泣く引き返し、結局家を出発したのは11時を過ぎていた・・・。 こうなっては、高速でひたすら走らないことには、京都になんかたどり着けない。 四つ木から首都高、東名高速→名神高速で京都南ICまでの一気走り。 途中、厚木付近から静岡までは雨に祟られながらひたすら走った。 DR250SHでは高速巡航は非常に厳しく、法定速度±αで走るのがやっと。 しかも乗り心地は悪い。 元々遠い京都がさらに遠く感じられた。 トイレ休憩&給油休憩のみで、京都には当初予定していた18時から40分程遅れた時間に何とか到着。 OH!NO!氏の家に転がり込んだ。 OH!NO!氏宅には既に雷造氏が到着しており、Jr.の荷物を部屋に入れて、早速みんなで銭湯に行った。 銭湯に行って、夕食を食べて、夜景見物して、酒を買い込んで、部屋に戻って飲んで、しゃべって楽しく過ごした。 今日はいい天気だなぁ。あぁ、し・あ・わ・せ! さて、OH!NO!氏は残念ながら出勤日。雷造氏とJr.は、OH!NO!氏の出勤を見送って出発。 今日は中国地方の真ん中付近を突っ切る予定。 途中、片上鉄道廃線跡と井笠鉄道廃線跡を巡ることが目的である。 最初の寄り道は、妙見山。 地図に「大阪平野一望」と載っていたので、突然行きたくなって来たのだ。 景色は霞んではいたものの、大阪平野を一望することができた。 能勢妙見もなかなかおもしろかったし(いろんな意味で)一満足かな。
妙見の後は、「土日祝二輪通行禁止」と書かれている県道604を走ることにする。
どうして「土日祝二輪通行禁止」なのか非常に疑問なので、平日の今日、あえて走った。 どうして??? 片上鉄道は、岡山県 JR備前片上〜柵原間を走っていた鉱石運搬を目的とした鉄道で、平成3年に廃線になった鉄道である。 その内、吉ヶ原駅にはかつての車両が保存展示されているとの情報を入手したので吉ヶ原駅跡に向かった。 県道26を走っていると、綺麗に再塗装された車両が目に飛び込んできて、そこが吉ヶ原駅跡だということがすぐにわかった。 ![]() ![]() 鉄道記念館は地図にも記載されているので簡単に見つけることができた。 時は既に17:10。まずは機関車を見ようとすると、なにやら鍵がかかっている。 よく見ると、開館時間は17:00迄。 ![]() そのキャンプ場は、本当に山深い所にあった。 GWだし、何組かはいると思っていたキャンプ場は無人だった。 しかも水もでない・・・。 しかし、これから新たに探すにはもう時間が無く、ここにテントを設営した。 それにしても、いやな感じが漂っている。 先程から藪の中から ブラックアウト! 懐中電灯が一瞬にして消えたのだ! 「今回初めて使うのに初っぱなから故障する?」 怒りと恐怖に支配されていった。 カレーの味なんかわからない。飲み込むように流し込み、食器を水洗いできないので ティッシュで拭いて、逃げ込むようにテントに入って恐怖を感じながら就寝。 あぁ〜、長い夜だった。 今日は、12時に関門海峡フェリー乗り場に集合なので、東城から中国道で一気に下関に向かう。 時間的に厳しいので今回も休憩はトイレ&給油のみ。 一応1時間置きに雷造氏の携帯に状況を伝言してフェリー乗り場に到着したのは 予定を少しオーバーした、12時20分頃だった。 フェリー乗り場にはまだ雷造氏の姿は無く、バイクは神戸ナンバーのXRバハが一台だけであった。 XRバハは後輪がパンクしていた。 パンク防止剤を注入していたのにもかかわらず・・・。 Jr.は一応パンク修理の工具一式を持ってきているので、XRバハをその場で修理することにした。 後輪を外すまでは簡単にいったが、タイヤをリムから外すのが問題だった。 タイヤは新品らしくものすごく堅い。 DRやセローでは何度もタイヤの交換や修理で外したことはあるけどこんなに堅いのは初めてだった。 レバーでなんとか外そうとするが全然うまく行かない。 タイヤと悪戦苦闘していると、 雷造氏が現れた。 その後、タイヤといろいろ格闘するもどうしてもうまくはずせない。 汗だくになって、悩んでいると、雷造氏が一言、 バイク屋はものの5分も走らずに見つかり、パンク修理をして頂き、フェリー乗り場に戻って、バハに取り付け修理完了。 バハの方にはジュースをおごっていただき感謝。 ![]()
雷造氏はどうも熱があるようだ。
かなり具合が悪いらしい。
キャンプをする状態ではないらしい。走るのも辛いらしい。だからフェリーではもうグッタリしていた。 雷造氏が遂に力尽き、添田町で「もうだめだ」ということで、添田公園にて休憩。 そして公園の少し上にはちょうど野宿するのに良いところがあったので、雷造氏は「もう動きたくないのでここでキャンプする」と言った。 テントを設営、買い出しに下に降りてスーパーで買い物をし、そそくさと食事を作る。 雷造氏はかなり調子が悪く、テントから出ようとしない。 テントから顔を出し、グッタリしながらの夕食タイム。 そして、Jr.の持参した強力な薬をあげて、復活にかけることにして、 2人共早めに就寝。 雷造氏はかなり体調が良くなったらしい。 今日は本来であれば12時に通潤橋で集合であるが、時間的に無理なので、沢水キャンプ場に集合にする。 途中、豊後森駅近くの扇形庫跡を見て、壁湯温泉まで一緒に行動。そこから別行動。 そう、壁湯温泉はあまりにもぬるすぎてJr.は我慢できず、すぐに出てしまった。 宮原(みやのはる)線は恵良〜肥後小国間を走っていた。昭和59年廃線。 2年前も見て回ったが、まだ見てないところも多々あったので、今回再度見て回ることにした。 この鉄道の注目点はアーチ橋が非常に多いこと。所々にコンクリート製のアーチ橋が 残っており、その辺を見に行くことにした。 2年前と変わらない景色が次々と現れる。 でも、一部は自転車道にでも転用しているようだった。 一通り巡って、小国町へ。買い物を済ませ南下、ミルクロードを目指す。 九州には3度来ているが、大観峰は一度も訪れたことが無かったので行ってみる。 ![]() 北海道の宗谷岬どころの話ではない。まさしく壮観の一言。 よくもまぁ集まったもんだ。 景色も阿蘇を一望でき、Good! この周辺の温泉と言えば、黒川温泉。 1200円の温泉手形を入手すれば温泉入りたい放題。 うれしい話だが、そんなに時間もないので、観光パンフをもらって1件だけ(500円)入浴してくつろいだ。 もう、向かうはキャンプ場だけ。 雷造氏は、先にキャンプ場にテントを設営してから周辺を走りに行くと言っていたのでなんの考えもなくキャンプ場に行った。 あれっ?雷造氏のテントが見当たらない・・・。 ここでロドリー嬢と集合する予定でもある。下手に移動するのも収拾つかなくなると思い、花公園までは戻って携帯に伝言を入れてキャンプ場に戻った。 いくら待てども雷造氏とロドリー嬢は現れない。 ロドリー嬢は、時間的に、キャンプ場まで来るのは難しいとは思っていたけど、雷造氏が現れないのが腑に落ちない。 一体どうしたんだ。 いよいよ陽が沈みかけてきた。 懐中電灯の故障した現在、暗くなったら食事を作れない事態になってしまう。 なかば諦めの中、暗闇に支配される前に食事を急いで作る。 3人分の食材(肉、ビール)は残すわけにもいかないので、無理矢理調理して胃袋に流し込む。 それにしても・・・。 何となく「やられた」って気持ちがもやもやと残ったまま床についた。 明け方、バイクの排気音でうっすらと目覚めた。 いかにも大排気車であり並列4気筒のものだった。 そのバイクはDR250SHの駐車している付近に一旦止まり、暫くして走り去って行った。 内心「雷造氏では」と思ったが、眠かったので、テントから出る事は無かった。 しばし睡眠の後、出発の準備で起き、バイクに向かうとそこには・・・、 雷造氏の置き手紙があった。 「ロドリー嬢と坊中キャンプ場でキャンプをしているから電話してくれ」と。 電話はともかく(怒ってる)、一刻も早く坊中キャンプ場に向かうべく、テントを撤収。出発。 坊中キャンプ場すぐ近くまで来て電話、合流。 昨日からの不可解な事についての真相を聞く(怒ってる)。 まぁ、ここには掲載しないけど(怒ってる)。 天気予報では今晩から天候は悪化。 明日いっぱいまで大雨だそうだ。 今晩に不安を残す。 雷造氏のツーリング仲間の石川氏も九州に来ているらしく、その石川氏の友人JIN氏の家が鹿児島にあるという。どうも、泊めてくれるらしい。 はじめはあまり乗り気ではなかったJr.だけど、雨中のキャンプ又は宿はあまりしたくない。 今晩をどうするかは置いといて、とにかく3人で鹿児島で石川氏と合流するべく南下した。 途中、大畑ループ線で有名なスイッチバックの大畑(おこば)駅に寄った。木造駅舎がいい感じ。 雰囲気も申し分ない。 ![]() ロドリー嬢とJr.は早くも帰りのフェリーの予約をしようと考えていたので旅行代理店のありそうな所を求めてえびの駅を目指した。 しかしそこにあったのは・・・、無人駅だった。 てっきりえびの市って位だから駅前は栄えていると考えていたのに・・・。 地方おそるべし。 3人はさらに南下、途中で石川氏と連絡を取りながら進んだ。 次に目指したのは、加治木駅。ここなら何とか代理店があると思ったからだ。 石川氏との待ち合わせも姶良町のあいら温泉だしすぐ近くだ。 加治木駅に向かった。 加治木駅にも代理店は無かった。しかし光明はあった。 駅員の人に何とか時刻表を借りて、長距離フェリー会社の電話番号を入手し、早速電話。 ロドリー嬢は目的の航路が取れなかったものの、保険の航路の方は確保した。 目的の航路は明日の9時からの予約なので明日に勝負する。 Jr.は一発で予約が取れた。7日の日向発〜川崎行き。 帰りを走る憂鬱が解消できた。安堵する。 1つ問題をクリヤして石川氏の待つあいら温泉を目指す。 温泉につくと既に石川氏は到着していた。 とりあえず温泉に浸かることにする。 ここのサウナは要注意じゃ。 我々のような外者が軽く入れる代物ではない。 入るのであればよほど覚悟を決めなくてはならない。 雷造氏もJr.もひどい目に遭った。 なにをどう注意しなくてはいけないかを知りたい人は・・・、行って体験して下さい。 結局我々3人は石川氏の友人のJIN氏のお宅におじゃまになることになった。 いきなりの来客にも関わらず、JIN氏をはじめ家族の方々には快く迎えていただき、誠に感謝しました。そして夕食まで御馳走になってしまいました。 天気予報通り、夜からは雨が降り始めた。本当にJIN氏宅に御邪魔して良かったと思った。 食べきれないほどの御馳走と布団に人の暖かさを感じて就寝。 案の定、外は大雨。 すっかりJIN氏宅でくつろいでいた。 朝食もいただき、ツーリングしているのが嘘のよう。 朝食後は石川氏がなぜか持参していた「人生ゲーム」&「UNO」で楽しんでいた。 石川氏は鹿児島市内で知り合いと会う約束をしているので、我々もついていくことになった。 11時頃バスに乗るつもりであったが、時刻表を見誤り、乗り過ごしてしまい、30分ほど後のバスに乗り込み鹿児島市内に(ツーリングかな、これ?)。 天文館で待ち合わせていた、釈迦堂嬢と合流。昼食&茶店で談義。 初めて会ったのだがいやはやよくしゃべるしゃべる。 もう、Jr.は圧倒されっぱなし・・・。おもしろい方(失礼)です。
茶店で盛り上がっている中、ふと窓から陽が差し込んで来た。
先程までの大雨が嘘のように止んでいて、黒い雲が立ちこめてはいるものの、
陽の光が雲の隙間から差し込んでくる。 「あれっ?バスの時間を間違えた。」 JIN氏、14時と午後4時を勘違い。よくある間違いにみんなもなぜかにっこり。 バスで鹿児島駅まで行って、JRで帰ることにした。 バス停で釈迦堂嬢とはお別れ。また会いましょう。 JIN氏宅に帰宅し、 夕方ではあるが雨も上がっているので近くのキャンプ場に向かうべく出発の準備にかかる。 夕食にとおにぎり等をいただいて(ありがたや)、家の前でみんなで記念撮影。 家族のみなさんにお礼をして、出発。 キャンプ場は地図上ではすぐなのになかなか見つからなかったが何とか発見。 大雨の後ということもあり、誰もいない。 東屋を宴会場にして、周囲の芝生に各々テントを設営。 JIN氏、石川氏とJr.の3人でお酒の買い出しに出る。 コンビニで買い込んでキャンプ場に戻る。JIN氏とはコンビニでお別れ。 餞別に花火を頂く。 ロドリー嬢がいち早く起床。ロドリー嬢は今日の志布志発神戸行きのフェリーで帰るので、今日が九州最終日。 日南海岸を走りたいから、 高速で一旦宮崎まで北上して、日南海岸を南下して志布志に行くそうだ。 出発前に記念撮影をしてお別れ。 鹿児島宇宙空間観測所は非常に広い施設なので、バイクで見て回れる。しかも無料で。 ロケット基地跡なんかは、壮観の一言。 宇宙へのロマンをかき立てられる。 ロケットも実物が展示されていてなかなかですよぅ。必見です。 ロケットの横にGPZ900辺りを置いたらさながら「トップガン」の構図みたい。 ![]() そしたら・・・、 会っちゃいましたよ、ロドリー嬢と。 会ったと言っても走っていてすれ違っただけなんだけど、お互い気が付いて 思わず振り返っちゃいました。 都井岬ってお金取るのね。地図を全然見てなかったので気付かなかった。 馬がそこらじゅうにいたが、下北半島の尻屋崎の方が迫力ある感じだった。 結局、さっさと切り上げて、海岸沿いを北上する事にした。 都井岬を出発したのが15:45頃、もうそろそろ今晩のキャンプ地を決めなくてはならない。 とは言ってもこの周辺には良さそうなキャンプ場が見つからない。 そんなとき、ふと雷造氏の発言を思い出した。 「今日はえびの高原のキャンプ場に泊まる予定」と言った事を。 そういや、今回えびの高原に行きたかったのだが、まだ行っていない。 地図を見ればかなり無理があるけどいけない距離じゃないし・・・。 結局、都城〜小林までは高速を使ってえびの高原キャンプ場に着いたのは19時頃になった。 まぁ、あまり期待はしていなかったのだが、なんと雷造氏はいた。 正直ちょっとほっとした気持ちだった。 雷造氏も 「ソロになったら急に寂しくなった」と言っておった。 Jr.はテント設営後、キャンプ場備え付けの温泉で今日の疲れを癒し、 簡単ではあるが夕食を作って、雷造氏とささやかな宴会をした。 一般的なGW最終日とあって、キャンパーの少なくなったキャンプ場は 落ち着いた雰囲気を演出していた・・・。 雷造氏は、高千穂峰に登る為、早朝に身支度を整え出発した。 Jr.はえびの周辺を探索するつもりで準備を整え、7:40頃出発。 軽い気持ちで、賽の河原を散策していると、 ふと「韓国(からくに)岳まで1.7km」の看板が目に入った。 見上げると目の前にそびえる韓国岳はそんなに遠く感じなかった。 まぁ、登山も久しくしてないし、昨日雷造氏も登ってみたい山の一つに挙げていたなぁ。 ってな事で登山に急遽決定。登り始める。 始めは石ころゴロゴロの急坂、途中からは景色も眺めながらの登り道。 とは言っても、片道約50分の行程。 あっと言う間に登頂。 ![]() 雷造氏が登っているだろう高千穂峰も見渡せる。大浪池も綺麗だ。 ![]() 下山の足取りも軽く、あっと言う間に駐車場まで戻って来て、休憩。 次に霧島神宮を目指す。 走り始めてすぐ、反対側から雷造氏が登場。 お互いの登山の話を少ししてそれぞれのツーリングを開始。 霧島神宮は、非常に綺麗な所だった。あと、GW明けと言うこともあってか、観光客も少なく落ち着いて見学できた。 さて、霧島温泉郷に「山の城温泉」なるものがある。 地図にもお薦めとして記載されてはいる。 昨日、雷造氏も山の城温泉を目指したが林道走行&道が不明瞭との理由で断念した温泉。 そうなればもちろん挑戦しますよ、Jr.は。 幸いか、今回の旅の共はDR250SH。林道全然OK!ですよ。 ってなわけで、挑戦じゃぁ。 本当に迷った。「これだ!」と思った道は、やがて獣道に・・・。 ![]() 河原に吹き出す自然の温泉。 川の水を調整して自分だけの湯船でのんびり。 ![]() あぁ、極楽極楽 昼食は久しぶりに地元の料理が食べたいと考えたJr.は、栗野岳温泉に向かった。 地図によれば、鳥の地獄蒸しがおいしいらしいのでそれを目指して走る。 温泉宿に到着し、聞いてみると、休憩のお部屋を取らないとダメとの事。 泣く泣く諦め温泉だけ入って、出発。 14時とまだまだ早い時間であったが、もう今日のキャンプ地は決めていた。 人吉市のキャンプ場。温泉に近く、お店もすぐにあって買い物にも事欠かない。 しかも地図によればこの付近では破格の低料金とくれば文句無いでしょう。 でも、さすがにキャンプを始めるにはまだ早すぎるので地図を眺めていると気になる所を2カ所見つけた。 1つは、R447添いの真幸(まさき)駅。 地図でよ〜っく見ると、この駅もスイッチバックの駅みたいだ。 おもわず心が動く。 そしてもう1つは、R267の久七峠。 どうも峠には立派な峠の標柱があるらしい。 よって、R447→R268→R267で人吉に行くことにした。 まさき駅も木造駅舎の趣のある心地よい駅であった。 思った通りスイッチバックの駅でちょうど列車も来て、スイッチバックを実感できた。 ちょっと感動していると、駅にミゼットが入ってきた。 列車を見送った後、バイクに戻ると、ミゼットの運転手の人が声をかけてきた。 彼も、バイク乗り(DT50)で雑誌「BACK OFF」 企画の林道祭りにも参加した事があるそうだ。 DR250SHに貼ってある「BACK OFF FORESTER」のステッカーを見てつい声をかけたみたいだった。彼とはこの周辺の話とか雑誌の話とかいろいろ話して、お別れした。 R267大口付近では山野線廃線跡をちらっと覗いて、久七峠を目指した。 それにしてもこの道、国道の看板が妙に錆びついていて、ボロボロの看板が多い。 車の通りも少なく快適に距離を稼いで峠に到着。 墓石みたいな峠の標柱を記念撮影して満足気分で人吉へ。 キャンプ場は非常に綺麗なのだが本当に寂しい。 他にキャンプしているのは、KLX250とCB750FとXRバハとJr.の4人だけ。 Jr.はテント設営後、近くの温泉でくつろぎ、 隣の大型ショッピングセンターで食材&ビールを買い込んでキャンプ場に戻った。 戻ると、他の3人は出かけていたので、一人テーブルで調理。 食事が出来上がった頃、どこからともなく1匹の野良犬?が現れた。 とはいっても、小型犬でかわいー系の犬なので恐れることは無かった。 しかしこの犬、人からものをもらうための知恵を持っているみたいで、かわいい仕草をしたり、お座りしてみたり、つぶらな瞳で訴えかけてくる。 なんとなく罪悪感を感じる。 「君に挙げるだけの余分は無いんだよ」と言っても、そんなの通じない。 少し、もの悲しそうにこちらを見つめる。 こんなに罪悪感に駆られた夕食は初めてだ。 結局、暫くしてどこかへ行ってしまったのだが、ほっとしたのもつかの間だった。 3人が帰ってきて、宴会になった頃、今度は野良猫?が現れた。 こちらの猫も先程の犬と同様、なかなかの知恵者だった。 ことごとく、足元にすり寄ってきて、泣くのである。それもかわいく。 これにはJr.もヘロヘロ? 猫と戯れて夜の一時を過ごす。最後にデザートをちょっとだけ与えてお別れ、就寝。 九州最終日の今日も天気は絶好調。 軽く朝食を済ませて撤収準備。 昨晩の野良猫は今日も朝からおねだりをする。 テントを乾かしている暇な時間を猫とじゃれついて過ごす。 今日の目的は幾つかあるが、まず興味のあった五木村を目指す。 「五木の子守歌」もそうだが、 ダムに沈むという事が地図に書いてあったので行きたくなったのだ。 去年も、ダムに沈む岐阜県の旧徳山村を訪れたことがあったし、仕事上、ダムとは縁があるのでいろいろ掻き立てられた。 R445はかなりの部分がダム建設のためか、 村中心部付近までの道が改修されていて、非常に走りやすい。 生憎その先は、工事による時間制限があったので迂回して、大通峠→子別峠→二本杉峠を通って再びR445に戻った。 ![]() トンネルは見つけることはできたが、国道橋側は埋められていて、通り抜けられない。 そのかわり、甲佐町側には廃線跡らしき小道が続いていたのを少し探索できて満足。 次に内大臣橋を目指す。 どんな橋か知らないまま行ったのだが、途中通行止めが多くて到着するまで散々迷った。 橋はなかなか綺麗な橋で、高さに圧倒される。本当ならこの橋の下には、先程の森林鉄道の廃線跡があるのだが、時間もないし情報不足だったので断念。 ![]() 高千穂峡でのお目当ては「真名井の滝」。 色々な本で見て以前から行って見たかった所。 ![]() さて、高千穂のすぐ上には天岩戸神社がある。 神話の世界に思いを馳せ、向かった。とは言え、天岩戸について、ほとんど知っている事は無く、天岩戸で思い出すのは 某「うる○やつら」での話くらい(それはちがうぞ、おいおい)。 天岩戸神社は立派な神社であった。 驚いたのは、 天岩戸への拝礼は、神社の方の付き添いの下、天岩戸に関する神話を交えての厳粛な参拝だった。 だから、あまり事を知らないJr.でも非常に有意義であった。 さぁ、もうそろそろ日向に向かいたいが、最後に高千穂線未成区間の廃線?跡の一部を見て回った。 もう後はひたすら日向を目指す。 フェリーでの食料の買い込み、本(OUTRIDER,BACKOFF)の購入。 準備完了ってな感じで日向の細島港に到着。 乗船手続きを済ませると、バイク乗船まで90分ほど余裕があるので、 九州を離れる前にと、日向岬と米ノ山を見に行った。 米ノ山からの日向の夜景は結構綺麗で満足満足。 ![]() 朝8時からお風呂に入れるので、8時に早速お風呂へ。 昨日までの疲れを癒しながら湯船につかって太平洋を眺める。 朝食はやっぱりビール片手に、太平洋を眺めながら。 朝食後、やっぱりビール片手に、昨日買った「OUTRIDER」&「BACKOFF」を太平洋をガラス越しに見ながら読む。 こうやっている自分が非常に贅沢に感じられたフェリーでの一時であった。 フェリーは夕方16時過ぎに川崎港に到着。 今回、関東の地図を持ってきてなかったので、R15に出るまでの行き方がわからず、前を走っているバイクに付いていき、知っている道まで何とかたどり着き、帰路を急いだ。 18:30頃、無事帰宅。長いようで短かった10日間のツーリングが終わった。 え〜っと、結局TDM850のE/Gがかからなかった原因は・・・、バッテリーでした(トホホ)。 恥ずかしい限りです。 ツーリングは、10日間で合羽を着たのが初日だけという、 本当に嘘みたいに天候に恵まれたツーリングとなりました。 こんなに天候に恵まれたのは初めてではないかと思います。 [戻る]
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