参加者 ・Jr.:DR250SH
夏休みといえば、91年から毎年(94年除く)必ず北海道にツーリングに行っていたが、
今回は、毎年雨続きの北海道を遂に見限って、東北に変更した。
それが大成功で、8日間で一度も雨に降られないばかりか、真夏の日差しを
十分に浴びながらのツーリングになった。
しかし、お約束通り事件は起きるのであった。そしてDR250SHは・・・。
今回のツーリングは、出来るだけ林道を走り、また温泉に沢山入ろうと思ったのと、
意外と東北を走っていない自分に気付き、北海道を見限ってのツーリングだった。
7:00に家を出発。千葉県・茨城県の抜け道県道をスイスイと走り、白河に到着。
まず目指したのは、甲子林道。R289から標識に従って右折、橋を渡って暫く走ると、
北海道を思わせる風景が飛び込んで来る。
さて、この辺から標識がわからなくなり、自分が一体何処を走っているのか把握できなくなった。
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やがてダートになるも一向に把握できないまま進んでいくと、Y字の分岐点があり、
その中央に「西部林道」の柱が。
地図を眺めるとどうも鎌房林道(甲子林道)と西部林道の分岐みたいだ。
しかし鎌房林道の方は、チェーンでバリケードされている。
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仕方なく、甲子林道を諦め西部林道を走る。暫く走ると羽鳥湖スキー場のど真ん中に出た。
そしてまた暫く走ると別荘地に入った。
ここで本当迷ってしまった。二岐温泉に行く林道を探していて彷徨うこと30分以上。
結局見つからず、羽鳥湖になんとかで出て先に進むことにした。
R118から県道237でダートの馬入峠を越えて猪苗代湖へ。
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湖畔を少し離れて、御霊櫃林道に入り、御霊櫃峠を目指す。
どうも、峠の反対側は工事中らしく通行止めの看板が踊っていたが、
目的は御霊櫃峠なので無視。所々深ジャリで走りにくいけど何とか到着。
NT○の不粋な中継局が景観を損ねているのが気にはなったが、景色はいい。
猪苗代湖の眺望はそれほどではなかったが、峠はいいぞぅ。
峠で会ったスクータで来ているおじさんの話では、
反対側はバイクなら何とか通過できるとのこと。
しかし、元来た道を戻って猪苗代湖に戻り、R294で会津若松、そして喜多方を目指した。
喜多方のラーメン情報を会社の仲間に聴いて来たので行くことにした。
そいつは喜多方のお隣米沢に暮らしていたこともあり、この辺について詳しく、
喜多方のラーメン情報をたまたまツーリング前に聴いたので、行くことにした。
店は市役所裏にある坂○食堂。店に到着したのが15:30頃にも関わらず、
店内は混んでいた。このお店、珍しいことに、注文時にお金を払うシステムなんです。
Jr.は全然気付かないまま注文してしまって、後になって知ってちょっと恥ずかしい思いをした。
味は、非常においしかったです、多分(味音痴なので)。
そろそろ、今晩のキャンプ地を考えないと。
実は気持ちはあるキャンプ場に決めていたんだけどね。
喜多方で食料を調達し、いざ檜原湖へ。
途中、大塩峠、蘭峠を越えていく道を走ろうと思ったんだけど、
道がみつからなくってR459でそのまま檜原湖へ。
そして湖畔のマ○キャンプ場へ。
実はこのキャンプ場は8年前にJr.が初めてキャンプをしたキャンプ場。
FZ250
で近所の仲間とのツーリングでここにキャンプした。
まだ、中型免許を取得して5日目の事であった。
その仲間とは最近はすっかり疎遠になってしまったが、色々楽しい日々だった。
そんな事を思い出しながらのキャンプ。
近くのラビスパ裏磐梯で温泉に浸かり、
キャンプ場に戻って簡単な夕食をビールを片手に静かに過ごした。
昨晩は暑くてなかなか寝られなかった。
しかし今朝は、湖畔のキャンプ場のせいか霧が立ちこめ、少し暑さを忘れることが出来た。
テントを何とか乾かし7:20に出発。
まずは、檜原湖の北から金山峠を抜ける林道を走る。
朝露に濡れた林道に覆い被さる木々と霧のせいで、峠に着く頃には結構濡れたけど心地よい。
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途中から通行止めの看板を幾度か見てきたので不安もあったがともかく進んだ。
案の定、峠を過ぎてすぐに工事通行止めをしている所があった。
しかし工事現場の人に頼んで通してもらいなんとか通過出来た。
綱木峠を越え米沢市に入る。ここからR287→R113で小国町を目指す。
小国町で給油を済ませ、次なる林道、三面林道を目指す。
やはりここにも「奥三面ダム建設により通行止め」の看板があったが、
「行けるところまでは」と言う気持ちで進んだ。
奥三面ダム建設付近では、トラック用の道路が幾つもあってちょっと迷ったが、
分岐点ごとに標識があって何とか迷わずに、朝日スーパー林道にたどり着いた。
朝日スーパー林道でも例の看板があった。「路肩崩壊に付き通行止め」と。
ここを戻る事になったら大事だと思いながらも、相変わらず進める所までは思って進んだ。
さすがに舗装部分も結構あるがそれでもスーパーの名があるだけあって、
進んでも進んでも山の中。ダートの部分もフラットがほとんどで結構気持ちよく走れる。
途中鳴海金山があったが、有料なんでパス。突き進む。
新潟県と山形県の県境にはゲートがあったが空いていたので問題なく通れた。
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峠を越えて暫く走ると例の崩落現場に到着。
とりあえず、小型自動車なら通れるくらいの道は残っており、バイクなら全く問題なく通過できた。
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そして現場を過ぎてすぐにダートから舗装路になり、
そして目の前にガッチリと施錠されたゲートが現れた。
しかし、何処の林道のゲートにもよく見られる、ゲート横にバイクの通り抜けた跡が・・・。
そこを通って難なくゲートをパスした。
この後、本当は大鳥池に行きたかったんだけど、この時12:40。
徒歩往復4時間は無理なので諦めて、鶴岡に向かった。
地図には、「三昧庵の麦きり」がおいしいと書いてあったんで、そこに向かった。
お店は思いの外簡単に見つかったが、混んでいたんで時間がかかった。
また、お店は冷房をかけているはずなんだけど中にいても全然暑くて、ちょっと参った。
鶴岡の善宝寺の目の前には庄内交通湯野浜線(昭和50年廃線)善宝寺駅跡があり、
鉄道記念館として残っている。行ってみると、どうも閉まっているようだ。
しかしよく見ると、「見学希望者は電話して下さい」との張り紙があった。
早速電話すると、まもなく善宝寺から鍵を持って記念館に案内してもらった。
電話した甲斐があって、いろいろな物を見ることが出来て大変満足できた。
時は14:30。そろそろ今夜のキャンプ地を考えながらの行動が必要になってくる。
でもとりあえずは、鳥海山を目指した。
酒田、遊佐と進むと目の前の鳥海山がだんだん近付き、そして鳥海ブルーラインに入った。
急激に高度を上げていく感じと風景が、高知の室戸スカイラインを思わせた。
沖には微かに飛島が望める。ロードバイクならさぞかし爽快にワインディングを楽しめそうだ。
案の定、何台ものBIGバイクが走り抜けていく。
だんだん高度を上げていくと、下界の30度以上の暑さが嘘のように涼しくなっていく。
少し汗ばんでいたTシャツが寒く感じてくる。
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鉾立展望台で小休止し、今晩のキャンプ場に目鼻を付け、象潟方面に抜けた。
温泉が近くにあるキャンプ場があったので、象潟から一旦R7を南下、遊佐まで戻る。
途中脇道にそれて、地図に記載されている落伏清水を地元の人に道を聞きながら見つけて
ペットボトルに詰め込み、食料を購入して、湯の台温泉近くのキャンプ場に向かった。
キャンプ場にテントをはり、早速温泉にGO!
ちょうど宿が夕食時だったので貸し切り状態で温泉に浸かれた。
温泉を出る頃にはすっかり夕闇に包まれていて、夕食は外灯の下でささやかに済ませた。
ライダーは誰もいないので、静かに過ごした。
夜は、山の中腹のキャンプ場だったので、夜景が見れたのと、
夜空が綺麗で、星を眺めながら過ごした。
今日の目的は川原毛地獄で川原毛大湯滝である。
本来なら、キャンプ場からだと、奥山林道を使うのが良いんだけど、今回はなぜかパス。
R344で真室川に行き、県道322→35号で及位(のぞき)に出て、R13で雄勝に向かい、
県道51号で向かうことにした。
そしてR344と県道51号の交差点付近の給油所でその事件は起こった。
Jr.は何度も言うようだが、出光フリークである。カードが出光だしね。
しかし今回は出光が見つからず、そろそろやばくなってしまったので、
仕方なく、コ○モ石油の給油所に入った。レギュラー満タン給油して精算の時であった。
店には”カードOK”と書いてあるのでカードで支払おうとして、カードを差し出したのである。
そのカードを見て店員がちょっと首を捻ってこう言った。
店員:「あのぅ、これ出光のカードですよね。」
なんか頭にきてしまったが、水掛け論になってしまうので、仕方なく現金で支払った。
それにしても釈然としない。
このカード社会でこんな事まかり通っているメーカがあるなんて何考えているのやら。
スッゲーむかついた。折角のツーリングがこんな事でつまらなくなるなんてたまんない。
コス○石油のスタンドを出て、こう思った。
気分を落ち着かせて、川原毛地獄を目指す。標識に従って行けば簡単に川原毛地獄に到着。
途中「熊注意」の看板もあったけど気にしない。9:10であったので、先客は車二台だけだった。
まずは、川原毛地獄を探索して汗を出して、それから川原毛大湯滝に行くことにした。
川原毛地獄は荒涼とした風景で、各地の○○地獄を少し大きくした感じだった。
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川原毛地獄でたっぷり汗をかいたところで、いよいよ川原毛大湯滝に向かう。
ここは結構メジャーなので水着が必要と聴いていたので、海パン持参で行くことにした。
駐車場から歩くこと15分程で滝に到着。先客が7〜8名。結構いるなぁ。
さすがにみんな水着。そんなもんで、水着に着替えて早速滝壺に飛び込む。
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今度は小安峡。谷底の遊歩道脇には岩間から勢いよく蒸気が噴き出している。
その蒸気は遊歩道に達し、風向きによっては、蒸気の直撃を食らってしまう。
なかなか迫力のある光景だった。
この後、栗駒峠に立ち寄り、
R342で東成瀬村から県道40号で北上しようとしたが、
県道40号は通行止めだったので、R397で胆沢町に向かい、県道37号→県道122号で
夏油温泉に向かった。
夏油温泉の洞窟風呂(蒸し風呂)が目的。夏油温泉に着き、無料の洞窟風呂へ。
沢を少し登った滝の横に洞窟風呂があり、入り口に簡易脱衣場があるのみ。
先客が1人いたが洞窟が暗くて確認が出来ない。
とりあえず服を脱いで洞窟風呂へ。光の一切無い洞窟風呂は、手探りをしながら
何とか進んで行くしか方法がない。ヘッドライトでもあれば良かったと思う。
温泉は少しぬるめでゆっくり浸かっていられる。
でも、既に時は15時過ぎ。そろそろ今夜のキャンプ地を決めなくていけないので
早めに風呂を出て、出発することにした。
田沢湖は、行ってみたかった湖のひとつ。
これから向かうには少し遠いけど行けない距離じゃない。
無理を承知で向かうことにした。
途中、良さそうな林道が幾つかあるけど、時間を考え今回はパスする事にした。
県道122→県道37→R107→県道1→R46→R341で田沢湖へ。
田沢湖の北東には乳頭温泉郷がある。
そこの鶴ノ湯には是非入って見たかったのでまず向かったが、
入浴時間は既に終わっていたので、明日にすることにして、キャンプ場に向かった。
まずは、鶴ノ湯すぐ近くのキャンプ場。
しかし、1泊1400円に閉口して他を探す。
地図にはその道の先にもうひとつキャンプ場が記載されていたが、
そこはキャンプ場ではなかった。
そこで湖畔のキャンプ場を当たることにした。
湖畔に出てすぐのキャンプ場に向かった。
ちょうど行ったとき、1人バイク乗りが管理棟の所にいた。
聴いてみると、
「看板には1000円+αとは記載されているけど600円ですよ。」との事。
「600円なら」と、キャンプ場決定。
早速場所を探索。
ちょうど良さそうな所に
KLE250アネーロ
のバイクもあったので隣にテントを設営した。
アネーロの持ち主、本澤氏とはすぐに意気投合した。
そういえば、二人でお酒を買いに行ったとき、田沢湖畔に沈む夕日の美しかったこと。
二人とも一旦テントに戻ってカメラを取り出して、写真撮影会になったなぁ。
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本澤氏とは、本当に話が弾んだ。
ソロツーリングで、こんなに話が弾んだのは久しぶりだった。
この付近(田沢スーパー林道等)の情報を入手できたし、温泉情報のやり取りもした。
楽しいキャンプの夜が過ぎていった。
今日もいい天気だ。しかも今朝は思ったほどテントに夜露がない。
さて、今朝はまず昨日入れなかった鶴ノ湯に本澤氏と二人で行くことにした。
8時からの入浴に間に合うようにキャンプ場を出発した。
さぁ、鶴ノ湯だ。
早く来た甲斐があった。一番乗りだ。二人して、カメラを手に記念撮影大会に突入。
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しつこいアブを払いのけながらの楽しい露天風呂。
乳白色の温泉は、底からこんこんと沸き出していた。
内湯では、昨日洗えなかった髪の毛を洗い、体も気分もさっぱり。
本澤氏とは、鶴ノ湯でお別れ。楽しい一時でしたよ。
鶴ノ湯を後にして、田沢湖畔のたつこ像を見に行ってから県道38号→R105で比立内へ。
本当なら途中の田沢スーパー林道も魅力的だったけど、本澤氏の話を聞いて、
躊躇してしまい、ちょい北にある河北林道にしたのだ。
河北林道は、R105からだと非常にわかりにくく、ちょうどR105を走っているとき一緒になったXR−BAJA(たしか)の人と、愚痴を言っていた。
それでも結構林道は楽しかった。
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阿仁町側は深ジャリがあったりと走りにくかったけど。
河辺町の方はフラットのロングストレートがあったりと、ついついワイドオープンしてしまった。
河北林道を出る頃には12時近くになっていたので、県道28号で秋田市に向かい、
地図お薦めの店に向かった。
しかし、お店は結局見つからず、仕方なく男鹿半島に向かう途中のコンビニで、
軽く腹ごしらえをして男鹿半島寒風山に向かった。
寒風山を訪れるのは、92年の日本征服92「日本一周ツーリング」以来である。
前回の時もそうであったが、本日も抜けるような青空の下、
八郎潟や男鹿半島を見渡せる風景は格別である。
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今回の男鹿半島を訪れた理由は、ズバリ「鬼」。
かなり以前にN○Kあたりで、「なまはげ」等の「鬼」にまつわる伝説を特集していて、
男鹿半島の「鬼」伝説を紹介していたのを強烈に覚えていて、
いつかはもう一度訪れてみたいと思っていたのであった。
まずは、本山の赤神社。
地図に載っていない立派な観光道路を突っ切って突き進むと、
フラットダートが現れ、そのまま進むと自衛隊関連施設への分岐があるが、
お構いなしに突き進んでいく。その内Y字の分岐があって、
どっちに行くか悩んでいると、ちょうど道路で作業している人がいたので、
その人に道を聞いてみると・・・、
赤神社とは名ばかりで何も無いそうである。
さらにその付近には自衛隊関連施設があり、近づけないそうである。
そして、999段の石段は、赤神社ではなく、五社堂であることを知らされた。
その五社堂も改修工事で今は拝観できないということ。
色々情報を入手して、わき水を頂いて、Uターン。目指すは五社堂。
林道を戻り、R101→県道59号で五社堂へ。
駐車場には、五社堂改修工事のパネルがあり、五社堂が拝観できないことを記載している。
でも、ここまで来て帰るのもしゃくだし、
なにしろ999段の石段はどうしても歩いて見たかったので、行くことにした。
「999段の石段」とは簡単に言えば「鬼」が一晩で1000段の石段を作ろうとして、
999段で夜明けが来てしまったという代物。
「鬼」が必死に作った石段を汗だくになって登る。
これがかなりきつい。石段とはいっても石が積んであるだけで歩きにくい。
登山道の様な感じですな。
石段を登り、15分くらいで、五社堂に到着。
看板のいう通り、五社堂は改修工事で周囲を囲って全く拝観することが出来ない。
僅かに参拝者の為にと、賽銭箱と「逆さ杉」の枯株のみが拝観できるのみであった。
帰りに、「姿見の井戸」(井戸を覗いて、自分の顔が映らないと、死期が近いそうだ)で
自分の顔が井戸の水に映っているのを確認して、
「まだ当分は死なないなぁ。」と思ったりして戻った。
駐車場に戻ったのはもう16時。そろそろ今晩のキャンプ場が気になる。
入道崎に行きたかったが、
時間が無いし以前いったので今回はパス。
真山神社も行きたかったが、ここもパス。
R101→県道304→県道54→県道298→県道42で八郎潟へ。
キャンプ場は出来れば少しでも涼しい方がいいので、標高の高いところが良いと考えていた。
地図を見ると山本町の石倉山キャンプ場なんかがぴったり。
大潟の南の池公園キャンプ場を一応チェックしながら向かうことにした。
大潟の南の池公園キャンプ場は軽い気持ちで寄った。行ってみて知ったのだが、
なんと今回初の無料キャンプ場だった。
キャンプするつもりは無かったけど無料の誘惑に一発でキャンプ決定。
早速テントを設営。そして以前に訪れたとき、大潟の温泉に入ったことがあったので、
夕食の調達を兼ねて入浴に出かけることにした。
どうせ行くならすぐ近くに「北緯40度・東経140度」の交会点があるので寄ってみた。
フラットなストレートダートを走り、「北緯40度・東経140度」のモニュメントを見学、
大潟のフラットストレートダートを楽しみながら、温泉に浸かって、
スーパーで夕食を調達して戻って来たのは19:05頃。
今日はキャンプ場に戻ってくるのが遅く、既に夕闇に包まれているので、
夕食は出来合いの物で済ませてさっさと就寝することにした。
相変わらず朝から暑い。
今日の目的はまず田代相馬林道。
県道42→R101→R7で田代町に。途中コンビニで軽く腹ごなしを済ませて、
ガソリンを満タンにして、気合一発林道にGO!
林道の入り口には、田代相馬線起点の標識と早口林道の看板があり、期待に胸が高まる。
林道としてはフラットな感じで非常に走りやすかった。
ただ途中長慶峠まで一台ともすれ違わなかったのは残念だけど。
あまりにも寂しい気がする。熊出没注意の地帯だし。
ちょうど峠に着くと、カップルのライダーが反対方向から来た。
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二人から峠の近くに岩木山を望む好展望地点があると聴き行くことにした。
峠から少し戻ったところにバイクを止めて展望台へ。
そこからは岩木山を遠望することが出来た。山頂付近には雲をいただいていたが、
はっきりとその雄大さが確認できた。
二人は昨晩岩木山麓のキャンプ場から来たとの事。
今晩のキャンプ場を考えるのはまだ早いけど参考になった。
峠を越えて少し走ったところに崖崩れの跡があった。
実際は車やバイクで崖崩れの上に轍を刻んで道にはなっていた。
ちょっぴりビビリながらも難なく通過。一気に下っていった。
田代相馬林道から県道129→県道204→県道24でかつての弘西林道の県道28号に向かう。
県道に昇格はしたものの、暗門の滝からは一部を除いてはダート。
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道路の所々には「ダートだから注意して」といった内容の看板が至る所にある。
白神山地を貫く道路だけに通行量が多いと思っていたが、やはりダートのせいか通行量はあまりない。
しかし気を緩めてコーナーなんかに突入すると、
「はっ!」とする場面もしばしばなので注意してほしい。
津軽峠を越え、白神ラインの碑&弘西林道開通碑のある名無し峠を越えて、
ダートを快調に飛ばして赤石川林道との分岐へ。
ここで日本の滝100選”くろくまの滝”に向かうべく、赤石川林道を進む。
途中、とぉ〜っても立派な避難小屋”白神さん家”で小休止して、滝に向かう。
”くろくまの滝”駐車場はちょうど工事中で綺麗に舗装されており、そこにバイクを止め、
滝まで遊歩道を10分程歩いた。
滝は非常に高さのある立派なものだった。来た甲斐があるというもんだ。
しかも観光客は1人もいない。この風景をしばし独り占め。満足満足!
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駐車場に戻り、今来た赤石川林道を戻り、再び県道28号に入り、一路岩崎村を目指す。
途中、天狗峠、一ツ森峠を越えていく。峠に着く度、
峠を写真に撮ってダートを制覇していく楽しみを実感していく。
そしてついに、ダートは舗装路へと変わっていき、体から一種の緊張感が解放されていった。
R101に入ってからは、車の流れに任せて日本海をじっくり堪能しながらのクルージング。
そして、不老不死温泉にGO!
無料の露天風呂は、すぐ目の前が日本海。
少し熱めの温泉に浸かったら、日本海に飛び込んで体を冷やし、また露天風呂へ。赤茶けた湯がなんともいい。
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そして、駐車場に掲げられた”不老不死温泉”の看板が非常に強烈に目に焼き付く。
大満足の連続だ。
事件とは、突然、そして意外なときに起こるものだ。
デコンプが使えない今、エンジンを止めるのは非常に慎重になる。
しかし、そうも言ってられないので、千畳敷等ではもちろんエンジンを止めて観光。
鰺ヶ沢から県道3号で岩木山を目指す。
道はスカスカでそんなに道も悪くない。快調に飛ばしていく。
もう既に夕刻。キャンプ地を岩木山の麓、桜林公園と考え突き進む。
公園には、既に3台のバイクとテントが設営されていた。
聴くと、キャンプ場は無料との事。Jr.も早速テントを設営し、
DR250R
の人と近くの百沢温泉に向かった。
百沢温泉は外見はそうでもないけど、中はかなりくたびれた温泉だ。
蛇口もかなりゆるゆるだけど、こんなのもなかなか良いのでは。
最初驚いたのは、温泉に入っている人の言葉。
始めは何をしゃべっているのか全く判らず、中国語か何かかと思っていた。
だから、入浴客は中国人だとばかり思っていた。
しかし、入浴して暫く彼らのしゃべりを聴いていると所々日本語の単語が混じっている。
そこで注意深く聴いていると、何となく言葉のつながりがみえてくる。
どうも、これがうわさに聞く東北の方言みたいだ。
さらに聴いていると、若い人と話すときは多少訛ってはいるけどちゃんと理解できる。
キャンプ場は、
DR250R
、
V-MAX
、
VALKYRIE
とJr.の4人だった。
今日は目の前の岩木山の制覇をすることにした。
とは言え、軟弱者のJr.は津軽岩木スカイライン(通行料めちゃ高。今回唯一の有料道路)&リフトで一気に高度を稼いで、
山頂までは徒歩30分の行程を組む。
津軽岩木スカイラインは、7:30〜の開通なので少し前にゲートの所に行って、開くのを待った。
道はつづら折れの道路で一気に高度を稼ぐのだが、それでも勾配はかなりのもの。登りはエンジンを思いっきり引っ張ってからのシフトチェンジの連続。
オートマ車なんか登るのが大変そうだ。
20分弱ほどでスカイラインの頂上に到着。
しかしリフトは8:30〜なのでしばらくの間、駐車場で暇をもてあそんでいた。
岩木山山頂は雲(霧?)に覆われていて、たまに切れ間から山頂を拝める程度であった。
また、さすがに標高が高いだけあってかなり涼しい。
Tシャツでは寒いくらいだ。
リフトは8:30ちょい前にやっと動き出した。
当日の一般客第1号としてJr.が乗り込んだ。
Jr.はスキーとかしないので、どうもリフトに乗り込むのが下手みたいだ。
それでもリフトに何とか乗り込み、リフトの終点へ。
ここからは徒歩にて山頂を目指す。
相変わらず、霧みたいなものが所々立ちこめているが気にならない。
20分ほどで難なく山頂に到着。早速記念撮影。
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ただ、下界の視界が悪く思いの外景色を楽しめなかったのは残念であるが、
来た甲斐はあった。
折角来たのだからもっとゆっくりしていたかったが、
まだ他に訪れてみたい所は沢山あるので、きりの良い所で下山することにする。
山頂付近は岩がゴロゴロしていて、下山の時の方が大変であった。
それでもなんとかリフトまで戻って、駐車場に戻れた。
そして津軽岩木スカイラインの途中に「ぶなの泉」なる清水があり、ペットボトル一杯に詰め込んで降りた。
県道3号で一旦岩木町に行き、給油を済ませて県道30号で岩木山麓を回り、
県道39→県道153→R101(数十メートルのみ)で「屏風山広域農道」に入った。
津軽半島を海沿いに一周しようと思ったのだ。
実は津軽半島は走ったことが無いのだ。日本一周したとは言っているが結構いい加減で、
この辺は走って無かったのだ。
快適で交通量皆無の「屏風山広域農道」はとっても気に入った。
快適すぎてあっと言う間に車力村の県道12号との交差点まで着いてしまった。
県道12号で十三湖の西側を走り途中、呑龍岳展望台で十三湖を眺めてつつ、
快調に走っていった。
しかし、R339に入ってから気になる看板が目に付いてくる。
小泊の集落を出てR339を走り出してすぐ、交通整理をしている人が通称”ニンジン”を振りかざして車を停車させている。
例の通行止めを案内しているらしい。
Jr.もバイクを止めて話を聞くことにする。
やはり全面通行止めみたいだ。
竜飛方面に行くにはかなりの迂回を強いられる。
地図を見ると、小泊から三厩まで増泊林道が通っている。
交通整理をしている人に林道は通れるのか聴いてみると
「多分通れないだろう」との返事。
林道はあまり交通量が無いのか一部、車の轍の所まで笹等が覆い被さってはいたが、
バイクなら問題なく通行できた。
途中、対向方向から昨日一緒にキャンプしていた
DR250R
の人が偶然通りかかって、
道の情報等入手して、林道が通り抜け可能な事を知ることが出来た。
ただ、この林道からはあまり展望が利かず、程良い休憩場所も無かったので、
ほとんど休憩無しで通り抜けてしまった。
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三厩からR339で竜飛崎を目指す。目的は岬と階段国道。
今度は階段国道の上側及び竜飛崎に向かった。
竜飛崎は少し風が強く、最果てと言った感じにさせられた。
また、曇っていたため残念ながら北海道を遠望する事は出来なかった。
そして階段国道へ。
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時は14:20を過ぎている。
そろそろ青森に行かないと「ねぶた祭り」に間に合わなくなるので急いで出発。
途中三厩駅に立ち寄って、
津軽線先端部を味わって、その他はR280→県道14→県道12→R280で青森に向かった。
昨晩のキャンプ場で、青森フェリーターミナル近くに「ねぶた祭り」用臨時テント村があるとの情報を入手していたのでそこを目指す。
臨時キャンプ場はフェリーターミナルの本当にすぐ近くにあり、
とりあえずフェリーターミナルで情報を入手しようとしていたら見つかった。
さすがに「ねぶた祭り」。
テント村は沢山のライダーで埋め尽くされていた。
また、早くも今晩の祭りに備えて着替えている人も多い。明らかな連泊組も多数・・・。
とりあえずまずは自分のテントスペースを何とか確保して設営。
この時16:00。まだカンカン照りでとてもじゃないけどテントの中にはいられない。
さて、ふと周囲を見渡すとみんな祭りの浴衣を既に着ている。
Jr.も浴衣を購入するべく近くのスーパーへGO!
テント村に戻るとすでにみんな出発するみたいだ。
Jr.も一緒に行くことにする。
ねぶた祭りは本当に凄かった。言葉になりません。
Jr.も本当祭りの中に入って一緒に騒いでいたい気分だ。
祭りの終わりまで余す事なくねぶた祭りを堪能した。
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熱狂おさまらないままバイクでキャンプへ戻って、軽く夕食を取って就寝。
しかし周囲はねぶた祭りのボルテージをそのままキャンプ場に持ち込んでおり、
夜遅くまで騒ぎは続いていた。
昨晩の騒ぎが嘘のように静まっていた今朝。
眠たさを押してテントを出てみると周りは霧。
さすがに昨晩の騒ぎに疲れたのか、まだ起きている人はほとんどいない。
テントがかなり夜露で濡れていたので、ゆっくり乾かしながら出発の準備をする。
ふと撤収の準備をしていると、不意に声をかけられた。
声の主を見るとなんと、岩木山麓のキャンプ場で一緒だった
V-MAX
の人だった。
たしかキャンプ場では、青森には今日あたりに来るようなことを言っていたのに・・・。
聴くと、やっぱりねぶた祭りに参加したくなって急遽青森に昨日入ったとの事。
昨日は、浴衣で祭りで踊りまくったそうだ。あまりにはしゃぎすぎて足が痛くて大変だと。
う〜ん、うらやましい。
出発間際に
V-MAX
の人と
GPZ900Rの消防士さんと軽く挨拶をして、7:30にキャンプ場を出発。
R280→R4→県道40号で南下。目指すは田代元湯。
途中、有名な八甲田の雪中行軍遭難の碑等を訪れてみる。
これから向かう田代元湯は実はこの雪中行軍とは非常に深い関わりがある。
田代元湯への道は、県道40号からは何の目印も無いので、地図とにらめっこしながら
カンを頼りに探す。何度か違う道に入って迷ったが何とか田代元湯に続く林道を見つけて、
田代元湯を目指す。
林道を1〜2km程走ると少し広い場所で道は途切れた。
しかしそこには
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この広場にバイクを停めて、そこからは獣道を15分ほど歩いて行くのだが、
別に看板等は広場の後には全くないので不安になりながら進んでいく。
沢沿いの崖崩れ跡などを越えながら進むと、対岸に崩れかかった木造の小屋がみえてきた。
それは以前本等で見た田代元湯の物である。
手前の吊り橋を渡って待望の田代元湯に到着。もちろん誰もいないので温泉を独り占めだ。
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田代元湯から再び徒歩で広場まで戻って出発。
次は、有名な酸ヶ湯温泉の「ひば千人風呂」に入る事にする。
県道40→R394で酸ヶ湯温泉へ。
さすがに有名だけあって人が沢山。酸ヶ湯温泉はもっとひなびた温泉宿を連想していたが
あまりにも立派過ぎてびっくり。
入浴は500円とちょっと高い気持ちもしたが入ることにした。
さすがは有名なだけあって風呂はでかかった。
でも、体とか洗う場所なんか無い?ので体を洗いたかったJr.はちょっとがっかり。
なんか、でかさだけが売りみたいでそのほかは「ちょっと・・・」って感じ。
そういや、この千人風呂は混浴なの。一応中央に男性と女性の境界線があるんだけどあんまり意味が無いみたい。
期待はずれだったので早めに出て出発することにする。
駐車場にわき水(辰五郎清水)が湧いていたのでペットボトルに詰めて出発。
R394→R102で「ランプの宿」で有名な青荷温泉へ。
R102からは細い道を数キロ走り、最後の方はダートを走って到着。
それにしても、この道の途中途中には青荷温泉のおもしろい看板が沢山あって、
この看板を一つ一つ見ているだけでも楽しい。
青荷温泉には結局入らなかったけど、看板が楽しかったから良し。
R102に戻り、R454→R7→R282で古遠部温泉へ。
R282から1キロ程林道を走ると古遠部温泉に到着。
さすがに閑静でひなびた感じの良い温泉宿だ。
入浴料250円を払って、早速温泉へ。
先程体を洗えなかったので、ここで体を洗う。
湯量豊富なだけあって、湯船から常に多量の湯が流れている。
Jr.の他客は1人いたがすぐにいなくなり、Jr.が独り占め。
山の中のひっそりとした温泉に体の疲れも飛んでいきます。
ゆっくりと、そしてたっぷりと温泉を楽しんでいった。
古遠部温泉の次は、「OUTRIDER秘湯の旅」に記載されていた
奥八九郎温泉・奥奥八九郎温泉を目指す。
この温泉はさすがに地図などにも温泉マークは記載されておらず、
本当の意味での秘湯といえるのではないだろうか。
今回のツーリングに出る前に、地図上にチェックは入れていたが、
本に記載されていた詳しい行き方を読み忘れており、温泉探しは困難を極めた。
バイクを横に停めて、バイクを降りたときであった。
無数の蠅?がJr.とバイクに襲い?かかってきた。
Jr.はメットも取らずにバイクを置いて逃げ出した。
まるでよく話で聴くオーストラリアの蠅のようだ。
しばらくバイクに群がっていた蠅もその内ほとんどいなくなったのを見計らって戻った。
ちょっと冷静になって考えると、この温泉(奥八九郎温泉)は、
地底からジャグジーのようにぼこぼこ泡が勢い良く湧いている。
多分蠅はその炭酸ガス?に集まっていたのだと思う。
さすがにこれでは入浴できない。手を天然ジャグジー温泉に浸す程度でその場を去ることにした。
写真もメットをつけたまま枠もわからないままの撮影になってしまった。
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奥奥八九郎温泉を続けて探そうとしたが、ちょっと不安ばかりが増長してしまい、
気弱なJr.は「奥八九郎温泉を発見したのでこれで良し」にして引き返してしまった。
帰宅後、再度本を読んで、奥奥八九郎温泉のすぐ近くまで来ていた事を知って
非常に悔しい思いをした。「事前調査はもっとしっかりしなくては」と再確認させられた。
この後R282を南下しながら、貨物輸送のみの小坂鉄道の小坂駅を覗いたりして、
八幡平からはR341、そして県道39号八幡平アスピーテラインに向かった。
見返り峠の駐車場は有料だったので、道端に停めて、付近を探索した。
八幡平が日本百名山で、駐車場からすぐに頂上に行けるというのを知って、急遽山頂を目指すことにした。八幡沼−ガマ沼を巡って頂上に。
頂上と言っても展望はあまり良くなく、また山頂と言ったイメージでは無かったけど、
とりあえずは満足。 ![]()
時間は既に16:50を過ぎていた。
今日のキャンプ場は・・・、
県道318号八幡平樹海ラインの松川にあるキャンプ場が良さそうなので、早速向かった。
八幡平樹海ラインは非常にすばらしい道だった。
オンロードバイクだったらどんなに楽しいだろうか。しかも交通量は皆無。
気持ちよく流していく。
松川温泉を過ぎてすぐキャンプ場はあった。
キャンプ場には温泉もあり、テント設営場所には簀の子があり、
テントを設営しても下が汚れることもない。
申し分の無いキャンプ場だ。ちょっと管理人は気に入らないが・・・。
テントを設営、夕食の準備をする。
本当は温泉も入ろうかなぁと思ったが、今日は沢山入ったからパス。
相変わらず簡単な夕食を済ませた後はテントの中で明日のルートを考えながら眠りについた。
今朝はテントに夜露もなく、簀の子のお陰でテントも汚れなかったので、
撤収はすぐに終わって6:40には出発。
県道212→23でR282に。そこから盛岡に向けて南下。
そして滝沢から県道16→R455→県道36で綱取ダムを過ぎて、
舗装林道に入ってJR山田線浅岸駅を目指す。
この駅、ずっと以前から気になっていた駅。
地図を見てもわかる通り林道沿いある駅で「なぜこんな所に???」的な駅だったので是非行ってみたかったのだ。
本当は山田線沿いに進んで行きたかったのだが、通行止めの看板があったので今回は上記のルートで行くことにした。
さすがに舗装林道。集落もまばらでその内民家も無くなった。
そして山中をうねうねと進んで行くと山田線と合流。
道路標識でも「あさぎし駅まで○×km」と言った物が目に付く。
1,2軒の家しかない集落を過ぎて左折すると待望のあさぎし駅があった。
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さすがは山間の駅。簡易の待合室のみ駅で、鉄道関連施設以外は全くの自然。
バイクを停めてあさぎし駅を探索。
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笑ってしまったのは時刻表。
楽しませてくれたあさぎし駅を後にして岩神林道を区界高原に向けて進んだ。
Jr.の地図だとこの後ダートのはずであるが道は既に舗装済みであった。
そしてこの道を下っている時であった。
コーナーを抜けアクセルを開けたときであった。
ガス欠の如くエンジンが一瞬失火、そしてまた点火した。
原因はわからないが非常にまずい。
ツーリング気分はそこからまったくなくなった。
なんとかR106に出てすぐの道の駅に飛び込んでバイクを調べる。
ガソリンはある。プラグも問題無いみたいだ。キャブもエアクリーナも問題無い。
全く原因がわからない。エンジンを高回転で回していたわけでもない。
あと考えられるのは・・・、電装系かなぁ。
さすがにその辺をチェックは出来ないので、
とりあえずはエンジンを冷やして復調するのを祈った。
エンジンがこの状態ではツーリングどころではない。
何とか無事に家までたどり着いて修理しなくては。
走り出してわかったのだが、発進時の加速時に症状の発生が多いので、
出来るだけ一時停止(信号待ち)の無いようなルートを選択していった。
R106→R340で遠野に向かい、地図に載っていた”ひっこそば”を食べたが、
もう頭の中はエンジンの事ばかり。あんまり覚えていない。
R340をさらに南下し陸前高田市からR343→R456→R342とひたすら走って柳津で県道61へ。そして県道21→R108に出てさらに広淵で県道43→県道204と進みR45に出た。
さすがにR108辺りからは信号などが多くなり、STOP AND GOの連続。
アクセルワークに神経を使う。エンジンの状態を神経質になりながらの走行はしんどい。
そばには三陸自動車道があるが高速でのエンジントラブルは非常に危険なので、
上には乗らず進むことにする。愛宕からは県道8号に入り、R4を目指す。
やっとの事でR4までたどり着いたが、さすがに交通量が多く、
前後に神経をとがらせながらの走行だ。
前方の信号が赤だと、スピードを緩めて、信号が青になる頃に交差点に着くように
調整なんかもしてみた。この行動は家にたどり着くまで続いた。
それでもエンジンが止まってしまうことは多々あった。
その度、デコンプワイヤーが切れてしまっているのでエンジンの点火には体力と危険を伴った。
岩沼からR6に入った。
もうここからはR6一本で家までたどり着ける。
それでもまだ300km近くも走らなくては行けない。
神経をすり減らしながら延々と走った。その時の事はあまり覚えてない。
ただ唯一鮮明に覚えているのはいわき市を走行中、花火が綺麗に夜空に咲いていたことくらいだ。どっかのお祭りかなんかだろう。
その一時を除いては暗闇にアクセルを開けて、エンジンに最新の注意を払いながら走行することで精一杯であった。
家に着いたのは23:20。
本日の走行距離700km弱。
DR250SHはその後エンジンがまったくかからなくなってしまった。 家に帰ってきてから修理しようとしたら、すでにエンジンは仮死状態になっていたのだ。 DR250SHは最後の力を振り絞って家まで帰ってきたのだ。Jr.を家まで届けたのだ。 それを想うと感謝の言葉もない。本当にありがとう。 99年11月現在、エンジンを復活させるべく、部品を調達している。 99年中には大幅にバージョンアップして復活する予定だ。 最後の最後までがんばってくれたのだから今度はJr.がこの恩を返すのだ。
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