赤石岳
(平成13年8月19日−20日)
文章D.

今回の参加者
ためちゃん
AT
村ちゃん
赤ちゃん
D.
計5名

8月19日
○台風11号接近中

行程
東京6:17-静岡8:00-畑薙第一ダム11:30-赤石岳登山口12:30-赤石小屋16:40(歩程4:10)

早朝の東京駅、新幹線ホームに3名、AT、村ちゃん、Dの3名で
朝一のこだまで静岡を目指す。このスケジュールならば、本日中に赤石小屋まで入れずはずだ。

今回の目的地は、赤石岳と荒川岳(悪沢岳)、夢の3000m級の縦走の予定・・・
19日荒川小屋
20日赤石岳、悪沢岳、千枚小屋
21日さわら島、帰宅

問題は台風の進路である。超大型の台風11号が奄美付近をうろついているのである。
移動性の高気圧に押されているので動きが遅いが、ちょっとこちらに進路を向けたらまずいなーと思いつつも決行

静岡駅で赤ちゃんとためちゃんに合流、車2台に分乗、富士見峠経由で畑薙第一ダムを目指す
(余談:静岡から畑薙第一ダムまでのアプローチで富士見経由か千頭経由か悩んでいたところ
磐田在住の赤ちゃんが事前走行を行ってくれました。結果、道路状況は富士見峠経由の方が走りやすいとの事 赤ちゃん Thank you!)

畑薙ダム11:00着
登山連絡所で登山計画表を提出 今日中に赤石小屋までと書いたところ、きついからやめた方がといわれるが、そのまま提出(たぶん大丈夫でしょう)、東海フォレストの送迎バスを待つ
(補足:送迎バスに乗るとき3000円支払うが、山小屋で2付きにすると3000円割りびきに帰りは山小屋の領収書があれば乗せてもらえるシステムです)
乗客は10名くらい、送迎バスは噂どおりの悪路をかなりのスピードで飛ばして行く 自分は乗り物酔いには強いほうと思っていたが、最後の方では気分が悪くなりそうだった。あまり強くない村ちゃんはあらかじめ酔い止めを飲んでいたようである。賢明な判断だね
運転手に赤石小屋までと告げたら、林道わきの登山口で下ろしてくれた。降りたのは我々5名のみ他の乗客はさわら島か2軒小屋泊まりなのでしょう。
林道からは少し長めの鉄製の階段をのぼりそこから斜面をつづら折に高度を稼ぐ時刻は昼過ぎ、林の中なので直射日光はあたらないが、汗だくになって登って行く
林道跡を通過するが、自分のペースがいまいち上がらない、(ためちゃん&ATは平然と登っているのに)
いつもコースタイムの1割減のタイムでこなしていくが、体に熱がこもって体力を消耗していく・・・どうやら原因は体温調節がうまくいっていない状態。そういえば自分は汗かきなので、ステテコをはいて汗を吸収すれば違うのではないかと思って今回試してみた。
しかし、体温調節がうまく行かず結局この試みは最初の2時間で断念することに。体温調節が大切と改めて感じた一件でした。
(ステテコなんてはいてくるんじゃなかった)
そのあとは順調に高度をあげて行く、いつのまにか、なだらかな尾根になりしばらく進むと、左手に小屋があり赤石小屋の表札が、誰もいないので、おかしいと思っていたら、別館だった。「お世話になります。」といった自分がちょっと恥ずかしい。
本館はそこから数十m先に2階建ての建物、登山口から約4時間、ステテコの件があったけど
まずまずのペースかな?宿帳に記入して「明日はどこまで?」ときかれたので千枚小屋までと告げると10時間かかるとのこと。でも天候がよければ大丈夫でしょう。
寝床は食堂の隣、これなら朝食1回目は確約だね
布団でないのは残念だが、一人分スペースあるし満足満足
ついたときは、赤石岳は見えなかったが、外で一杯やっていると霧が晴れて
谷の先に赤石岳が姿を表した。さっそくデジカメのシャッターを切る。

その日の夜、天気予報で台風11号が進路を変えて2日後に、ここ(赤石岳が)暴風圏内に入るとのこと
悪沢岳登頂は断念し赤石岳に軽装でピストン、さわら島14:00の終バスに間に合わせるように
スケジュールを変更した。夢の3000m級の縦走は本当に夢になってしまった。(とほほ)

8月20日
○赤石岳へ

行程:
赤石小屋5:30−赤石岳7:50−赤石小屋10:00−さわら島13:30−畑薙第一ダム15:00−口坂元温泉
羽根田山荘16:00(歩程:7:00)

台風のため急遽予定を変更、本来ならそのまま下山するのが正しいのだが、
赤石岳の往復を軽装でピストンすれば、我々のペースなら14:00の終バスにまにあうはずである。
このためには、朝食を1回目にとるのが必要条件、30分前から並び1回目の朝食をGET
荷物は最低限のものにパッキングする。でもコンビニ袋に水筒だけとは軽装すぎるぞ ためちゃん・・・
赤石小屋5:30発、少し先の富士見平へ、植相はい松にかわり眺望がよくなる。この方向からの富士山は初めてかな?
そのさきから山腹沿いにすすんでゆく、危険個所には立派な橋とロープがあるのでとくに問題個所はなし。水流のある沢にでてからは沢沿いに一気の高度上げる。
あれ ためちゃんが手ぶら?コンビニ袋は橋の手すりにおいてきたとの事(おいおい)
沢をつめて はい松帯を上がってゆく、途中雷鳥が出現、カメラに収める。そういえば、雷鳥は天候が悪くなる前触れだっけ・・・
ようやく主脈についたが、稜線上は猛烈な風(台風が近づいているためでしょうか?)
稜線から少々の登りで赤石岳山頂へ、眺望はいいのだが風はあいかわらず。時間も押しているので、早々に下山を開始する。
もちろんためちゃんのコンビニ袋も忘れずに回収した。
富士見平着、今回台風のため断念した荒川岳・悪沢岳の稜線を眺める。行けなかった事もあって魅力的に思えた。
赤石小屋9:30着荷物をパッキングしなおし、10:00一気に下る。途中、登ってくるグループがいた。台風のなか山小屋で過ごすのかな?
この下りは長くてきつかった。下っているうちに13:30の終バスのひとつ前に間に合うかもしれないということでさらにペースを上げる
ところが林道跡からの下りは傾斜がますので足の負担は倍増、昨日バス降りた鉄製の階段についたときは
足はパンパンに張っていた。今晩ATのマッサージと葛根湯が必要かな
 ○ATのマッサージ:筋肉痛の予防には効果的です。筋肉痛のあとに行うと地獄です。
 ○葛根湯:風邪薬でおなじみの漢方薬だが、効用に筋肉痛と書いてあります。効果はまずまずと思っています。
さわら島13:00着、近くの温泉の情報をもらい、13:30のバスに乗り込む、ものすごい揺れのなか昨日の畑薙第一ダムまで戻る。
さて今夜の宿の条件は
1.温泉
2.台風が接近しているので、富士見峠は越えたい
よって富士見峠を越えた口坂本温泉に決定した。途中、赤ちゃんの車から異音がするトラブルもあったが、羽根田山荘16:00
入り口は普通の民家だが、中に入ると音楽ホールを有する設備(これには驚いた)11月にはコンサートが開かれるとの事。
その日の夜ATのマッサージにお世話になりました。

温泉情報
【温泉名】口坂本温泉
【泉質】重曹泉
【宿泊】羽根田山荘
【公共浴場】市営口坂本温泉浴場

8月21日
口坂本温泉−清水IC−横浜IC−長津田14:45
大雨のなか台風から逃げるように帰着

台風の影響で赤石岳のみとなりましたが、怪我もなく
まずまず楽しめる山行きでした。

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