白馬岳
(平成7年8月23日−26日)
文章D.

今回の参加者
ためちゃん
AT
村ちゃん
D.
計4名

8月23日24日
○白馬岳へ

行程
都庁駐車場22:00(23日)-栂池スキー場(24日)-自然公園-乗鞍岳-白馬大池−小蓮華岳−白馬岳−白馬岳ヒュッテ14:00(歩程6:30)

今回からメンバーが2名村ちゃんとATが加わり計4名にパーティらしくなってきました。
初心に返り北アルプスの入門の白馬岳、急峻な岩場はないが3000mに近い標高、大雪渓、高山植物など結構面白そうな内容 白馬岳には幾つかルートがあるが尾根歩きが楽しめそうな栂池ルートを取ることにした。
今年から栂池スキー場の上部にロープウェイがかかり、栂池スキー場のゴンドラとロープウェイに乗り継ぐコースになった。
JRを利用した場合、栂池スキー場までタクシーかバスを利用することになるが、さわやか信州号の場合 栂池スキー場に停まるとの事、よって今回はバスでアプローチをすることに。
定刻通りバスは発車したがATの様子がおかしい。どうやら買いだしで走ったところ足を捻挫したやうだ。(おいおい)
翌朝白馬の営業所着、ここでかなり降りた様子。軽アイゼンを持っている人もいるので、同じように白馬を目指すのでしょう。
しばらくして栂池スキー場へ、ゴンドラの営業開始時刻は8:00なので朝食をとり時間を過ごす。
ゴンドラからロープウェイに乗り継ぎ栂池自然公園へ、車道を登り自然公園の入り口から登山道に入る。
しばらくは笹の間を高度を上げて行く、天気は雲が多いが、時折晴れ間がのぞくまずまずの天気、天狗原を過ぎ白馬乗鞍へ取りかかる。鎖は無いものの意外と険しい道があるのだなと思いつつ、高度を上げる。途中小さな雪渓を通過し。急坂を登りきったところが乗鞍岳山頂、だだっ広い平らな山頂に一面はい松が生えていて空中庭園のよう、原の一角にケルンもある。
乗鞍岳から白馬大池まで岩の上の道を行く、やがて池のほとりの白馬大池山荘着、少し早いがここで食事をとる。
昨日痛めたATの足が思わしくないようだ、山小屋で杖を求めていたが、そのようなものは山小屋に置いていないとの事、
予定を変更してここで泊まるか、白馬まで頑張ってもらうか選択をすることに、
ATは気をつかってスローペースなら大丈夫というので、これからはATペースで白馬岳を目指す。コースタイムより若干遅れ気味だが、小蓮華岳に到着、なぜか岩に剣が突き刺さっている。
道はなだらかな稜線上のアップダウンを繰り返しなかなか散歩には気分がいいところだ。
はい松、岩と砂礫の稜線、普段歩いている丹沢とは明らかに植相、景色が違う、これが北アルプスなのでしょう
ATは登山道脇にあった枯れたはい松を杖代わりに歩いていたが、その杖も折れてしまった。どうやら下りに差しかかると足が痛むようだ。
やがて三国山への分岐をすぎ白馬岳への最後の登りにとりかかる。先ほどまで時々日差しがあったが、今は濃霧のなかを高度をあげる。
突然ピキ−と声がするので見ているとはい松から雷鳥の親子(親+子供2羽)が登山道に出てきて砂浴びをはじめた。微笑ましい光景をしばし眺める。霧が出てきたので雷鳥も登山道に出てこれたのでしょうか?
ATの足の具合はさらに悪化している様子、何とか白馬岳山頂着、あたりは濃霧で視界ほとんどなし、すぐそばにある白馬ヒュッテもぜんぜん見えない。小休止のあと山小屋に向けて歩きはじめる。
山頂から数分歩き始めたところ、大粒の雨が降ってきて慌てて雨具に着替える、その直後近くに雷鳴が轟きはじめ土砂降りに
ATは足を痛めてまともに下れない状態、雨は激しく雷はさらに近くまで迫ってきている。
近くにあるはずの山小屋が濃霧のため見えない、障害物のない稜線のため このままだと落雷の危険もある。ATは俺にかまわず行けというが見捨てるわけにも行かず、村ちゃんがATに肩を貸し他の人がATの荷物を持ち山小屋に向かう。(雷鳥はその名前のとおり雷を呼んだのかも)やがて霧の合間から山小屋が姿をあらわし、白馬ヒュッテの別館に全員ついてほっとした。あと10分遅かったら、かなりやばかったです。
別館では宿泊の手続きができず本館へ行こうとしたが、雷警報機がなっているあいだは、外に出ないほうがいいとの事 別館で雷雲が通りすぎるのを待つことに。30分後警報機が止まり、本館に移動して宿泊の手続きをとる。ここまで全員無事で良かったね。部屋に移動して、夕食まで仮眠をする。
その日は断続的に雷雲がやってきて白馬岳周辺に雷を落とし去って行くとんでもない天気でした。
自分たちがチェックインの最後だったらしく、大部屋に10名足らずの状態でした。
この山荘には診療所が入っており、ATは治療を受けることに、痛め止めと湿布を施された。

8月25日
○大雪渓を下山
行程
白馬ヒュッテ6:30−白馬尻−猿倉−白馬駅−南小谷駅−白馬アルプスホテル泊

 ATの足は回復の方向に向かっているが、下りは痛む様子、ATの荷物を交代でもちサポートすることに
大雪渓を降りるにあたり貸しアイゼンも考えたが、昨年の涸沢を体験しているので無くてもたぶん大丈夫でしょう。
白馬山荘を過ぎたころ上ってくるパーティが、どうやら昨日の雷のため岩屋でビバークしたとの事、あの雷では仕方ないですね
やがて大雪渓上部へこの付近は御花畑で雪渓からの冷気も心地よい、小休止のあと大雪渓の下りを開始する。雪渓は登山者の踏み跡で階段状になっており、軽アイゼンなしでも問題無く下れる。でも調子よく飛ばしていたら2回ほどスリップしました。(スリップしても雪なので痛くはありませんが)雪渓の下りを楽しみながら白馬尻へ、登山道はここまであとは林道を猿倉まで下る。
猿倉から小日向湯までタクシー、小日向の湯の露天風呂で汗を流しバスで白馬駅12:00着
その日は白馬乗鞍スキー場の白馬アルプスホテル泊

今回は、新宿でAT負傷、白馬岳山頂で雷に追われ、大変な山行きでした。
 

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