とりあえず「 明日の記憶 」でもみておくかなと思ってチネチッタへ。ところが、夕方以降の上映がないせ いか、狙っていた回が既に満席完売。この後、TOHOでの「 初恋 」に繋げようと思っていたのだけど、さて、どうしよう?
こんなときは「 さて、何をみよう 」を活用。その結果、TOHOでなら「 タイヨウのうた 」が間に合う。よし、移動だ。
チケット購入。こないだ久しぶりに調べたら、TOHOでも 某協会 の会員証が使えることが判明。TOHOができた直後は窓口で聞いたら使えなかった ので。本日はそれを確認することも目的のひとつ。チケット売り場のおにーちゃ んがマニュアルみたいなのをひっぱりだしてきて確認していました。で、無事に 使えることが判った。よかったよかった。これでこれからはレイトショー以外で もバンバン来れるぞ。
で、公開二日目ということで、「タイヨウのうた」は混雑しているみたいです。 あまり選択の余地がありませんでしたが、一応中央ブロックの中に座ることがで きました。
「タイヨウのうた」。色素性乾皮症を患っている薫は太陽の光を浴びることがで きない。夜になるとギターを抱えて、路上で歌っている。最近、早朝になって家 に戻ると、窓から見えるバス停で休憩をとる男の子が気になっている。ある日、 いつものように歌っている時に、彼が通りがかるのを見つけて、追いかけた。
歌手のYUIが女優として初主演。主題歌や音楽も担当してます。 演技は台詞が棒読みみたいなところもありますけど、まあそこは大目に見てあげ ましょう。まだこなれていない素の表情が、逆に良い部分の方が多いです。演奏 シーンも本人が吹替え無しなので自然です。
映画の作りとしては、ウケはよい作りになっているのだと思います。が、表現と してはあまり関心できない表現もなきにしもあらず。ロボットがプロダクション の作品はこういうスタンスのものが多いような気がする。
主人公の幼なじみの友達が、狙ったような眼鏡っ子。そちらに「萌え〜」な方はそ れだけで見に行ってもいいかもですよ。結構出てきますし。
私の後の列に、女子高生らしきグループがいて、予告までぺちゃくちゃとうるさ かったのですが、本編がはじJってからは静かになってくれました。最後はみん なして泣いてたみたいです。
ひきつづき「初恋」です。
予告の画面が安定せずに上下にブレる。ドルビーのトレーラーも色調がおかしい。 このまま本編にはいったら嫌だなあと思っていたが、一応おちついた見たい。
「初恋」。両親が離婚して叔母の家に居候しているみすずは、兄を頼りに新宿の ジャズバーを訪ねる。そこで出会った岸に次第に魅かれていった。ある日、岸が みすずに頼みがあるという。それは現金輸送車を襲う計画だった。
最近テレビ方面も活躍中の宮崎あおいが主演最新作。「 三億円事件 」の実行犯は実は女子高生だったという設定の話。「三億円事件」と聞いては見 逃すわけには行きません。
実際の事件における既知の情報とは、大筋では矛盾がありません。一番有力な仮 説は、警察官の息子が犯人だったのでもみ消されたというものがありますが、こ ちらはある権力者の息子が犯人、ということになるようです。
細かい部分も結構事実に忠実です。逃走用の車両はナンバーが「多摩五郎」のカ ローラ。なにげに映る空き缶はブルトップ。ただ一ヵ所、ちょっとだけ違和感を 感じたのは信号機。当時の信号機って、周りに白と緑のゼブラ糢様の板が付いて いるのが普通じゃなかったかな?都内はもう今のようなタイプが普通だったんで しょうか?
この話、原作はこの主人公と同じ名前の「中原みすず」という人で、プロフィー ルは不明。そして、以前に出した本を改題し、ペンネームまで変えている。その 意図はどこにあるのか?
昭和の歴史に残るこの大事件の真相は結局闇の中。この話の設定でもアリかなと 思えるくらいの出来なのがまた真実味を帯びています。
ラストで示される、みんなのその後がまたまた意味ありげ。なんでもそれぞれの キャラには実在のモデルがいるそうで、芥川賞作家は中上健次なんだとかいうの をネットで見ました。ということは、岸というのはあの岸さんでしょうか?それ ともそれはミスリードで、同時期に国務大臣をしていた誰かなのでしょうか?
ところで、この原作の単行本の装幀は浅野忠信なんだそうな。
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