仙台東宝2

住所:	仙台市青葉区中央2-1-1,8F
電話:	022-223-7490
FAX:	022-223-7491
E-mail:	info@tohosendai.com
客席数:	70
音響:	DOLBY SpectralRecording

通常料金

一般:	1800円
大学生・高校生:	1500円
3歳～中学生・シニア(60歳以上):	1000円
身障者および同伴の方:	1000円

割引

毎月1日:	1000円均一
金曜の1回目スタート時の一般・学生(祝日・学校休日は除く):	1300円
女性は毎週火曜日(祝日は除く):	1000円

こちらは東宝劇場と同じビルの8階になります．同じ「東宝」と考えて行くと，その小ささに愕然とすることでしょう．初めてここへ来たらしき人の驚愕の声が聞こえてくることが多々あります．座席の数は70席．仙台フォーラムができるまでは，仙台市内で一番小さな劇場でした．

しかし，いくら小さくてもそこは東宝直営，決してミニシアターというわけではありません．ここだけで封切られる作品もありますし，東宝劇場で好評だった作品がこちらに降りてきて継続上映という場合もあります．さらには日乃出やシネアートとも連係する場合もあります．

8階でエレベータを降りると，すぐ正面にカウンターがあります．左手がロビー，トイレもこちら側です．右手が劇場となります．空いていた空間に無理矢理映画館を作ったという印象は拭えません．劇場の形は方形をしておらず，変則的な座席の配置になっていて，前の列の席と互い違いになるような感じです．床の傾斜がほとんどないので，椅子が整列していないのはある意味うれしいのですが，右端の方の席は大変見にくいことでしょう．さらに，右端の席は右のスピーカよりも右にあるような気がします．ちなみに音響は Dolby SR 対応です．デジタルではありません．

さらに特筆すぺきは，劇場内に柱が存在するということです．日本広しといえど，劇場内に柱が存在する映画館はそんなに無いでしょう．他にあるのだろうか？入口からみてその柱の蔭にあたる位置にも座席があるのです！

さらにさらに，映写室は座席の後側にはありません．ではどこにあるかというと，スクリーンの左，つまりは隣の部屋にあります．多分，東宝劇場の映写室も一緒だと思われます．そこから映写し，座席後部のミラーで反射させることで距離を稼いでいるのです．そのせいなのかどうなのか，単に私の目が悪いだけなのか，ちょっと焦点が甘いような気がします．

ミラー式なのはシネアート2もそうなのですが，ここの場合は明らかに光の筋が左前に見えますので，気づいたお客さんは必ずといっていいほど後ろを振り返ります．

椅子は東宝劇場と同じものの色違いです．スクリーンの位置は普通に座った頭の上ぎりぎりくらいですが，さきほどもいったように少しずれているのが幸いしています．スクリーンの右脇上に時計があるのですが，この時計はほとんど意味をなしません．ライトが付いている間は反射してよくみえず，暗くなってからはもちろん見えず，近くて凝視しないとよく分からないのです．

劇場だけでなくロビーの方も変わった形状をしています．奥に椅子がならんでおり，その手前には自動販売機などがあるのですが，一番奥は何故か「竹中工務店事務所」です．最近は単に「事務所」としか表示されていないので，竹中工務店が撤退したのか，東宝の事務所になったのかは定かではありません．その手前が女子トイレ，男子トイレとなります．トイレの向い側，エレベータのすぐ脇に階段への扉があるのですが，よほど混雑しないと開いていることはありません．やはり，エレベータできたほうが無難です．

また，東宝劇場の真上というわけではないのですが，上に乗っかっているような感じになるので，下で大音量のシーンなどでは音が洩れて聞こえます．実はこれは逆のケースもあるのですが・・・．ほかにも，たまに空調の音が耳障りな場合もあります．「ゴーッ」という音以外の音が聞こえるのです．「カチンカチン」みたいな．

その音の方もバランスがあまり良くないような気がします．まず，フロントの音が小さめで，わざわざ映画館に来ているのに迫力がない場合が多い．そして，スピーカの位置のせいなのか，あまりサラウンド感が感じられない．スクリーンサイズも含めて，個人宅でこの環境を上回ることも不可能ではないといった感じ．まあ，毎回そうだとはいいませんけど．

ごくごく稀に，最初東宝2で上映していたのが，東宝劇場に移る場合というのがあります．それなのにもう見てしまっていた時，そんなとき「失敗したぁ～！」と思ってしまうというのが正直な感想です．

仙台東宝2TOHO2