通常のCプログラムは main 関数から始まりますが,Windows プログラミン グでは WinMain から始まります.見かけ上は main 関数はありません.
Windows はただのウインドウシステムではなく,OSと密接な関係にあるデスクトッ プ環境であるといえます.ドラッグ&ドロップなども実現しているので,プ ログラマもまた,これらの機能を意識する必要があります.
Winodws でも,ウインドウを生成した後は,ループの中でメッセージの通知を待 ち,受け取ったメッセージに応じた処理を行います.Windows 上でのマウスやキー ボードの入力は,OSが監視しており,それらの変化はメッセージという形でプロ グラムに通知されます.
Windows SDK は Windows プログラミングに必要なヘッダやライブラリです. Windows95以降32ビット化が行われ,基本的にそれ以降のWindowsで動作するアプ リケーションを作成することができます.16ビット時代のものと区別するため に win32 をつけて呼びます.
Windows のSDKはX Libと比較すると,大変高機能です.特に,メニューなどにつ いては外部にリソーススクリプトとして記述できるなど.見た目と処理を分離し ているのが特徴です.
Microsoft の統合開発環境を購入すると,開発に必要なライブラリやドキュメントが 付いてきますが,そうでない場合でもPlatformSDKというのを無料でダウンロー ドできます.Windowsのアプリケーションを開発する上では,この中に含まれる ドキュメントは必須です.必ずインストールしましょう.
Windows 関係のソースを見ていると,変数に独特の書き方があるのに気がつきます. 例えば,szFilename とか,pBuffer などです.これはハンガリー記法と呼ばれ るもので Microsoft のプログラマだった Charles Simonyi がハンガリーの出身 だったことによるものです.ハンガリー記法のルールは変数の型を小文字で先頭 に付けるというものです.sz は String terminated by Zero,p は Pointer な どといった感じです.
この記法の利点は,正しく書いてあれば変数の型がすぐに分かるので間違いに気づ きやすくなるということです.反面,間違えて使われると気づきにくくもなりま す.
私はあまり使い慣れていないので,あまり使わないと思います.うーん,その時 の気分しだいかもしれません.