ちょっとした計算の結果を出力するだけならば,コンソールにそのまま出力する なりファイルに出力するなりすればいいわけです.わざわざウインドウプログラ ミングをするということは,そうできないか,それでは不十分であるからだと思 うのです.たとえば,画像を表示する必要があるとか.
画像もファイルにだしてしまえばいいという話がありますが,わざわざViewerを 立ち上げて・・・というのが煩わしく感じることもでてくるわけです. 実際,私はそうでした.
大学時代はUNIX系のマシンを使っていたので,そうなると当然X Windowをいじる ことになります.幸い,私の属していた研究室には O'reilly から出ている X のシリーズ の 邦訳本 が一揃いと,日刊工業新聞社からでている X-Window Ver.11 プログラミング などもあったので,資料には恵まれていました.
これら二つは,現在でも最高かつ最良の書籍なのですが,ソフトバンクの邦訳は 現在絶版,オリジナルの方は手に入ります.オリジナルの方は オープンにするという話があった のですが,その後の進展が見られません.
日刊工業新聞社の方は現在改訂版になってますので,こちらが入門書としてはお 薦めです.
昨年,「 X Windowで遊ぶ本 」というのが出版されたので購入はしたのです が ・・・とっかかりとしては悪くないのかもしれません.
会社に入ると,今度はWindowsだらけなわけです.Office関係は当然として,開 発もVisualC++.やはり,ちょっとしたテストなんかで画像を表示したくなるこ ともあるわけです.じゃあ,と思うと,C++はよく分からないというのとMFCは結 局のところWin32 APIのWrapper.それに,自前ではわざわざVCなんて買ってられ ない.
そういうわけで Win32 API についても知っておく必要があります.こちらも 会社にいくつか本があったのですが,結局のところ 猫でもわかるプログラミング のSDK編が一番役にたちました.
一応,定番と言われている ペゾルト本 も買っては見ましたが,この本が役にたつようになったのはつい最近です. 「猫でもわかる〜」は先日 本になった ので,こちらがお薦めです.
なんとなく,ではありますが,わかるようになってくるとだんだんと共通点が見 えてくるようになるわけです.ウインドウシステムってのはループの中でイベン ト(メッセージ)がくるのを待ち,それに応じた処理をすればいい. 似ているってことは同じようなことをする対応する関数というのがあるわけで, そのあたりをまとめていって見ようかな,というのが,ここの目的です.
まず最初は,画像を表示するところまででしょうか.もともとは自分でまとめる ためなのですが,人に説明できるようになるのが一番自分の勉強にもなりますの で,ここに貯めていくことにします.
(2003/08/01)