QJYつうしん31号

     休日は山にいます

  平成8年7月10日

 Anniversary   たまには社説を書いてみるか

 


一気に言っちゃうぞ

ひたすら結果を求める生き方はいやだな、と思う。一人一人の持つ出世願望は、競い合う生き残り合戦の社会構造を造ってしまった。希望に燃える若手社員の関心事は、いかに自分が人より抜け出せるか。会社でも広島にいるより東京大阪の方が昇進が早いのは確か、なんてことが話題になる。

社宅にでも住んでいようものなら帰宅してからも会社とのつながりが断ち切れない。

休日のゴルフまで会社の仲間とだ。

ゆとりの無い世知辛い世の中で、上下関係を気にするお父さんを見ながら育った子供たちは、自分もそれ以上に、と立身欲のみ身につける。

人は人と出会ってこそ「社会」を構成するが、人を人と見ないでいると平和な社会ではなくなる。戦争の相手国ならまだしも、狭い日本で袖すり合う人ぐらいは、気の置けない仲間であって欲しい。


競う、ということ、それ程重要なことなのか。それ程早いスピードで便利な世の中を造らねばならないのか。助け合って生きるなど時代遅れというのだろうか。誰もが一人で生まれ一人で大きくなったと思っているらしい。

争いの原因を相手に持って行くと収まる話も収まらない。まさか自分が悪いなんて言い出せないのだろう。

例えばパレスチナ。自分こそ正義。

例えば真珠湾。50年たってもきっかけを生み出した相手を責めることで自己を正当化し満足している国の人。

原爆を正当化するなど論外。

直接肉親を無くした人の気持ちになるべきかも知れないが、寛容であることを美徳とする教育がなぜ行われないのか。

鋭利であることで人を利口と言い、穏やかであることを以って愚鈍と呼ぶ。

和歌や俳句の世界、自然に、あるがままに暮らしてきた先人の優しさに学ぶとき、今何か不足している気がしてならない。いや、不足しているだけなら手を加え補うことが出来るはずだ。そういかないところが、実態の狂いではないか。

そう何か狂って来ているぞ。出る釘を打ち、さりとて寡黙を見逃してくれない。みんなが標準でなければならない、なんて。

意味の無いことにぴりぴりと神経を使う。本当なら、研ぎ澄まされた神経で積極的に優しさを持って生きたいと思う。

豊かな自然を残し、豊かな休日を大勢の人とともに過ごすこと。

そう、休日は山で過ごしたい。

 

避けられない社会の柵(しがらみ)に浸っているからこそ、与えられた休日は、心が休まるための日にしたい。

もちろん我々の次の世代の人達にも。

ついでだから、もっと言っちゃえ

  ある山に登り、ある花に出合ったことを不特定多数に発表することはちょっとまずいと人は言う。花が無くなるのだそうだ。

そんな馬鹿な。と言っても、本当だと言われると反論するほどデータが無い。

私は性善説を唱える。

人が皆ドロボウであったら、生きて行く意欲が湧いてこない。この世は闇だ。

山にある花を公開出来ないなんて、はっきり言って「いやだ」。私は山の花を紹介して積極的な保護を唱えたいと思う。

世の先生方は自分は職業柄良く知っているくせに誰にも喋ろうとしない。いや、仲間内ではきっと喋っているぞ。だって、花がどんどん無くなって行く。ちょっと言い過ぎたか。

ただ、隠すことを保護の一番手とする時代遅れの自然保護をいつまで続けるつもりか。まるで部落問題をひたすら隠すことによって解決済み、とする風潮は従軍慰安婦問題や南京大虐殺事件の政府の口篭もりとどう違うのか。

隠すことでこれだけ絶滅種を増加させた責任は誰が取る。

開発という名の暴挙で土に埋もれ、絶滅したケースが実は多い。業者のせいではない。行政のせいだ。貴重な植物を直前にしか明らかにしないから開発の手が伸びた頃は手後れだ。業者は無罪である。知らされていないのだから、守れと言われても無理がある。そこにそんな大事なものがあることを学者しか知らないケースが多い。決して場所を明かさない陰湿な保護対策が日本にある限り絶滅種は増える一方。

不特定多数の人には喋るなだって。

人を馬鹿にするんじゃないよ。

言い過ぎたので、ちょっと休憩

若い人達、特に女子高生の靴下が面白い。本通を歩くローティーンのほとんどがダブダブの白い靴下。会社のOLに聞くと、ずいぶん前からの流行だそうで、アムロナミエ(意外と古風な名前)ぐらいテレビで見なさいとも言われた。

若い人はいいな、と思う。

うちの娘はもうちょっと大人の部類で、先日、チケットをくれたので、恥ずかしながら女学院大までコンサートを聞きに行ってきた。女の子でバンドを組んでガチャガチャ歌っている。

家でも見たことのない、浴衣姿で出てきたので演歌でも歌うのかと思ったら、ギンギンのロックだ。(お父さんも昔はやってたんだぞい)

カエルの子はヒキガエル、いや一応うちの娘だからせめてかわいいアマガエル。

娘の隣でベースを弾いているのは会社の同僚(同じ課)の娘というから人の縁て不思議だね。

本人同士は学校も住所も全然違うのに、友達だという。

昔流行ったシュガーシュガーという歌を聞かせてくれたのが嬉しかった。


県の代表 その6 愛媛県の巻

県木マツ(マツ科)

瀬戸内海には確かに松は多い。県庁所在地の松山はその名に恥じない松の多い場所。巨木も多く各地に名松がある。

県花…ミカン(ミカン科)

愛媛みかんなら広島に多く入ってくるから誰でも食べた事があるはず。意外にも和歌山県で県花県木に指定していない。

県鳥…コマドリ(ツグミ科)

ヒンカラカラカラ、と馬のような鳴き声が名の由来。美声である。日本特産の野鳥。