奇跡的に救出された 柴犬コロの物語  10回連載第1回目






koro




 僕の名前コロです。原発がある大熊町で生まれました。柴犬雑種です。5兄弟ですが、信ちゃんに見初められて、双葉上羽町鳥部落の千代田家の1員になりました。ボスは信ちゃおじいさん。おばあちゃん、息子夫婦と孫娘2人の6人家族から可愛がられました。いつも家族扱いだったので、千代田一家の1員だということを疑ったことはありませんでした。


ところが・・・


3月12日早朝 町の野外放送が 『すぐ避難せよ!!』と鳴り響く中 僕は3mの鎖につながれたまま置いていかれてしまったのです。その時信ちゃんは、つっかけを履き、ジャンバー姿だった 。おばあちゃんはエプロン姿だった。すぐ戻ってくるよ、という合図かとおもった。それで我慢することにしました。それがながく離れ離れになるとは・・・

 しかし赤い運命の糸が6人と僕コロをつないでいたのです。ついに2年半を経て、又  避難先千葉で一緒に暮らすことになったのです。勇気ある人たちのリレーのおかげでした。ボクは犠牲になった動物や 犬の中で幸運でした。

でも、仲間を思うと・・・。






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