◇◆◇ 海外からのレクイエム ◇◆◇

このコーナーでは、海外にお住まいの(あるいは海外生活を経験された)日本人の方、あるいは外国人の方からのお便りをご紹介します。海外の人たちの動物との暮らし方や、動物福祉への取り組みについて知り、また海外からの視点に立って日本の現状を見渡してみることで、日本の「常識」「当たり前」を見直すきっかけにしていただければ幸いです。このコーナーへの投稿メールはこちら(写真展事務局)まで→site_animal1122@yahoo.co.jp メールの件名に「海外からのレクイエム」とご記入下さい。  


[シンガポール ほか]東南アジアの動物事情(2006.9.23.)

初めまして。シンガポール在住の茶ん太と申します。

私は子供の頃から動物が大好き。中でも、大の猫キチです。

現在は、シンガポールで拾った野良猫17匹と同居中で、動物の殺処分反対、毛皮生産・購入反対の立場を取っています。

このコラムでアメリカやオーストラリアの動物事情を知りましたが、個人的な経験から言うと、東南アジアの動物事情は極めて厳しいものがあります。以下、経験(インドネシア、香港、シンガポールでの在住経験と、アジア12カ国の短期出張経験)に基づく感想を述べさせていただきます。

東南アジアには多民族国家が多く、殺処分が行われているか、野良犬・野良猫がどう扱われているかという事情の背景には、人種や宗教による動物の嗜好傾向もあると感じます(私は人種差別主義者ではありませんが)。もちろん、究極的には個人の意識レベルの問題だと思いますが、「一般的な傾向は見られる」と言っていいと思います。

まず、宗教的な理由からムスリム(イスラム教徒)は猫好き、犬は避ける傾向にあります。だから、ムスリム大国のインドネシア、イスラム教が国教であるマレーシア、ブルネイでは、比較的猫は好まれます。野良猫も多いですが、虐待話はほとんど耳にしません。ただ、痩せ細った猫が大半で、長生きは出来ないと思います。野良犬は皆無というわけではなく、野良犬の実情は野良猫よりさらに悲惨だと思います。彼らがどうやって食いつないでいるのか……。

仏教徒は殺生を好まないので、逆にタイ、ラオス、カンボジア、ミャンマーのインドシナ諸国では、いずれも野良犬が大変多く見られます。心ある人々がエサをあげている光景が見られますし、タイには野良犬1000匹を収容する大規模シェルターや、イギリス人が運営する犬シェルターがあると聞きました。これらの国々でも、動物虐待の話は聞いたことがありませんが、野良犬の生活環境は劣悪です。皮膚病を始めとする疾患、明らかな栄養不良と見られる犬が多く、見るたびに心が痛みます。(もっともこれらの国々では、庶民が生きていくのも大変です)

ミャンマーでは、増えすぎた野良犬の殺処分があります。真夜中に毒入りのエサを路上に撒き、明け方にエサを回収する方法です。私の友人の愛犬家は、散歩中に愛犬が誤って毒入りエサを食べ、死なせてしまったという経験の持ち主です。

数日の滞在ではありましたが、一番野良犬が多いと感じた国はブータンです。チベット密教信者の多いこの国でも、恐らく殺処分はないのではないかと思います。だから野良犬が増えるのだとも思いますが、首都でも至る所に野良犬がいて、見るのが辛い思いをしました。この国でも犬にエサをあげる心優しい人々はいますが、やはり大半の野良犬は痩せ細っており、厳しい生活を強いられていると感じました。東南アジアと違い、冬は極寒になるため、一層過酷な生活環境だと思います。道端で、犬の死骸を見つけたこともありました。ブータンは景観も人々も素晴らしい国との印象を強く受けただけに、野良犬たちのことが今も気にかかります。

さて、私が暮らすシンガポールの動物実情は、日本と似た面が多いように感じます。動物(主に猫と犬、ごくたまにカラス)の殺処分はありますし、日本よりはずっと割合が低いと思いますが、動物(主に猫)の虐待もあります。2カ月ほど前には、野良猫の母子を団地の高層階から投げ捨てたり踏みつけて虐待死させた男性に、禁固刑判決が下されました。この判決は、動物保護の考えを適用した画期的なものだと評価出来ます。この国でも動物虐待は違法行為にあたりますが、未逮捕の虐待犯もいて、私たちの知らぬ間に虐待、あるいは殺害される野良猫は後を絶ちません。

2003年のSARS騒動勃発期には、科学的根拠は薄弱であったにもかかわらず、多数の野良猫が殺処分に付されました。私が毎日エサをあげていた野良猫たちも、あっという間に処分されてしまいました。現在も、都会の片隅でひっそりと生きる野良猫たちは、続々と殺処分されています。敷地オーナーが当局に通報すれば、すぐに捕獲され、処分されてしまうのです。

中心部では、野良犬を見ることはほとんどありません。猫と違い、犬は姿が目立つので、野良犬がいるとすぐに捕獲され、殺処分されるからだと思います。中心部から離れた工場地帯や郊外には、まだ野良犬がいます。現在は中止されているかもしれませんが、8年ぐらい前までは、郊外での野良犬銃殺処分が実施されていました。一度、誤射により、犬のエサやりをしていた男性が死亡する事件が起こったこともあります。ごく稀ではありますが、カラスの銃殺処分が行われることもあります。私は一度だけ、その場面に出くわしてしまい、しばらく食事が摂れませんでした。カラスにも、生きる権利はありますよね。

明るい材料もあります。野良猫にエサをあげ続ける人々(ムスリムのマレー系人が多いですが、華人もいます)や犬猫シェルターを運営している人々、動物愛好家による民間動物保護協会の存在、前述の動物虐待取締などです。私の知人の1人は、犬猫を始めポニー(路上に捨てられていたそうです!)、ヤギ、サル、アヒルなど、200匹・頭以上の動物を保護し、マレーシア最南部のジョホール州で動物シェルターを運営しています。この人は当初、シンガポールでシェルターを運営していたのですが、借地だった用地の契約更新時(2000年)に用地を賃貸入札にかけられ、入札に負けてしまった経緯があります。一時はどうなることかと気をもみましたが、ジョホール州の田舎にある広大な土地をタダ同然で提供してくれる実業家が出現。200匹・頭以上の動物達を引き連れ、無事国境を越えて移動したという経緯があります。

動物愛護精神が発達しているとは言い難い環境にあっても、献身的にノラの世話をし続ける庶民もいます。私の猫友の1人は、30歳代後半の独身男性。自宅では10匹の元野良猫を飼い、毎晩20匹以上の野良猫にエサをあげ続けています。病気やケガをした野良猫は懇意にしている動物病院へ連れていき、治るまでケアしています。そして自分は、食べる物も着る物も全て質素。「誰かが面倒みてあげないと。猫の世話で手いっぱいだから、結婚なんて出来ないよ」と笑い飛ばしながら、毎晩大きなエサ袋を手に、野良猫の多い地帯を歩き回っています。そんな彼の姿を見るたびに、暖かい感動を覚えると同時に、人間と動物の共生というものをつくづく考えさせられます。

地球上のあらゆる生物、自然と人間が平和共生出来る日の到来を信じて、出来ることから一歩ずつ行動していこうと考えています。

長文になってしまい、申し訳ございません。最後まで読んでいただき、有難うございます。

                            (茶ん太さん)


[オーストラリア]ペットの死に対する考え方の違い(2006.4.18.)

はじめまして、池田と申します。
今日はじめて児玉さんのサイトを見つけました。
私はほかの方とちょっと違ったケースだと思います。

去年一年のほとんどをオーストラリアで過ごしていました。
11月に日本で開発されたペット用品を見つけ、感動し、すぐに帰国し海外向けの販売元となりました。
実はそれまであまりペット用品などには興味がなかったです。
しかしその商品を見つけたとき、“一生できる仕事だ”と思ったのです。
社会に出て約10年、いろいろな仕事をしてきましたが、
この商品は売るわけですが“ありがとう”と言っていただけるものだと思います。

今年の1月に帰国し、製造元の社長に会い、作ろうと思ったきっかけなどを聞き余計のめりこんでいます。
しかしあくまでも私(当社)は海外への販売なので、海外のペット事情をリサーチしています。
まだリサーチを始めたばかりですが、感じたことをお話したいと思います。
その商品はお別れの際のアイテムなので、ほかの方と視点が違い、違う意見になるのかもしれません。

オーストラリアでは昔から知っているオーストラリア人の家族と本当の家族のように暮らしています。
そこには2匹犬がいて、1匹はRSPCA(保健所のようなもの)から引き取られてきました。
すごくかわいく、私のお気に入りです。 彼女とのブログも書いています。笑
確かに溺愛ぶりはすさまじく、また躾も放し飼いが通常なので日本よりもきちっとしていると思います。
しかし衝撃的だったのは、“死”に対しての違いです。
(商品が死後のための物なのでこの観点からのお話しになりますが、すいません。)
私はこの商品を見つけたときに6年前、ともに育った私の犬が死んだときのことを思い出しました。
数ヶ月寝たきりの状態で、毎日姉が病院に連れて行ってくれていました。
最後の瞬間私は仕事でいなかったのですが、家族全員に看取られ父が電話をくれました。
急いで帰り翌朝まで一緒に寝たことを思い出します。
今は実家に母の犬が2匹、祖母の家に同じ犬種が1匹います。
3匹の犬にもしものことがあったら、母や祖母のことを考えるだけでぞっとします。
祖母の犬が病気で入院していたとき、祖母はその子のことだけを考え、
その子のために新しいベットカバーを縫い、洋服を編み、毎日毎日帰りを待っていました。
しかしもしものことがあっても、この商品があれば悲しみを和らげることができるんじゃないかと思います。
この商品はペットが亡くなった後、数日間、1ヶ月近くまでそのままの状態で安置できます。
最初は虫が湧いても2.3時間で死滅し、腐食やにおいがすることもなくゆっくりお別れができます。
そしてそのまま火葬ができます。 有毒ガスがでないため大気汚染にもなりません。
この商品ができたきっかけは製造元の社長のお友達のペットがなくなり、
夏場だったのでゆっくりお別れができなかったこと。 
火葬をするまでの安置の方法がタオルでくるんだりダンボールになってしまい悲しいというご意見からでした。
私も自分の犬をタオルに包んで土葬しました。(家の裏が山なので)
一緒に育っただけに本当に悲しかったです。
このお話を聞き、日本でもまだあまり知られていませんが、
その状況では海外の方に知れるには時間がかかるだろうと、自分で宣伝し販売をしたいと思いました。
しかしオーストラリアに持って帰り、家族に話したときも、
アメリカのペットショーへ出店したときも、イタリアに住んでいる友人も、第一声は「気持ち悪い」と同じ事を言いました。
欧米などでは大多数の割合で老化、大病などにかかった場合は安楽死、
火葬などの手配を病院や業者にしてもらい骨になった状態で返してもらうようです。
自分の犬を溺愛している友人が、「死んだ犬なんて見たくない」と言った言葉が忘れられません。
悲しいから、という理由も分かりますが。
ペットショーではウィルス感染を防ぐためにもと話しましたが、
アメリカでは犬インフルエンザの発生があるにも関わらず、
また数匹のペットを飼っている家庭が多いにも関わらず、
動物の病気はまだまだ認知度が低く、人事のような感じを受けました。

ドイツで鳥インフルエンザが猫に感染した直後から捨て猫が増えた記事を読んだときも、ショックでした。
「いつも一緒の子供たちにペットの死を理解させるためにも利用できますよ」と説明しても、
理解を示してくれる方が数人はいましたが、何よりも「気持ち悪い」という感情が強いようです。
火葬業者の方の意見では「看取って別れを惜しむ人もいる」とのことですが、90%以上は悲しい意見だと思います。
日本は国が狭いので紐をつけなければいけないのはしょうがないのかもしれません。
その点外国ではペットたちが大きな庭を自由に走り回っています。
でも私は日本の「死んでも家族」的な考えが好きです。
国問わずいろいろな人がいるので日本でもそういう人ばかりではないだろうし、
外国でもそういう人ばかりではないと思いますが。

長くなりましたが、私は駆け出したばかりなので児玉さんのサイトがすごくいい勉強になります。
これからも頑張ってください。

                             (池田さん)


[アメリカ]バーモント州での動物事情(2006.4.18.)

私は現在、シカゴはオヘア空港にて航空整備士の仕事に就いております。

さて、3月中旬までバーモント州の友人宅にてお世話になっておりましたが、その間
動物について少しながら現地の様子を伺い知ることができましたので、ささやかなが
らご紹介いたします。

私の友人は夫婦ですが、猫を二匹飼っております。溺愛の典型のような飼い方です
が、飼い主としての責任は120点くらいでこなしていると思います。当初は一匹だ
け猫を飼っていたのですが、去年の10月に自宅の車庫にて雌の猫とその仔猫三匹が
風雨をしのぐために住み着いていたそうです。計四匹の猫を獣医に連れて行き、健康
状態をチェックしてもらった後、母親猫の里親となり、残りの仔猫たちも里親の元へ
引き取られていったそうです。母親猫はやんちゃ猫で、人に捨てられ、挙句の果てに
車に下半身を轢かれ大怪我を負っていたにも関わらず、人なつっこい猫でした。とに
かくいたずら好きで好奇心旺盛な猫ですが、そのためかはじめに飼われていた猫とよ
く喧嘩をしておりました(はじめに飼われていた猫は静かで孤独を好んでいたようで
すから)。

私が友人宅にお世話になっていた間、近所の動物病院へ行く機会が二度ありました。
男性および女性の獣医師の診察を見せてもらいましたが、まず説明責任がしっかりし
ていて曖昧な部分がありません(女医さんのほうが比較的丁寧で、飼い主の意見にも
よく耳を傾けておりました)。現在の健康状態の説明、治療の選択肢の説明および薬
の説明とそつなくこなしておりました。私の友人、特に奥さんはアメリカ人にしては
相当神経が細かい人ですが、そんな彼女も獣医師の診察が終わった後は安心します。
また、夫婦とも猫に関する勉強を随分こなしてきており、飼い主としての知識は充分
以上です。こんな家に運良く巡り会える動物はそうそういないでしょう。獣医の側と
しては万が一の場合に飼い主に訴えられるのが怖いということもあるかもしれません
が、それを差し引いてもプロフェッショナルという点では我が国以上と感じました
(最近の我が国、特におじさん以上の年齢の人達は、とにかく子供でも呆れかえるよ
うな隠し事やら手抜きやら話題のすり替えやらが多いため、余計そう感じたのかもし
れません)。

残念ながら、バーモント州でも動物が置かれている状況は我が国と大きな差はなく、
人間の不十分な知識や中途半端な親切心から安楽死を迎える動物はやはりいるようで
す。ただ、地域のペットショップ(動物は売っておらず、エサやおもちゃなどの必需
品のみが商品で、あとは里親募集中の動物がいました)や動物病院、飼い主の間で若
干の連携があったように見えました。片田舎の小さな街だったからかもしれません
が、情報交換等はしっかり行われていたように感じました。あくまで私の主観ですか
ら、実際どの程度の活動が行われているかはわかりませんが、情報の開示や説明責任
などといった点ではやはり我が国よりはましだな、と感じます。

以上です。これからも健康第一でのご活動を願っております。

                      (小滝敢司さん)


[アメリカ]ここのシェルターでの暮らしは天国…(2006.4.6.)

2年ほど前になりますが、ユタ州に遊びに行ったときに
Best Friends Animal Sanctuary
(http://www.bestfriends.org)
というアニマル・シェルターに寄ってきました。

アニマル・シェルターとは人間によって虐待されたり捨てられたり、
また、交通事故にあった動物たちを保護する施設のことです。

このBest Friends Animal Sanctuaryは全米でも最大規模で
どんなに狂暴で手におえない動物でも
決して殺処分せずに、最期まで面倒をみるというシェルターです。

シェルターで最初に見かけたのは
シェルターを清潔に保つために、掃除をするボランティアの方々。

オフィスにはいって、見学を求めると
ボランティアの方々に散歩に連れていってもらっている
たくさんのワンちゃんたちがお出迎え。
人も、ワンちゃんもとても幸せそうでした。

その後、見学バスに乗って、
いろんな動物の姿を見せてもらいました。

全米最大規模だけあり、本当に広い敷地内に
馬が暮らしている場所、犬が暮らしている所、
猫が住むおうち・・などが点在していました。

どの場所もとても広く、清潔でした。

特に印象的だったのは猫のおうち。

ガラス張りのお部屋の中に、かわいいソファーがあって・・
TVまでついてて・・!
安心したようにお昼寝。

そして、うちにいる猫たちよりも
ずーっとコロコロとみな太っていました。

ここにいる動物の殆どが人間に裏切られた
悲しい過去を持っているそうです。

本当にたくさんの犬・猫・馬・etc・・がいて
そういう現実に目をそむけたくなります。

だけど、この子達を見ていたら
そんな冷たい人間と暮らしているよりも
ここの暮らしのほうがどんなに幸せだろう・・と感じました。

日本の動物収容所には、私は足を運んだことはないのですが
写真でみるかぎり、檻が並べられ、
自分の最期の時をただひたすら待ちつづける・・・
そんな悲しい印象があります。

本当に地獄ですよね。

ここのシェルターでの動物の暮らしは
天国であるだろうなぁと思えました。

本当に反対でしたから。世界が。
そこはもう動物が優位にたつ世界でした。

ただ、このシェルターも寄付によって運営されています。
オフィスにはお土産になりそうなものも置いているので
それを購入するだけでも、シェルターの利益になります。

近くに寄った際には見学してみてください。

切ない過去を持つ動物が安心して最期まで暮らせるシェルターが
世界中にたくさん出来てくれることを願います。

              (HN うさぎさん)

URL (http://lovexspell.blog60.fc2.com)
↑新しく動物愛護とエコロジーのことを載せたブログを立ち上げました。そちらのほうにも小枝さまのHPをリンクさせていただきました。


[アメリカ]アメリカ各州の動物関連団体からの意見書(2005.12.3.)

この度、アメリカ国内の59の動物関連団体に、日本の犬猫たちの殺処分の現状を伝え、それに対する意見を求めるレターを送付しました。そのレターに対して現時点で7箇所からの返信がありましたので、以下に転載いたします。(HPへの掲載許可はいただいております)。

1. コロラド州から (Longmont Humane Society)
●当シェルターでは動物に関する問題は、教育により人々の考え方を変えなければ解
決しないと考えています。我々の施設では地域の子供達に動物との接し方を教えるこ
とから取り組んでおり、こちらから地域の学校を訪ねてそういった時間を取ってもら
うこともあります。

●コロラド州法により、市中にて捕獲された迷子の動物は5日間シェルターにて保護
されます。飼い主が見つからない場合は里親に渡せる状態か確認するため健康および
性格チェックを実施します。里親を探すため、当シェルターでは手紙、新聞による広
報活動を行っています。

●万が一里親に出せないと判断された動物は(不治の病や凶暴な性格等)できる限り
人道的な手段により安楽死にされます。これは2人の技術者(獣医およびその助
手?)により個室にて行われる、ペントタールナトリウム静脈注射であり、痛みを伴
わない方法によるものです。

2. Hawaii州から (Hawaiian Humane Society)
●ハワイ(オアフ島)では安楽死が必要であると判断された場合、注射による人道的
安楽死を行いますが、これには注射後の死亡を確認するための安全事項も規定されて
います。安楽死を行った後は火葬にしますが、死後の動物をゴミのように捨てるのと
違い、動物らしい最後で送ってあげたいという思いからです。

3. Kansas州から (Kansas Humane Society)
●保護された動物は州法に従い扱われ、またできる限り多くの動物たちに里親を探す
ための作業が行われます。当シェルターに動物が持ち込まれた場合、州法に従い3日
間我々の保護下に置かれます。これは飼い主が自分の動物を見つけるために設けられ
た猶予期間です。

●3日間経過後、動物は我々の所有となりますが、この時点で動物の健康および性格
チェックを実施し、里親の元へ委ねられるかどうかの判断がなされます。チェックで
問題がないと判断された動物は里親の元へ委ねられるよう去勢されます。この後、良
好な健康状態および素行が続く限り、また我々のシェルターにスペースがある間、里
親が決まるまで別室に入り里親を待ちます。

●健康および性格チェックの結果が芳しくない動物は、純血動物の場合はその方面の
専門機関へ委ねられますが、それがかなわない場合には人道的安楽死処置を行いま
す。これは2人の担当により行われ、一人が動物を押さえつつなだめ、もう一人が注
射をするといった作業です。これにより動物はすぐに安楽死を迎えることになりま
す。

4. Nebraska州から (Hearts United for Animals)
●ネブラスカ州の南東部地域では、安楽死が避けられない場合には静脈注射を行いま
すが、これはすぐに心臓を止めるための(苦痛を伴わない)処置です。この処置は獣
医または訓練を受けた動物シェルターのスタッフにより行われます。

●日本において動物達を取り巻く環境には痛々しいものがあるようですが、ここ(米
国)でも状況はあまり良いとは言えません。中でも特に繁殖施設の問題が一番大きい
のではないかと思います。我々自身の非力さを痛感します。

5. Rhode Island州から (Potter League for Animals)
●ポッター・アニマルリーグでは、ロードアイランド州の州法に従い、動物達を保護
しております。動物の安楽死に関する当州の法律をご紹介いたします:

●4−9−12:動物の処分に関して:
(a):一般法の内容いかんに関わらず、二酸化炭素の使用、或いはガス室による動物
の殺処分は違法とする。自治体管轄シェルター、個人運営シェルター、または他の形
態にて運営される全てのシェルターにより動物が殺処分される場合、全ての動物は注
射により処分されなければならない。

●有資格獣医が不在などの緊急の場合は、地域の動物管理責任者(Animal Control
Officer)、動物管理執行者 (Animal Control Administrator)、認定調査官
(Approved Humane Investigator)、またはシェルター担当者の判断により、動物が致
命傷を負っている、不治の病気にかかっている、または人道的殺処分の迅速的執行が
不可能な状況にある場合は、以下の規定を満たす場合に限り射殺処分されるものとす
る:
(1)該当する動物の苦痛を最小限に留めるための処置を最大限実施し、また他の人
員および動物に二次的被害が起きないよう留意する
(2)該当する動物が苦痛を伴わないような形で動けない状態にする
(3)射殺処分は高度な訓練を受けた専門の係員による、適切な口径および弾薬を用
いた火器の使用により、一撃にて苦痛を感じさせることなく実施する

●射殺による安楽死を実施するにあたり、該当する動物を取り押さえておく必要があ
る場合、処分担当者の安全および迅速な処置の執行を妨げることのないよう、また該
当する動物に不必要な苦痛が及ばぬようこれを実施すること

●また、ロードアイランド州では各市町村において動物を一定期間保護できるシェル
ター施設の併設が義務付けられています。5日間の保護期間の後、飼い主が見つから
なければシェルターの判断により保護中の動物をどうするかが決定されます。凶暴で
ある、または病気である場合を除き、ほとんどは里親に引き取られます。

6. Texas州から (Austin Humane Society)
●当アニマルシェルターには動物を収容できる施設がないため、「Town Lake
Animal Center」へ移送され、飼い主が現れるまで5日間そこで収容されます。当
シェルターに関する詳細は「www.austinhumanesociety.org」をご参照ください。

7. PETA (People for the Ethical Treatment of Animals)
●返信が遅くなり申し訳ございません。数多くの手紙や質問が当機関に寄せられてい
るため、ご容赦ください。

●米国では各シェルターが動物の扱い方を独自に設定しており、安楽死、里親探し、
保護などについて各自規定を定めています。シェルターごとに考え方が異なるため、
全てのシェルターに同一の規定を定めることは現実的ではありませんが、地域の法律
に沿った方針で各シェルターが運営されていると思われます。

●PETAのホームページ上に掲載されている情報は、他に著作権があるものを除き、ご
自由に利用いただいて構いません。お手紙ありがとうございます、今後のご活躍を
願っております。

…以上です。テキサス州からの返信は何だか素っ気無いですが(笑)、あくまでここの
シェルターの反応であり、他のシェルターにレターを送付していればまた違った反応
があったかもしれません。各州に多数のシェルターがあるため、全てのシェルターに
レターを送付するお金の余裕もマンパワーもなかったのが残念です。また、PETAとい
うところはアメリカ最大手動物愛護協会のひとつですが、ワシントンDCに本部があ
り、政府にロビー活動を行える規模みたいです(HP上で日本のイルカ漁が叩かれて
おりますが、我々日本人でもまさかイルカ漁などというものが行われていたなんて
知ってる人は少ないのではないでしょうか)。これら貴重な返信が児玉さんの活動の
ささやかなお役に立てれば、ほんの少しでいいから動物の不必要な苦痛の軽減につな
がれば、と思います。

安楽死には注射を使用するところが多いようですが、ロードアイランド州では銃殺と
いう方法もあったとは知りませんでした。使用する銃にも規定があり、苦痛を与えな
いために一撃で即死させるようです。ただ、「欧米では」という意見には注意が必要
です。我が国では何でもかんでも欧米が先進国、というような印象を受けますが、ア
メリカでもペットの繁殖施設があったり、一般の日本人が思うほど動物に特段優しい
ということはありません。ただ、比べてみるとやはり日本よりは「まし」です。

                            (小滝敢司さん)


[アメリカ(カリフォルニア州)]いつか、猫の楽園を作りたい(2005.10.20.)

はじめまして、カリフォルニアに住む、マイママと申します。

人間嫌いに動物好きが多いと言っている人がいました。
私もその一人かも知れません。
人間からはストレスを受けるけど、動物は愛のみを与えてくれる。
ところが、その愛を踏みにじるかの様に、人間はいとも容易く
動物達を捨てて行く。
私が、動物保護に関心を持つ事が出来たのは、
このアメリカに来てからです。
我が家には、5匹の猫がいます。
2匹は、“ no-kill shelter ”から。(殆どのシェルターは$100〜の寄付が必要です)
3匹は、近所の“Pet Control ”からもらってきました。
カリフォルニアのペットショップでは、犬猫の生態は売っていません。
これは、多くのアメリカの州で実施されている事だと思います。
欲しい人は、ブリーダーから直接購入します。
しかし、実際には多くの人が、捨てられた猫や犬をシェルターや保健所から
譲り受けています。
私は、南カリフォルニアに住んでいますので、
この地域の事しか解りませんが、こちらの保健所では、
猫の場合$32、犬は$37
(初回ワクチン、IDチップ、去勢/避妊費用 込み)で養子にする事が出来ます。
生後4ヶ月以上の動物に関しては、郡のライセンス費として$5プラスされます。
既に、それぞれの動物達には、保健所ナンバーが登録されてありますから、
もし、一度引き取った動物を捨てたりしたら、
すぐIDチップから保健所ナンバーが割り出され、逮捕されてしまいます。
もちろん、すべての動物達が里子に出るとは限りません。
貰い手の居なかった動物達は、注射により安楽死をさせられます。
私は、一度注射をしている場に居た事があります。
保健所員に「今、裏で安楽死させてるから、こちらには来ないで」と言われました。
ショックでした。可愛そうで涙が出ました。
うちの近所の保健所では、野良猫は里子に出さないそうです。
健康な、飼い主から預かった、捨て猫のみが里親を探す為、
ケージに入れられ、養子探しにやって来た人達と面会します。
犬達に関しては、ケージの外にお見合いの場所が設けられています。

毎日、大勢の人がこの保健所を訪れます。
里親になる人、泣きながら飼っていた猫を何かの事情で捨てに来る人。
平然と生まれた仔猫達を捨てに来る人。
一度に沢山引き取って行く人は、
業者じゃないかな、と疑ってしまいます。
(里親をあまり詳しく調べている様ではないので)

私の主人も、主人の親戚も、動物保護に関心があり、
実際に、主人の叔父は、州の許可を得て、地域猫への
餌やり、去勢/避妊手術を行っています。
もちろん、怪我や病気の猫の保護もしています。

私や子供達に、愛と命の尊さを教えてくれた、猫達に
恩返しがしたくて、現在勉強をして資格を取り、
お金を貯めて、猫の楽園を作ってあげたいと思っています。
日本に住んでいたら、日本の猫ちゃん達を助けて上げられるのに!
私の小さな力では、目の前の猫達を助ける事しか出来ません。

多くの有名人達も動物保護活動をしています。
今朝もテレビに“エクソシスト”で有名なリンダ・ブレアが出て来て、
捨てられた犬を沢山救助している話をしていました。

長くなってしまって申し訳ありません。
児玉さんの努力で、多くの人達が小さな命の尊さを理解して、
容易に命を祖末にしない様になってくれると良いと思います。
これからも、御健闘お祈り申しております。

<追伸>

ちなみに、「no-kill shelter」と言うのは、
保護活動をされているボランティアが
保健所(正式には"Pet care and control"と言います)
から、あるいは、捨てられた猫、野良猫を一生涯保護する場所です。
狭いケージに、200匹以上の猫が収容されている場合もあります。
お金のある、シェルターは良いのですが、
無いシェルターは、あまり良い環境とは言いがたい場所で
猫や、犬を飼っています。
私が 猫をもらって来たシェルターは、
オフォスの中で小さなケージに、数匹、あるいは一匹づつ猫が入れられ、
里親を待っていました。
しかし、オフィスの裏には、小さなケージが沢山と、大きなケージが二つおかれ、
病気の猫も、元気な猫も一緒になって、大きい方のケージに一つに付き数十匹収容されていました。
もう大きくなった、里親の付かない猫達です。
去年、ニュースでこのシェルターを近所の人が通報(臭いと言う理由から)し、
閉鎖されるかも知れないと言っていた事がありました。
近所の子供が「閉鎖されたら、猫ちゃん達の行き場所が無くなっちゃう」
と泣きながら、閉鎖反対を訴えていたのが印象的でした。
幸い、寄付があったのか、このシェルターは、閉鎖される事なく、
今でも運営しています。
殆どの、このようなシェルターは、民間の寄付によって運営されています。
友達がロスの他のシェルターから猫をもらった時、やはり$100の寄付をし、
コネチカット州に住む知人も、シェルターへ$100の寄付をしたと言っていましたので、
寄付の額は、一匹につき、$100が平均の様です。

ロス郊外には、大型猫(トラや、山猫など)のシェルターがあります。
そこを運営しているのは、ヒッチコックの”鳥”などに出た、
往年の女優ティッピ・ヘドレン(メラニー・グリフィスのお母さん)です。
そこでは、$1000からの寄付を募っています。
何をするにも、お金がかかりますね。
なので、私も、猫の楽園を作るのに、
人に頼っていては仕方が無いので、
主人の叔父の様に、自分の稼いだお金で保護活動をしたいと思いました。
まあ、そうなると、大きな事は出来ませんが、
少しでも、多くの保健所の猫を助けられれば、、と、
気張らず、地道にやって行こうと思っています。
この辺でも、猫おばさんが
100匹の猫と暮らしていたが、お金がないので、
殆どの猫は死んでしまい、家の中は、生きている猫達の糞尿で一杯で、
結局、おばさんは逮捕され、猫達は、保健所行きになってしまった。
と言う、ケースがいくつかあります。
それでは、反対に虐待になってしまいますものね。
私は、その様なミスを犯したくありません。

先にも書きましたが、"Pet Control"=保健所です。
http://animalcontrol.co.la.ca.us/html/Main1.htm

↑ここを見てみて下さい。
ロスアンジェルスカウンティーのペットコントロールで
保護され、養子縁組を待っている動物達の写真を見る事が出来ます。
L.A.カウンティーの保健所のモットーは、「殺さない」です。
保健所職員は、一匹でも多くの動物達に里親が付いてくれる事を
心から望んでいます。

うちの一番ちびの8ヶ月になる、雄猫も、
保健所で数日過ごしていました。
私達が選びに行った時は、ケージの中で元気が無く、
長生きするだろうか、、と不安に思っていましたが。
保健所からうちに来た途端、はしゃぎまわって、元気、元気。
当時生後2ヶ月でしたが、当日去勢されているとは思えない程
元気に飛び跳ねていました。(今でも、元気いっぱいです)
小さなケージから出されて、嬉しかったのだろうな、、と
こちらの胸が熱くなりました。

来月の始めには、旭屋書店へ行って、
「どうぶつたちへのレクイエム」を注文する予定です。
涙が止まらないだろうな〜。
でも、この本が私のモチベーションになる事は、間違いありません。

また、長くなってしまいました。
こういう事を話し始めると切りがありませんね。

では、お風邪等召しません様、
お体ご自愛下さいませ。

<2通目(2005.11.9.)>

以前、メールいたしました、ロスのマイママです。

すっかり、ロスも秋の色に染まってしまいました。
ハローウィーンが終わり、次は猫達が待ちに待った“感謝祭”です。
何故猫達か、、と言うと、ターキーが思いっきり食べられるからです。
ターキーには、眠くなる作用があるので、
食べた後は、ぐっすりです。

ところで、児玉様の著書、
「どうぶつたちのレクイエム」が手元に届き、
読ませて頂きました。
最初から、涙が止まりませんでした。
猫や、犬の辛さが手に取る様に伝わりました。
“この子達は、既にこの世にはいません”
と言う、最後の文が涙に拍車を掛けました。
私のうちの近くでは、野良猫を見かけません。
もちろん、野良犬もいません。
そのかわり、リスや、プレーリードッグの様な
小動物、あるいは、コヨーテを見る事はあります。
外飼い猫が車に轢かれてしまっているのは、
たまに見かけます。 可愛そうな事です。
野良猫も居る様なのですが、
コヨーテや山猫(ボブキャット)
の餌になってしまっているのではないかと思います。
(現実に飼い猫や犬が襲われる事件が、いくつも起こっています)
なので、私は、猫を“保健所”にもらいに行く訳です。
本書を読んで、私の猫を救いたい思いは尚更募りました。

とても辛い取材をされた事と思います。
でも、この本には意義があります。
辛くても、知ってもらわなければならない事実がありますものね。
素晴らしい本です。 
私にも、何かお手伝い出来ないか、、と思い
幸い日本の子供達に本を読ませる仕事をしておりますので
私の働いている図書室に本書を置かせて頂こうと思います。
もちろん 新たに注文いたしますよ(笑)。
保健所で殺処分を受ける犬猫は、日本もアメリカも同じ。
こちらに住む日本人の子供達に、小さい命の尊さを教えて上げたいです。
殺人が日常茶飯事なこの国に住んでいるからこそ、命を大切にする事を
学ばなければいけないと思います。
残忍な殺人者の殆どが、子供時代に動物虐待を行っていると言う事実は、
アメリカでも言われている事ですから。

こらから、どんどん寒くなります。
どうぞお風邪など召しませぬ様 お体ご自愛の程、
益々の御活躍をお祈りしております。

P.S.
 高槻の小学校で"動物愛護フェスタ”が行われますね。
 高槻には、8年住んだ事があるんです。
 今でも一番思い出深い町です。
 懐かしいな、、とお知らせを読んでいました。
 フェスタが成功します事をお祈りいたします。

                (マイママさん)


[イギリス]日本との違いは、動物を“見た目”で判断しないこと(2005.9.2.)

以前に、児玉さんのサイトの「お便り紹介」で掲載 して頂いた(No.337)、スコットランドの田中弥生です。児玉さんのように、動物に対する熱い思 いを、行動に現せている方は、決して多くは無い ので、本当に頭が下がります。私 もいつか、いつか、動物を救う仕事、力の一端にな れたら、と思っていますが、何 から始めていいのか途方に暮れている状態です。

英国では、チャリティーという活動が、人々の心と生活に密着に接して 存在して います。リサイクルショップが至る所にありますが、それは全てチャリ ティー団体の 持つショップで、奉仕で不要品が持ってこられて、それをショップで 売る人もヴォラ ンティアで、そこで生まれる収入は、全てチャリティー募金として 廻ります。その団 体の中には動物保護団体も幾つかあります。例えば、貧困が理由 で、お金を払って ペットや家畜を動物病院に連れて来れない人と動物を無料で診 察、治療する団体 (PDSA)というのがあります。また、犬猫ホームでは、捨てられた り保護された犬猫 が入るケネル1つを、募金で一般市民が買う、という形をとって いて、そのケネルに はちゃんと、その募金を毎月してくれる人の名前が書いてあり ます。犬猫ホームに は、毎日、沢山の人が訪れ、気に入った猫やイヌを、連れて帰 るのですが、ちゃんと 話し合いをして、本当にこのワン子や猫が幸せになれる 家庭かどうかが、従業員に よってしっかり調べられま す。

ペットショップで動物を売るケースは少なく、日本のようなあんな ペットショッ プは見られません。その代わりに、捨てられた り飼えなくなったりしておうちのない、かわいそうな子達を、リホームす る、 という人が殆どです。いわゆる、日本のような、保健所施設は存在しません。 日本で、保健所が第一の選択場所であるように、こちらでは、 犬猫ホームまたは、動物病院がまず、彼らを受け入れ保護し、リホームに力を注ぎま す。稀 に、犬猫病院で色んな事情で仕方なく安楽死させることはあるようで す。でも、完全 に、静脈注射による安楽死であります。

こちらの人は、動 物に対して優しい、それは言えると思いますが、それでも、人 間悲しいかな、虐 待や、放置などはあるわけで、その人個人の問題だとも思いま す。しかし、日本との大きな違 いは、動物を 見た目で判断しないことです。ペットブームという、命をブームにしてしまう 風潮 もありませんし、流行だから命を飼う、捨てる、ということが日本と比べたら完 全 に少ないと思います。日本の風潮の、これが悪いところで、飽きたら捨てる、都合 が悪かったら、見た目が悪かったら、替える…これが日本の現実だと思います。特 に、躾をこちらではしっかりさせます。また、飼い主が100パーセント責任を持っ て飼っているので、たとえば、他の犬と自分の犬が顔を合わせる、そんなちょっと し たことでも、お互い、自分のペットのことを良く知って、リードを離すのか縛っ てお くのか判断したりします。

日本で、吼えるから飼えなくなった…とか 聞きますが、それは躾ができなかった 主人の責任であることに、どうして人々は気 が付いてくれないのか?悲しくなりま す。

多分、日本はペット文化が まだまだ浅い国です。畜生文化 が深く残っていると思います。英国 などは、昔から犬猫ペットとは家の中で コンパニオンとして暮らして来た文化がある ので、そういう意味で、日本では色ん な物がまだ確立されていないのだと思います。

でもでも、このブームにあ たり、また、無意味に殺されて行った何十万もの命と 引き換えに、ゆっくりと日本 にもペットとどう暮らすのか、ペットを人と同じ様に敬 うという気持などが根付い てくれるのではないか…とも思います。確かにこうして、 児玉さんの写真展や本を 読み、多くの人々が涙を流していますもんね…。

今後、将来的に、真剣 に、日本でのチャリティーでの犬猫ホームを作りたいと考 えています。敷金のこと とか、日本人のチャリティーに関する想いとか調べていかな ければならない事は沢 山ありますが、一日も早く、保健所の前に、別の選択がある日 本に、したいと、そ の力になりたいと思っています。まず、出来ることから、日頃 から、ちょこっとづつやっていきたいと 思います。

また、こちらの情報、いつでも発信いたしますので、もし児玉さんも何かこちら の情報を、と思われた時、是非、お手伝いしますのでいつでも おっしゃって下さい。

実は、先月、ご縁がありまして、雑誌「猫びよ り」の、英国の犬猫ホームやチャリティーな どの取材をお手伝い致しました。石井理恵子さ んという方と色々調べて訪問して、同 じ頃に、「猫びより」に載っていた児玉さんの記事を読んで、この2つの 国の大きな違いに愕然としたのです。

ではまた、いつでもご連絡をよかっ たらください。遠くで何が出来るのか、自分 でもわかりませんが、児玉さんや、同 じ動物を愛する日本人の人々と力を合わせれ ば、未来は大きく変えられると思うの で…。

自分勝手な文で、本当にすみません。こんな話だと、熱くなり、止 められなくなって、いけません…。

では失礼致します。

                               (田中弥生さん)


[オーストラリア]「原因はいつも、人間が作っているんだから…」(2005.9.2.)

貴サイトを拝見させて頂き、何も言えずに涙が止まりませんでした。
当方、オーストラリア在住で、2ヶ月前、こちらの犬猫収容所から里親になりました。
その施設を訪れた時の、犬たちの目がやはり忘れられません。
どの子も連れて帰ってやりたい思いでいっぱいでした。もし、別の子を選んでいたら、今うちにいる子は、もうこの世にいない可能性が強い、そう思うとやりきれない気持ちになります。
動物保護を訴えるオーストラリアでも捨て犬・猫があとをたちません。マイクロチップの挿入や避妊去勢をどんなに訴えても、子供を産ませて儲ける飼い主の広告が後をたちませんし、クリスマスの後は、プレゼントとして数多くの子犬や子猫たちが買われ、捨てられるのが現状です。
RSPCAなどの動物保護団体が里親になるよう呼びかけていますが、なかなか追いつかないようです。
今現在、自分で、うちの子のサイトを製作中です。その中に、こちらでの実態や、お願いを書いています。できるだけ早く完成したいと思っています。(日本語です)
貴サイトにリンクをさせて頂きたく、メール致しました。

オーストラリアの事情も、野生動物の保護には日本より力が入っているようですが、それについても、ある場所では、コアラの保護といって、ある場所ではコアラが増えすぎたから何千頭も殺すというような矛盾する活動があります。
ペットに関しましてはRSPCA(動物保護団体)や私がうちの子の里親になった機関の方々もがんばっておられますが、悲しいことに悲しい運命をたどる子達が後を絶ちません。3日ほど前、シドニーでも子猫に火を放った事件がニュースでも取り上げられたり、先月の新聞の写で、RSPCAの前に子猫たちを入れたダンボールが捨てられていて、それだけでなく、ダンボールにわざわざRubbish(ごみ)と大きくマジックで書いてあったのです。その写真をみたとたんに涙がぼろぼろでました。どうしてそんなことができるのか。信じられません。
昨日息子とうちのわんちゃんの散歩をしているとき、息子が“動物たちがどんなに人をかんだり、人を殺すことがあっても、絶対動物たちはどの子も天国にいけるよ。だって何があっても動物たちが悪いんじゃなくて、人間がそうさせてるんだから。原因はいつも人間が作ってるんだから”って。ほんとうにそう思います。
うちの子も昨年クリスマス前に避妊手術をして手術後も問題なくすごしています。
お体に気をつけて、こちらこそ末永く宜しくお願い致します。
どうか一匹でも多くの子が救われますように、どうか、一匹でも不幸な子が生まれませんように。

                       (Hiromiさん)


[インド]インドでも野良犬狩りが始まっています…(2005.9.2.)

初めまして、インドのバンガロールに住んでいます、主人の仕事の関係でもうすぐ3年になります、気候もよく住みやすいところですが、何処にでも日中、野良犬が寝そべっているのとその多さに初めおどろきました、そのほとんどの野良犬達は人懐っこく、インドの人びとも寝ている犬を邪魔にすることなく、共存していることに対して不思議に思ったものです。
私も小犬を3匹一ヶ月餌を運んで育てたり、瀕死の小犬を拾って手当てしたり、拾った小犬を腕の中であの世に送ったりいろいろしました、動物愛護団体もあったりして犬の保護施設もありますが、英会話が得意ではないのと、日本に置いてきた愛犬のケアーもあって、インドの犬にたいして深入りしないよう気をつけています。
しかし、余りに多すぎるせいか、最近登録していない犬は処分する法律ができ、野良犬狩が始まっています。

野良犬が多いことで不快に思っている日本人も多く、野犬狩には賛成みたいですが、私は悲しい気持ちで一杯でした、そんな時この「どうぶつたちへのレクイエム」を拝見しました。
日本にもまだ可愛そうな犬たちがたくさんいることに対して本当に悲しくなりました。

私ことですが、大事にしている8歳のシーズ−がいるのです、インドから戻るときの検疫が厳しくケージに入れたことがなく、尿路結石の手術をしたこともあって連れてきていません、いつもそばに愛犬がいたらと思うことがしばしばです、そのかわり主人に頼んで、二ヶ月に一度は日本に戻り愛犬のチェックをしています、三年の間に娘は就職で家を出て、今は息子が見ていますが、その息子も就職したら面倒みてくれる人がいなくなってしまうので、思案中です。
他所の人から見るとおかしいかもしれませんが、犬の寿命は短く、主人も飼う前は犬なんてと言っていましたが、今は家族の一員と認めています。

児玉さんの活動にたいして深く感銘しました、これからもお体に気をつけて頑張ってください、私もインドの犬たちが一度でもお腹一杯ご飯がたべれたら幸せだと勝手に思い、周りからおかしく見られても野良犬たちと付き合って行こうと思います。
                     (廣瀬泉さん 50歳)


[スウェーデン]どうしてそんな事を、法律は許しているんですか?(2005.9.2.)

児玉さんの記事を読み、しっていたこととはわかっていましたが、新たな怒りで絶句しています。年間、犬、41万匹。唖然とする数字です。
いったいどうして、日本人はこんなに非情な人種になってしまったのでしょうか。
たまに日本へ里帰りするといつも目に付きます、つながれっぱなしの犬、皮膚病でぼろぼろになった猫、飼い主にいつもひきずなを引っ張られておどおどしてる犬……。
どうして、行政でもっと厳しく法律を作って、あまりにも無責任な人々を取り締まれないのでしょうか。
ペットショップで売れ残った犬はどうなるんでしょう。
なぜ、そんな店を法律は許しているんですか?
ちなみにスウェーデンでは、ペットショップなんてありません。
犬が飼いたかったらブリーダーから直接買います。
ブリーダーも、この人ではちょっと、というような人には売りません。
それに、法律もしっかりしているので、動物虐待の事実がわかれば、すぐに罰せられます(罰金とか、実際の服役さえあります)。
あまりの悲しさと、怒りで今夜は寝られそうにありません。
それでは…


[アメリカ(オハイオ州)]犬専用・猫専用のシェルターが…(2005.9.2.)

<1通目>
私は今アメリカオハイオ州の小さな町に住んでいます。
こちらへ来て驚いたのですが、小さな学園都市で住民も学校関係者か学生ばかりの町
であるにもかかわらず、動物シェルターもドッグランも用意してありました。地域の
人がボランティアグループを作り、シェルターの動物の世話や譲渡にかかわったりも
しているようです。
また、フラタニティ(日本でいう大学のサークルまたはクラブのような団体、ただし
参加資格は男子学生のみ)のひとつはシェルターのために募金活動をしていたり、
シェルターでボランティア活動をしていたりもします。(ちなみにこの活動にかか
わっている団体はフラタニティなので、男子学生のみで構成されています。そのため
私は入会できません)

にもかかわらずこのシェルターでは慢性的にボランティア不足であるということなの
で個人的にボランティアに参加しようと考えているところです。私の(日本の)地域
で動物保護活動をしている方からの希望でシェルターの写真を撮影する予定なので、
もしよろしければその写真をお送りすることができると思います。

動物シェルターなどに関しては日本よりも進んでいるアメリカですが、野生動物に関
しては目を疑う光景にも遭遇しました。日本と比べて野生動物が多いため高速道路に
も鹿やアライグマ、ウサギなどが飛び出してきます。そしてその多くは車に轢かれ無
残にも放置されています。鹿やウサギなどの死体が道路に放置され何度も轢かれた結
果押しつぶされた状態で横たわっています。ひどい時には道路一面血の海です。その
数も尋常ではなく、30分車を走らせれば(たとえ高速道路ではなくとも)2体は目
にする状態です。運転手は動物を轢いても止まることなくそのほとんどはそのまま走
り去ります。この光景に関しても写真撮影を依頼されているので、ご希望であれば写
真を送らせていただきます。

簡単ではありますが以上が私が目にしたアメリカです。私のいる地域は本当に平均的
なアメリカの田舎町なのでどこも大差はないかと思います。学園都市で学生相手のア
パートがほとんどであるにもかかわらず動物を連れて大学に入学してくる学生を相手
に犬猫可のアパートがあったことには驚きました。犬猫に関して言えば、やはりアメ
リカのほうが断然進んでいますね。

<2通目>
以前アメリカよりメールをさせていただきましたUです。
以前お話した動物シェルター及び交通事故死の野生動物の写真ができあがりましたので
ご連絡させていただきました。撮影自体は昨年中に済んでいましたが、
なかなか時間の都合がつかずそのままになっていました。やっと
整理しましたのでもしよろしかったら確認してみてください。枚数が多いのでお送り
すると重くなってしまうため、インターネット上に載せる形にしてあります。
http://photos.yahoo.co.jp/udagawatt

野生動物の写真はちょうど撮影日は鹿のケースは見当たらなかったので小動物です
が、これら同様鹿の遺体も日常的に見かけるものです。オハイオは今の季節は毎日氷
点下で、野生動物にとってもとても過ごしづらい季節です。多くの鹿が食べ物を求め
て夏以上に道路に接近します。ますます鹿のケースが増える時期であると言えます。

シェルターに関しては驚いたことがいくつかありました。行ってみたら動物シェル
ターではなく猫専用シェルターでした。犬はまた別の場所で犬専用シェルターを用意
してあるそうです。ただ、何匹かの犬が庭につながれていたので確認すると、犬専用
シェルターで殺処分になるところだったのでこちらで保護したとのことでした。わざ
わざシェルターから引き取った犬なので、この犬達は飼い主が見つかるまで保護する
という言葉を聞いて安心しました。
また、シェルター自体の運営時間は驚くほど短いものでした。私たちが到着した日も
平日の4時頃だったんですがお休みでした。それには理由があり、シェルターをオー
プンにしておくと犬や猫を放置していく人が後を立たないため、実際に人が毎日来て
猫の世話をしていてもそれを公にしないんだそうです。その世話をする人も完全なボ
ランティアで主に学生です。私たちがその日に会って話を聞いた人も、どう見ても普
通の大学生の男の子でした。私たちの町には猫と犬のシェルターがそれぞれひとつず
つあるそうですがどちらも私営です。仕事として行っている人はおらず、運営者もそ
れぞれ別に仕事を持った上で行っているそうです。

殺処分も行っているそうですが、健康な猫は処分しないそうです。エイズなどの病気
を持っているかどうかを確認し、病気が分かった時点で処分するそうです。病気を
持っている子ほど飼い主が決まらないので、健康な子を優先するという方針だそうで
す。そのため外にもたくさん猫がいたんですが、その子達はまだ未検査のため中に入
れることはできないとのことでした。また避妊・去勢手術も行っており、獣医師に頼
んでそれぞれ$10程度と言っていたように思います。(すみません、もう2ヶ月も
前に確認したことなので少し記憶が・・・)里親希望の際は料金を払って猫などを引
き取るようです。
ちなみに私が話を聞いた男の子は、私たちを動物を捨てに来たと思ったようで少し警
戒していましたが、そうではないとわかって中に入れてくれました。この町は学生町
なので捨てるのは学生が多いそうです。入学後動物を飼うそうですが、卒業とともに
ここを離れる人が多いのでその際捨てていくそうです。捨てるのも、守るのも学生な
んてなんだか世界の捨て猫、捨て犬問題の縮図のようですね。結局はどちらの行為も
人間によって行われているんですよね。
いつも受身でいるしかない動物を見ていると、人間の身勝手さに腹が立ちます。私が
住んでいるアパートは動物禁止ですが、ここにも犬を飼っている人がいるようです。
しかもシェパードです。

長くなってしまいすみません。時間を見つけて犬用のシェルターにも行ってみようと
思っています。

                      (T.U.さん)