写真展「ラストポートレート〜この世に生を受けて〜」に
ご来場いただいた方からいただいた感想文(一部)

・愛されて老いていく犬と、殺処分にあう犬たちの対比に、人間のエゴを感じました。私も自分に何ができるか考えて行動にうつしたいと思います (30代・女性)

・写真は、かわいそうな犬猫、亡くなる前にかいぬしのうでの中でやさしく介護してもらっている犬、ききいっぱつでたすかった犬、それぞれありました。私は殺処分という言葉は、今日はじめて知りました。「こんな言葉が世の中にあるのはいけないな」と思いました。こんな言葉をなくすためには、じょうと会にすすんで行く。むやみにかわない。すてない。です。みんなおなじ命で大切にされなければならないと思いました。動物も、人も、一緒なのに、人という生き物が、犬、猫という生き物を殺すのはいけないと思いました。(小学生・女子)

・捨てられ死を待つ犬もいれば、最後まで飼い主に愛され老いていく犬たちもいて、この差の大きさに心が痛みました。この差が、犬たちに関わった人間たちの心の温かさの差なんだなと思いました。(40代・女性)

・私は犬・猫を、住宅事情で飼ったことはありませんが、この写真展を見て辛いと思いました。もしこの先、飼育すること、一緒に生活することができる時は、「譲渡会」より考えたいと思います。

・ぼくは、犬や猫やいろいろな動物がいるけど、命の重さはおなじと思いました。ぼくは、これから、かんたんに、死ね、とか言わずに、命を大切にしようと思いました。(小学生・男子)

・写真を見て、何もできない人間になりたくないと思った。犬を飼うのに、ペットショップではなく、保健所でもらおうとずっと思っていましたが、ここへ来て、絶対にそうすることを決意しました。1匹でも多く、かわいそうな子たちを救える人間になりたいです。そして今日ここで見た子たちのことは、ずっとずっと忘れません。

・さみしそうな顔をした犬・猫、うれしそうな顔をした犬・猫、どちらの顔をしたのが良いのか!!もちろんうれしそうな顔をした方が良いですよね。責任をもって最後まで一緒に暮らすことが一番ですね。

・動物も人間も同じ命なのに、なんで犬や猫たちだけが殺されるんだろうと思いました。私は、これからも動物だけでなく、人間の命も大切にしていきたいと思いました。(小学生・女子)

・これから犬を飼いたいと思っています。最期まで家族としてみていきたいと思いました。

・犬のかわいそうな写真を見て、ぜったい大人になったらこんな犬を引き取りに行こうと思いました。そして犬やネコ、動物達が喜ぶことをしたいです。(12歳、女性)

・ほけん所の犬たちは、とてもさびしそうでした。私も将来、また犬やねこを飼う機会があったら、ほけん所の動物を飼いたいです。(小6)

・ペットへの責任を感じました。興味より、愛を大事にしていきたい。

・もっと、同じ命であるこの子たちに、たくさんの目が向けられれば…。

・犬にもいろいろな表情があり、嬉しい時、悲しい時などさまざまです。言葉に表せない分、表情に出るんですね…。

・我が家の犬も去年、老衰で亡くなり、その時を思い出しました。「ラスト・チャンス!」では、新しい家族が見つかって良かったと思う反面、そのチャンスにめぐまれない子もいるという現実に、胸が痛みます。

・生あるものは、人間であれ動物であれ、みな同じ生を受けたものであるの一言です。写真を見させていただくと泪が止まりません。全人類の方たちに人としてどう生きるかと考えてもらいたいです。自分以外の他人、動物に無の愛を捧げる心があれば、人が人を傷つけたり、殺し合いをしたりする世の中はなくなると思います。

・犬か猫を飼いたいな、と漠然と思っていましたが、責任の大きさを感じました。考え直そうと思います。

・老犬の介護を頑張ってやっている人もいる中で、捨てる人がいるのは本当に悲しい現実だと思った。犬は物ではないし、命があるんだから、最後まで面倒をみるのは当たり前のことだと思う。(10代・女性)

・何とも言葉にならない感情ばかりこみあげてきました。みんな幸せになぜ暮らせないのか…。幸せな犬と幸せになれない犬と何が違うんだ!?さびしい。(24歳・女性・主婦・茨城県)

・犬を引き取って飼う人がいることに安心した(54歳・女性・茨城県)

・人ばかりでなく、犬の介護も大変だということを切実に感じました。(50代・女性・主婦・神奈川県)

・最近、自殺したり、簡単に人を殺したり傷つけたりする人が多いけれど、この犬や猫たちをみると、命を大切にしなきゃいけないと思います。(A.T.)

・自分とともに生きてくれた動物の最後を看取ることは、今まで愛してくれた彼らへの当然の感謝であり恩であり義務であるのに、その大切なことを忘れてしまう人間のおろかさ、そうあってはならないと思います。

・年長の息子と一緒に見させて頂きました。息子もしっかりと一枚一枚の写真を見て感じ取るものがあったようです(自閉傾向のある息子です)。「どうして…ひどいよ。ひどすぎる…」その後、言葉につまっていました。1匹でも明るい未来に生きていく事が出来るように…と願ってやみません。

・弱者切り捨て!そんな世の中、悲しいことです。でも動物(犬・ネコ)は人間の都合で、もっと悲しい生き方をしている。改めて“愛”の大切さを感じました。

・命への責任を、すべての人に感じてほしいと思いました。

・たくさんの写真を見て、泪がとまりませんでした。どうして動物を心から愛し、最後の最後まで愛し続ける人がいるのに、動物を簡単に捨てられる人がいるのだろうと、とても疑問に思います。どうして私たちと同じ命を、簡単に捨てられるのでしょうか。

・同じ犬ねこでも、幸せに暮らしている子もいれば、かわいそうな子もいるのだと、改めて感じました。

・びっくりしました。犬たちの目がなんともいえず…。これからの人生観が変わりそうです。

・保健所に勤務している獣医です。処分する側の立場で、殺処分される動物達をたくさん見てきました。ぜひ多くの人に、このような現状を知ってもらいたいと思います。そして人間の勝手だけで処分されている動物達が少しでも減るように……。

・動物とはみていられない、家族の一員としてみて世話をしなければならないことを強く改めて感じました。涙がにじみます。

・どの動物も、とても、純粋な目をしていました。一枚一枚見ていると、涙が出そうになりました。

・死と生を改めて感じました。

・飼い主としての義務についてよく考えさせられた、犬にも痴呆があるとは知らなかった。うちの犬も年寄りなので、どのように対処すればよいか知りたい。(女性・学生)

・涙をこらえるのに必死だった。自分ができることは何だろうかと考えた。家に帰ってからも考えたい。(30代・女性)

・動物は人間より親子を大切にするのに、人間の方が勝手で情けないです。(60代・女性)

・動物たちは悪くない。パネルの瞳からうかがわれるのは、ただ、あの日々を懐かしむ気持ちだけ。「無責任」がどれだけの命を奪うか、それを考えさせられた。動物を飼うことにも、免許が必要だと思う。無知なドライバーが人を傷つけないためにと同じように、無知な飼い主が命を奪わないように。(男性・学生)

・自分の飼っている動物に対しての責任感が大切なのが改めてわかりました。冬に実家に帰った時には思いっきり可愛がってあげたいと思いました。次回もあれば必ず見に来ます。(10代・男性)

・もし犬、猫を自分が飼っていたら、老犬、老猫になったらどう接するんだろうか?と考えさせられました。

・捨てられて処分されてしまう犬もいれば、飼い主が見つかって幸せに暮らしている犬もいる、そのギャップに淋しさを感じた。(30代・女性・フリーター・神奈川県)

・収容された犬がみなしょんぼりしている。あのあきらめきった目が忘れられない。老犬介護の写真で救われた。こうやって最後まで家族としてかわいがっている人もいる。つらい写真を撮ってくれてありがとうございます。あまり人目にふれないし、普通の人はあまり保健所の現状を知りません。現在、年寄りの猫がいますが、その猫が死んだら、保健所や愛護団体から譲り受けようと思います。(34歳、女性)

・涙でよく見ることができませんでした。我が家にも捨てられていた犬を保護したハスキー犬がいますが、今ではすっかり甘えん坊になりました。一人でも多くの方に今のこと現状を知って欲しいと思います。(40代・女性)

・幸せな動物もいれば、かわいそうな動物もいる。出来ることなら里親になってあげたいけれど、賃貸住宅なので出来ません…。(40代・女性)

・保健所の写真は何ともいえない気分になり、反対に老犬の写真はあたたかい気持ちになりました。(30代・女性)

・ペットはオモチャではなく大切な命。里親を探してあげられる事がせめてもの救いのように思えてなりません。(50代・女性)

・すごくリアルに、人間の身勝手さや、今の社会、自然や動物達との共存の難しさを実感させられました。動物達にも表情があるんだなぁと思いました。自分は今まで動物を自分と平等には考えていませんでした。でも、彼らだって一生懸命生きているのに、僕らと何が違うのでしょう? 自分はこれから、この疑問を忘れず、動物達とふれあって生きていきたいです。(18歳)

・捨てる神あれば、拾う神あり。捨てる神の気持ちあまり理解できませんが、愛されて第2の人生(犬生?)を生きる犬たちが、幸せそうに見えました!!

・生命に代わるものはないーと教えられました。

・とても良いパネル展を見せて頂きました。殺処分される犬や猫のこと、老犬の介護は私も3年前に経験した事なので、思い出しました。でも最後まで面倒を見ることは辛く悲しいことですが、今はあれでよかったんだと思えるようになりました。

・「ラストチャンス」の写真と一緒にあった説明文を読んで悲しくなった。保健所に収容された動物がガスで処分されてしまうのは知っていたけど、里親の文を読んで少し希望をもった。もとたくさんの動物が助かるようになるといいなと思った。

・写真を見て、自分の犬も老犬になる、悲しいけど、自然のことなので、不自由になったら一生懸命面倒をみようと思います。

・里親を探すことで、いろいろな困った犬が助かるのかと思うと、少し感動した。

・私も犬を飼っています。この子には明るい老犬介護をしてあげるよう、ずっと愛していきたいと思います。1匹でも多くの命が幸せになれますように☆不幸な命の消え方をしない日がきますように…。

・なぜ、同じ命なのに、こんなにも違いがあるのだろう?かわいがられる犬・ねこと、かわいがってもらえない犬・ねこ。何か悪いことをしたわけでもないのに、なぜ殺されるのか、全くわけがわからない。

・こんどかうときにほけんじょにいる犬やねこをかってさいごまでかいます。(犬と猫のイラスト入り)

・家庭で幸せに飼われているペットがいる反面、飼い主の身勝手で捨てられたりする現実があることを痛感させられました。

・キョウあたしたちはおちゃをのみに図書館へきました。それでこの写真1枚1枚見ていました。もっともっとがんばっていきようとおもいました、(17歳・高校生・女性)

・死の数時間前に、訴えかけるかのようなつぶらな瞳をみると、胸がキュンとなりました。あまり動物好きでない私でもこれ程なのですから、好きな人にとっては、皆を救いたくてたまらない気持ちだろうと察せられます。それに比べて、人間のスキンシップで目を細め、まるで子どものように安心しきった動物の顔は、こちらまでホホがゆるんできます。老犬介護の写真を見て、家族に大切に介護されている人間(高齢者)の姿とだぶりました。また、そうでない高齢者の方もおられることに思いを馳せ、考えさせられた写真展でした。(56歳・女性)

・目頭があつくなり(悲しくて)鼻の奥がつんっとなりました。もの言わぬ者には非情に、強い者にはへつらう人間の多いこと。でも、そうでない人も少なくない事も知り、少し救われた気がします。(64歳・男性)

・安易な飼い主たちのために、人間のよき友を、と思うと、少しでも、せめて我が家の犬だけはしっかり飼わなくてはと思いました。「子犬の譲渡会」の様子もホッとする写真でした。(54歳・女性)

・保健所という場所が動物の処分をする所だと知っていましたが、犬や猫の写真を見て、本当に元気がなくてかわいそうだと思いました。人間の勝手によって飼われ捨てられる。飼うと決めたのなら、最後まで責任を持つべきであり、介護されて一生を終えることができたら、どれだけ幸せなのかも、写真を見て思いました。(20歳・女性)

・改めて命の尊さというのは平等で大切だということを実感しました。(20歳・女性)

このほかにも、多くの方が、展示会場に設置した感想文ノートやアンケート用紙に、おのおのの思いや感想を綴って下さいました。1998年に巡回写真展をスタートしてからこれまでに、北海道から沖縄まで全国500カ所以上で写真を展示していただくことができました。本展を通じて、言葉を持たないどうぶつたちのメッセージに耳を傾け、日本の現実を知り、“自分にできること”について考えて下さった皆さん、本当に本当にありがとうございました。この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。児玉小枝