アドバイス-始動編
一日の最初のYSエンジンの始動方法は他のエンジンとは少し異なります。たとえば,OSエンジンと同じような始動方法をしてもエンジンはかかりません。まず,プラグヒートをせずにエンコンをフルハイにして5秒くらいスタータでエンジンを回して燃料を呼び込みます。そのあと,エンコンを通
常の始動位置に戻してプラグヒートしてスタータでエンジンをかけます。そうすると簡単にかかります。かかったあとは,急にフルハイにしないこと。YSエンジンは急にフルハイにすると壊してしまいますよ。ゆっくりと,エンジンオンを危機ながら徐々にフルハイにしていきます。2回目からはフルハイにして燃料を呼び込む必要はありません。もう燃料タンクからエンジンまでは燃料が来ていますからエンコンは通
常の始動位置で始動することができます。
エンジンの調子は使用する燃料にも大きく左右されるようです。ちなみにお勧めはケイチューンのケイブラッド燃料。扱いにくいといわれていた(?)YS-53エンジンもケイブラッドでOS-52Sのように手軽に扱えました。エンジンの音も違いますよ。騙されたと思って試してみてみ。
エンジンがかからない。何故だか燃料がエンジンに送り込まれないってことはありませんか?タンクからキャブレターまでの配管チューブに穴が開いているとそこから空気が入って燃料がエンジンに届きにくくなります。チューブに問題がなければキャブレターの取り付けネジの脱落が考えられます。キャブレターの取り付け穴から空気がどんどん入ってしまい燃料がタンクから送り込まれないのですね。私は2回もこれにはまってしまいました。
始動後はフルハイと最スロー程度はちゃんと確認しておきましょう。ゆっくりとフルハイまでスロットルをあげ,エンジンは調子よくパワフルに回転していますか?最スローではエンストすることなく回転が安定していますか?ここでエンストばかりしていると上空でもエンストする危険が大きいですよ。と言って回転数を高めにしてしまうと着陸時に適切な速度までスピードを落とすことができなくなります。満足できるスロー回転が得られるまで調整しましょう。プラグが古くなってくるとスローが安定しなくなってきたりします。経験上,プラグを新品にするとスロー回転でエンストしにくくなります。エンストして機体を壊してしまうより,新しいプラグを保険のつもりで交換しておけばいいんじゃない?
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エンジンはかかるのだけどエンコンを下げるとストーンと止まってしまう。原因は?ちなみにカムシャフトのEリングが外れているのが原因でした。エンジンのクランクケースを開いて中を覗いてみるのも手ですね。あ,これっ,YS140エンジンで経験しました。
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