くぼた沖縄日記 2007・冬 宮古再会編

 

★ 12月6日 平良(ひらら)ふらふら

 

最後の日。ホテルに荷物を預け、まずは県立図書館を目指し、適当に歩き出す。道端に立っているおじさんと目が合い、何となく話し出す。いろんな船に乗っていたというおじさん、タクシーが通らないかと待っているそうだが、朝から酔っぱらってますね!

 

 

道を尋ね、迷いながら着いた県立図書館は、図書整理期間中で休館。ち〜。那覇は猫が多いが、ここも猫が多いなあ。あっちもこっちも猫、猫。うふふ。猫エサゲリラ敢行。真っ白にオッドアイのきれいな猫がいたのは、大きな表札にこれまた「ユタ」(沖縄の霊能者)と大書きした家の前。ユタと明記した表札を見るのは初めてだ。ユタって、口コミでお商売してるんじゃないの?

 

 

また適当に歩いていると、知利真良豊見親(ちりまらとぅいみやー)の墓とすぐそばに仲曽根豊見親(なかそねとぅいみやー)の墓がある。県指定の史跡になっていて、宮古風と本島風の折衷様式という石組みの建造物は、マヤとかアステカをちょっと連想する。

 

 

商店街近くに戻り、書店をのぞく。うっ!ここは、古本屋か?新しそうなのは雑誌だけかも。棚には色あせた本がずらり。どうしちゃったの?不良在庫の山やんか!この品揃えで、どうしてやっていけるのだろう。そそくさと立ち去る。

 

 

 

 

 

「宮古伝統工芸研究センター」に行こうと思ったものの、どこに入り口に通じる道があるか見つけられず、すぐそばの、のぼりが気になっていた農産物直売所に行ってみる。もうマンゴーはないよねえ。

 

 

入ってみると、おじさま二人。どうぞどうぞとドラゴンフルーツ(赤)を切って勧められる。ホント、ドラゴンフルーツって見た目と切った時(特に赤)のインパクトに比べて、味があまりにあっさりだ。南のフルーツとは思えない。体にとてもいいらしいが。

 

 

 

さらにイスに座ってと勧められ、売り物の三線を弾いてみたらと手渡される。片方のおじさまに教えてもらい、テントンテンと弾いてみる。コーヒーも出してもらい、三人でおしゃべり。お二人とも、のんびりしてて宮古がいいなあとおっしゃる。残念ながら、そろそろおいとましなくては。ドラゴンフルーツとパッションフルーツどっちかを買います。パッションフルーツも食べさせてもらうと、す、すっぱ〜!思わず口がアスタリク(*)!ドラゴンフルーツにします。「またいらっしゃいよ!こんどはもっとゆっくりしていきなさい」はい〜っ!

 

 

 

ガイドブックやネットには書いてあるのだが、ホテルのフロントも、タクシーの運転手さんも、宮古島には中心街から空港行きのバスはないという。無くなったのか?空港にあったバス停は何なんだ?しかし、この時期「省エネ公共交通の社会実験」で、県内のサトウキビや廃油から作った燃料で走るバスが市内を巡回していて、しかも無料。ちょっと空港に早く着き過ぎるが、まあいいか。平良庁舎から乗車。同乗者は80歳だという元気な大阪のおじいちゃん。1年半前から宮古暮らしで、孫の結婚式に大阪まで行くという。テンガロンハットにウエスタンブーツとおしゃれ。運転手の宮古生まれの青年と、三人で空港までずっとしゃべりながら行く。

 

 

 

空港でベンチに座っていると、Oから電話。お店が忙しくて見送りに行けなくなったとのこと。いいよ、いいよ。「気ぃつけて。楽しかったわ」ほんとに楽しかった。体に気をつけてね!ちゃんとみんなにOが元気でいること、報告しなくては。  終

 

 

 

ドリームアイランド宮古島 農産物直売所 

宮古島市平良西里197 8:30〜18:00 無休

 

 

 

 

 

            ←BACK  TOP PAGE