<ブーベ(Bouvet)>
DX Peditionの野次馬…
2023年2月にアマチュア無線家のグループがブーベ(Bouvet)島に遠征し、全世界に向けて運用を行いました。
この島は南極に近い絶海の孤島です。運用されるのは33年振りとの事です。
アマチュア無線の世界では全世界をエリアに分割してEntityという呼び方をし、いくつのEntityと交信したかを競っています。
Bouvet島はPeter I Island(ピョートル1世島)と共にPrefix 3YというEntityが割り当てられ、交信をすることが非常に困難なEntityとされています。
従ってこの島に向けて全世界のアマチュア無線家が交信しようと躍起になるのです。
(Entityは昔はCountryと呼ばれていましたが現在は地理上の国が一つのエリアというわけでは無い為現在はEntityと呼ばれています。)
<ブーベ島> 位置は…
ブーベ島は世界にいくつかあるDX Peditionの対象となり得る無人島の一つです。
地図で見ると分かるように南アフリカと南極の中間に位置し、亜南極圏です。
何もない極寒のブーベで運用することには頭が下がります。
寒さ、強風、大変だったと思います。
私も昔、移動運用を行なった事がありますが神戸にいる時ローカル局と六甲山で運用したことを思い出します。
駐車場までは車ですがそれから上の運用最適地?までは人力で機材の運搬です。
発発(発電機)が重かったですね。
2人で運びましたが設置したらもう何もする気がしなかったですね…。(余談でした HI)
<交信> CW(電信)
現地は悪天候で滞在期間は短いのではと云われていました。
更に滞在は14日まででは?…というような情報が入り、これは何とかしなくては・・・
と云うことで急遽13日15:30 UTC頃ににDXクラスタを参考に受信し、18MHzのCW帯で見つけました。
UPと打っていましたので1KHz弱高い周波数で呼んでみました。
2〜3回呼ぶうちにナント!応答がありました。
リニアを入れてFull Powerで呼びたいところですがこの時間帯にFull Powerで呼ぶとお隣の玄関フォンが鳴るかも知れません。
対策はしてあるのですがアンテナの地上高が低い事とそのおうちの玄関フォンが初期の多機能型インターフォンである事を考慮して
念の為100W程度で呼びました。「夜の訪問者」・・・古いか…、にならない様に。
短時間で応答があったのはタイミングが良かったのだろうと思います。
LOGにも登録されていました。 HI
<APRS>
今回はAPRS(Automatic Packet Reporting System :アマチュア無線の位置情報システム)を使用して
3Y0Jの現在位置をリアルタイムに表示していました。
アマチュア無線にはこの様な機能もあります。

<DX Pedition> 参加することに意義がある…
私はDXの交信数を追いかける所謂 DXerではありませんがこの様なDX-Peditionにはなるべく参加することにしたいと思います。
HAM Lifeは、のんびりと、ゆっくりと、細く、長く…です。 HI