<CWのすゝめ>
いまや実質的にアマチュア無線界でしか使われない CW…
ー Purologue ー
CWとは元々Continuous waveのことで減衰しない電磁波のことです。これをモールス符号に従って断続的に送る事で情報を伝えます。
最も古いディジタル通信と云えますがこの通信手段(モールス通信)のことを媒体がContinuous waveである事から「CW」と云います。
最近は情報伝達の手段が高度化しCWは実践ではあまり使われなくなりました。
しかしアマチュア無線の世界では他の高度な通信手段と同じ扱いであり、通信手段のレガシーとして継承してゆく必要があります。
CWへの感動と憧憬?
CWとの出会い …
TOPページのリードの部分でも述べましたが再度...CWとの出会いを詳しく... アマチュア無線の資格を取得してしばらくは特に何事もなく? 3.5/7 MHzのAMでラグチューを楽しんでいました。 あるとき友人に誘われてローカルのOM局を訪問しました。 このローカル局のCallSignはSuffixがAから始まる2文字で私の住む町の唯一のハイパワー局でした。 ハイパワーとはいってもAMの時代ですからOMの送信機はPhoneで100W入力、効率が60%で計算して出力60Wの局でした。 当時(訪問したのは1963年頃)としてはハイパワー(10Wではないという意…)ですHi OMのshackには自作のRIGの前にマイクと共に威厳のある?「電鍵」が置いてありました。 (私のshackには安い?練習用の電鍵だけです。HI) しかしOMのShackでの話題は主に送受信機、アンテナ、ハイバンドのDXの魅力...等 が中心でした。 (その頃は2アマにも14,21,28 MHzが解放されて間もないころでした。) 私CWとの本当の?出会いはそのOMのShackではなく、訪問を終えて我が家のshackに帰り着いてからの事です。 家に帰って受信機をONにし通常は聴いていない高い周波数のHAM BANDを聴いてみました。(OMの影響です。HI) すると高1中2のシングルスーパーでも21MHzで何か強力な信号が入りました。無変調のキャリアの断続のみの信号です。 CWでした。先ほどのOMがCWで出ていたのです。 すぐさまBFOでビートをかけて(AM専用機でCWを聴く手立です)聴いてみました。 うろ覚えのモールス符号でもそれが「CQ」とOMの「Callsign」であることがすぐにわかりました。 これは“感動”以外の何ものでもありませんでしたね...。漠然とCWへの憧れを持っていた私にとって...。 (* 高1中2とは高周波1段、中間周波2段増幅という意味です。 HAMの会話の中で良く出てきました。) 以上は私のCWへのスタートであったわけですが...以下はこれからはCWを始めてみようという方へのお話です。 |
![]() HI-MOUND HK-808 |
![]() GHD GN-507 |
これからCWを始めてみようという方へ
先ずはモールス符号を憶えなくてはなりません...
先ずはモールス符号を憶えなくてはなりませんが憶える方法はいくつかあります。 今はあまり使われていない憶え方もありますがこの様な方法もあるというくらいに考えて... 下記に5つ挙げます(その他を含めて)が、細かく分類するともっとあると思います。 (1)音感法 これはモールス符号(長点と短点の組み合わせ)を音の「パターン」或いは「リズム」として身体(耳)の「感覚」で憶える方法です。 「音のパターン/リズム」を耳の感覚で憶える方法とは、音で 「・ー」と聞こえたら「A」と反応するようになるまで繰り返し聞いて憶えるということです。 これが所謂 音感法という練習方法です。 これが最も良いモールス符号の習得方法と思われます。受信したときにすぐに文字を連想できるからです。 この方法の修得方法は「モールス符号を憶える為の教材」の項で紹介します。 (2)口唱法 これは短点を ト(またはトン) 長点を ツー で口で(或いは頭の中で)唱えながら置き換えて暗記する方法です。 欧文だけで例示すると A トツー B ツートトト 昔、私が欧文のモールス符号を憶えた時はこの方法でした。 口唱法は、最初はモールス符号一覧表等を元にトツー ツートトトと憶えなければなりません。 次の合調法よりましかもしれませんがやはり受信時に変換しなければなりません。 (3)合調法(合調語法) 戦前の軍隊などで使われた方法で和文モールスをて憶えるには良いかもしれませんが欧文に向かない様に思います。 イ イトー(伊藤) ・ー ロ ロジョーホコー(路上歩行) ・ー・− ハ ハーモニカ (ハーモニカ) ー・・・ A アレー (亜鈴) ・− B ボータオシ (棒倒し) ー・・・ 和文は日本の文字を置き換えるのであまり違和感はありませんが欧文はかなり無理があります。 憶えたとしても実際の受信時には例えば ・− を イトー または アレー に置き換えなければなりません。慣れるまでは大変です。 (4)点と線表示の符号表 これは A ・− B ー・・・ を紙に書いて視覚的に点と線で暗記する方法です。 アマチュア無線に実技試験が無くなり、CWの知識としての試験対策には良いかもしれませんが、あまりお勧めではないですね。 これを記憶するときにトツー ツートトト と唱えながら視覚ではなく聴覚から憶えると口唱法となり、少し良くなります。 (5)その他 その他にも何かモールス符号を憶える手立てがあるかもしれません。 最近はYoutubeにCW関連の動画が多く見られるようになりました。これらからモールス符号を憶える方法もあると思います。 また、上記方法(1)〜(4)をうまく組み合わせて憶える方法もあるかも知れません。 |
私のモールス符号憶え方
参考までに...
モールス符号を憶える為の教材
モールス符号を憶えるためには...
モールス符号を憶えると同時に受信練習
モールス符号を憶えたら受信の練習です...
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「 A1 Culb の受信練習画面」はここをクリックしてください。 |
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⇒
「A1 Culb のTOP習画面」はここをクリックしてください。 |
ー Epilogue −
今更、時代遅れのモールス通信と思われるかも知れませんがアマチュア無線が「趣味」の世界だからこそ重要なのです。
アマチュア無線でもPCを使用してモールス符号による通信は可能です。しかしそれではRTTY FT8等と変わりません。
CWは苦労してモールス符号を憶え、それで通信をする...SKILLを上げてゆく...その過程が趣味として面白いのです。
CWを経験したことが無い方、是非CWに挑戦してみてください。
Best 73 !!