<IC-705のマイクをスタンド型に>
   マイクをFTDX-101と共有…


IC-705を自宅で使うときはスタンドマイクにしています。
机の上にマイクが並ぶのは大変なので2台のrigでマイクを切替、共有しています。
先日トラブったので修理がてら?内容を紹介します。
RigはICOMのIC-705とYAESUのFTDX-101MPです。マイクはYAESUのMD-100を使用中です。
ICOMのRigはコンデンサマイクを基本としている様で
MD-100のような他社のDynamic Micはそのままでは使えません…。
ICOMのダイナミックマイクにはマイクアンプが入っています…。

<マイク切替器>
















マイクの切り替えはDIAMONDのMIC Selecter MC201を使っています。
以前はアルミケースにマイク用8pinのコネクタ2個、Rig用8pinコネクタ3個、
及び切替SWを付けて使用していましたが現在はRigを 2台に限定してこの装置を使っています。
この装置はピンアサインを変更するだけのものです。
同じメーカーのRigとMICで且つ8Pinのコネクタであれば問題ないかもしれませんが
このままではマイクを切り替えることができません。

<RIGのMIC入力端子>  8pinコネクタと4極ジャック
YAESUのFTDXー101は8pinのコネクタですがICOMのIC-705は4極のジャックです。
ジャックを買ってきてICOM の標準8pinのコネクタへの変換ケーブルを作成すれば良いのですが
面倒ですから(アマチュアの精神に反しますが)Internetで探しました。
ありましたね。「H-8J-4(I) IC-705用」という変換コネクタです。

<H-8J-4(I) IC-705用>
IC-705でSM-30、SM-50等の8pinコネクタのMICを使うためのコネクタです。
私はSM-50を持っていますのでそのままSM-50を使うこともできます。
SM-50のマイクアンプを動かすためIC-705の外部端子メニューでマイク電圧を8Vに切り替える必要がありますが…。
今回はこの変換コネクタを使って前述の切替器(8pin仕様)にIC-705を接続します。
これがそうです。
















<ICOM以外のMICを使うと…>
これで物理的にはYAESU製Dynamic MicをYAESU製RigとICOM製Rigに接続(切替器経由)できました。
しかし前述しましたようにこのままではIC-705に切替てもDynamic Micは働きません。
マイクの出力レベルが低いからです。
YAESUのRigはYAESU製以外のDynamic Micを繋いでも大体使えます。(pinの配列を変更してですが…)
しかしICOMのRigにICOM製以外のDynamic Micを繋いでもほぼ動きません。
通常のDynamic Micはマイクアンプを内蔵していないからです。
ICOMは"マイクのレベルが低ければマイク側で対応する"と云う考え方のようです。
従って今回の様にYAESU製のマイクを切替えてFTDX-101とIC-705で共用するためには
IC-705の前にマイクアンプを挿入してやる必要があります。

<マイクアンプ>
マイクアンプは 昔、秋葉原をウロついていたころ?に 何個かまとめて買った組立キットがありました。
説明書です。






















<組立てたところです>
小さいですね。真ん中に斜めになった四角いボードです。
MIC SELECTERの中に押し込まなくてはなりません。HI
















これを何とか押し込みました。(短絡を防ぐためにビニール袋に入れました)
マイクゲインを調整してモニターしながらICOM標準のマイクと同レベルになるように調整しました。
MIC SELECTERのSW1を押すとMD-100はマイクアンプなしでFTDX-101に接続されます。
SW2を押すとMD-100はマイクアンプを通してIC-705に接続されます。
マイクアンプの電源はIC-705から供給される8Vを使っています。
( IC-705の外部端子メニューからマイク端子に供給する電圧を8Vにします。*defaultは3V )

これで切替器(MIC SELECTER MC201)を介して2台のRigが1台のマイクを共有することができます。

<結果>
MD-100の音質は高音が出すぎる感があるので sh,ch等の摩擦音が気になるかも知れません。
しかし音の幅があるので接続したIC-705の音はオリジナルのマイクを使った時の"ICOM特有の音"よりましかもしれません。