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[アトラスオオカブトムシの飼育]
最終更新日  03/04/02 (水) 20:36
体長:50〜110mm 
学名:Chalcosoma atlas  
分布:インド北部からインドネシアのスラウェシ島まで
   熱帯アジアに広く分布している
アジア最大のカブトムシ。
大変に攻撃性が強い。幼虫の状態でもつかむと機敏な動きで反撃してくる。うちのはミンダナオアトラス。
ちなみにこいつはまっすぐになって背中で這う。国産カブトみたいに丸まったまま生きてるのか死んでるのかわからんようなニブーい動きはしません。
この写真は短角の成虫ですが、何とも言えない迫力があります。
ヘラクレスとは明らかに異質な感じです。
写真のエフェクトは関係ないです。

闘争心が旺盛でオスだけでなくメスも人を威嚇するポーズをとります。こう、長い両手をぐわっとひろげて。そして前羽と腹部の間で瞬間的に空気を出し入れすることによりシュッ!シュッ!と音を出します。意図は不明ですが、とにかく怒ってるんでしょうな。
羽は独特の青みがかった金属光沢を持っており、オスは特に光輝き、見る方向により青緑のホログラム的な色彩を放つ。
メスはオスよりも色味が強いですが金属光沢はありません。でもけっこー綺麗ですよ。
カルコソマ御三家のなかでは真ん中くらいの存在。
■余談
ギリシア神話において神々は皆巨大な姿をしています。その中でもアトラスは最も大きな体をしていました。
人間に姿を変え、道行く旅人と力比べをしては殺していたそうです。つまり連戦連勝。なにも殺さなくてもいいと思う。
そこへ現れたのがヘラクレスです。
ヘラクレスは人間と神々のあいの子です。人類が未曾有の危機に陥ったとき、天界から人類を助けに現れると言われています。
ヘラクレスはアトラスに挑み、力比べの末アトラスの足を持ち上げて彼を倒しました。なんか相撲みたいです。
それからアトラスは人間を殺すことはしなくなったそうな。
■カルコソマの攻撃
こいつの攻撃方法にはパンチがあるとどっかで見たのですが全然信じてませんでした。
が、本日エサやりのときに喰らいました。ツメが食い込んでメチャクチャ痛かった!!
よく見ると、ダイナステス属と比較して符節のツメが極端に大きいです。
まさにカギ爪。血が出ました。

小型のオスでさえこんなにツメがでかい→


雌雄を中プラケくらいのサイズのガラスケースに同居させていますが、別に問題ありません。
メスは産卵モードに入ってしまうとあんまりエサを食わなくなります。無理矢理食わそうとしたのですがダメでした。

12月にようやく羽化一号が固まりました。まだ後食はしていないようです。
しかし小さいけれど、この色といいツヤといいフォルムといいなんとまぁカッコイイのでしょう。
そういえば撮影中、こいつは黄色い糞をしました。本来ならば蛹室で寝ているはずですのでこの糞の意味するところがかなり重要な気がします。蛹の体液のように見えてならないのです。
おそらく、体内の器官がまだ成熟していないのでしょう。だとしたら、彼は早死にしてしまうかも知れません。
蛹室はコバエどもがボロボロにしてくれました。先ほど抹殺。

■オス
オスのアトラスです。まぁおなじみの格好ですね。
ちなみに僕はこのサイズだとコーカサスと見わけがつきません。
3月になってから後食始めました。
と、いうことは12月末の羽化ですから2ヶ月はメシを喰わなかった事になりますね。
アトラスは羽化後2ヶ月しないとメシを喰わない・・・と。

■メス
なんとクワ若葉でタダで譲って頂きました。貴重な1メス!
このとおり、オスよりも青味が強い色をしています。カブト系ではハッキリ言ってこんなに綺麗なメスは初めてですね。アトラス見直しました。
しかしメスといえどやはり性格は攻撃的で少しでも刺激するとシュッシュッと威嚇します。
それからカブトのメスなんてまーみんなそうですが、メチャクチャ喰います。
飼育には心してかかりましょう。一日ゼリーひとつどころか3つくらい喰います。
3月でこのクソ寒いのに。

で、やっぱり寒いとアレなようで、朝起きるとよく死んでます。
ホントにピクリとも動かず。
一度なんてそのまま標本にしようと思ったほど「死」でしたが、机の上に置いておいたらいつの間にか消えてたりしてビックリ。


■ふとカブト系の紹介について思ったこと

あんまりカブト系のメスが写真で紹介されるって事がない気がします。
だいたいネットでのカブトの写真なんて交尾してる写真ばっかりなんですよ。
マジでムカつきます。
オークションでもショップのサイトでもそうですが、交尾してる写真を紹介写真としてデカデカと載せるのはあんまり上品とは言えません。人間に当てはめている訳ではありませんがハッキリ言って下品です。
たとえそれが幼虫の親としての紹介だとしても、写真なんていくらでもその説明文でごまかしができますし、決定的な映像証明にはなりません。
写真というものは状況的に非常に貴重な瞬間を捉えた物や、映像としてのアートならばそれだけで価値のある物だと思います。
しかし、ネットの写真とて証明にはならないにしろ、その虫に関しての情報として捉えるならば非常に重要なポジションを担っています。
だったら中身にもっと気を遣うべきじゃないでしょうか。その写真が交尾の写真ばっかり?
はぁー・・・情けねぇなぁ。
全然ダメだよ。
全然それスタイリッシュじゃねぇよ!

・・・くだらん話をしてしまいました。
 

ドッグフードを食べるとか、夜中に表に出てきてはいずり回るとか、いろんな伝説の持ち主。
腐ったモノが大好きらしいです。このアトラスを譲ってくれた人のお話では、小麦粉を混ぜて加水して炎天下で一ヶ月ほどほったらかしにしたゲロみたいなニオイのするマットがベストだそうです。
ウチのは終令幼虫なのですが、デカくても機敏で、攻撃性が強いので国産カブトみたいに素手でつかむと噛まれます。相当痛いです。
あと、マットをメチャメチャ食います。あるところのデータによると、終令幼虫は2週間で5リットルのマットを食い尽くすそうです。
げー、まじで?
とか思いましたが市販の園芸用腐葉土で代用できるそうです。が、カブクワ連中の御用達だったJTの完熟腐葉土がJTの園芸事業撤退により入手が出来なくなった今、安易にその辺の腐葉土が使えません。だって死んだら元も子もねぇもんな。
だからといって、そのへんの雑木林から持ってきたりしたら余計な虫(ムカデとかゲジゲジとかワラジムシとか)がウジャウジャ付属してくるのでイヤです。
■脱走
すぐ逃げます。
で、皮膚がカサカサになった状態で発見されます(ちゃんと生きてる)
計二匹が脱走。母の恵美子が捕獲。

■死亡
脱走犯がその時の消耗のせいで死亡。



■羽化不全
蛹化したメスが羽化不全で死亡
たくさん虫がたかってました。白くてちっこいの。

■原因不明死亡
大ケースに羽化不全メスと一緒に入れておいたオスが皮だけになってました。
原因不明

 
■後記
ミンダナオアトラス、これであと3匹になってしまいました。
もしかしたら・・とマットの雑虫を疑っています。だって死体にすごいたかりっぷりだったんだもん。

なのでこのマットを使用している全ての幼虫のマットを奈良オオの新埋めに交換。
奈良オオの新埋め。あれだけあったのにもう半分使ってる→

■後記 11/4
一匹蛹化。
でも小さいの。短いの。ツノが。
前にメスが蛹になってしばらくして氏んだので今度は露天にしますた。
上記の虫がたかりまくりの死体と同じ土を使っていたので、いつでも様子を見れるようにしておかないと不安で不安でもう発狂。

つーかさ、カブトのオスでツノが短いってのは「短角」とか言うじゃん?これって人間に例えると「短小」と同じ意味だと思うんだけどってコイツ短小か!!
やーい短小!ゲラゲラ

■追記 12/17
朽ち木バエ大発生。そいつらの活動のせいで蛹室はボロボロだし周りの土もボロボロで蛹室内に侵入している始末。

対処:掃除機で全部吸い取った。蛹をどけて中の土も吸い取る。
かなり蛹室の形は変わったけど羽化に差し支えはなかろう。くぼんでりゃいいんだよ!

■追記 12/28
上記個体が羽化しました。
写真でお判りの通り、蛹室はメチャメチャです。影も形もございません。
例のコバエの幼虫のせいでボロボロ。
ひっくり返してみましたが前羽はやっぱりベコベコでした。
しかしちょっとビックリ!綺麗なんです。色が。
ツヤのあるペレメタ系の色合い・・・。かなり美しいですね。
触ったらまだペコペコでした。
他の個体が綺麗に羽化することを祈ります。




■成熟期
他の個体です。かなり締まってきました。
65gです。
もうほとんどエサを食べず。じっとしています。
マットが緩かったので黒土詰めでしっかり蛹室を作れるように埋め直しました。


■後記 3/6
詰めたマットが朽ち木バエどもの温床になっていることが明らかになりました。
現在マット内でどのような状態かは解りませんがオアシスを買ってこようかと思います。
幼虫の姿が見えないので蛹化していると思われます。
羽化入ってたらブルーですが・・・。

■で、掘り起こし決行!! 3/15
掘り起こしやりました。
まず、表土に巣喰うコバエ共を殺虫剤で殺す。蛹は土中深いので影響は無いです。
そしてそれから土を削っていくんですが・・・。
いやぁ面白いですねぇ。蛹室の周りが体液でカチカチになってまして、スプーンでこじってくと丸くなるんです。
ええそりゃもうでっかい繭玉でして。
あんまり面白いんでどこまで丸くできるか一人でゴリゴリしてました。

暗っ・・・。


こんなにまん丸。
■蛹
こいつ・・・幼虫のなかで一番でかかった奴なんですよ。
シマッていてもでかかったのに。
なのに。

ツノがこないだのよりも短けーんだよ!!

イモです、イモ。
で、さらに持ってみたらペコペコなんです。
短角なのは寒かったからでしょうか?
生物というモノは寒いと突起物が小さくなる傾向にあります。ほ乳類で顕著ですね。
しかしここまで胴が長くて角が短いとなると・・・かなりギャグな個体になりそうです。

■オアシス人工蛹室投入 ハンズで230円
しかし誰が最初にこれを考えたんでしょうね。オアシスで人工蛹室作るなんて。
売ってる人工蛹室なんてみんな高いです。1000円以上します。
中にはもう平らな楕円のミゾが掘ってあるだけの木の箱とかもあります。
で、すっげぇ高ぇの。もう見たくないくらい。
いつから人工蛹室なるものが存在するか知りませんが、蛹室形状はかなり重要です。 今ある蛹室を見ながら幅や深さ、そして寝ている状態の角度を慎重にトレースしていきます。
尻の方を低く、そしてなるべく穴は蛹が入るギリギリの大きさで、その中の洞を広くしましょう。中に空洞を作る感じです。これ、けっこう重要なんですよ。人によっては人工蛹室は壁面に「かえし」をつけるなんて言い方をしますね。
それによって寝返りをうてるようになる訳です。

■もう一匹は前蛹
あー、もうやっぱりなーってかんじぃ。みたいな。
やっちまったなぁ。
でももうほとんど蛹らしい動きしかしないので、このまましばらく放置しします。
で、さなぎになったらオアシスに移します。
やっぱこっちもコバエが結構湧いてるんで。

■3月4日くらい
まぁなんていうか別に産卵セットしたくてした訳じゃなかったんですよね。
ただアトラスが気に入ったので雌雄同居でディスプレイしてみただけな訳で。
そしたらこれがまた上手い具合になってしまいました。
写真みたいにマットを下3センチくらいだけ硬く詰めて上は適当。

■3日もしないうちに
こんなにしちまいやがります。
平坦だったマットがスキー場みたいに斜めです。メスの産卵行動の仕業です。
底に詰めたカチカチのマットもブロックのように剥がされてもうグッチャグチャ。
「カブトはマットの硬いところに産む」
ってーのはどーも違うみたいです。自ら固めているようです。
試しにこの後の採卵の後に、固めずにマットを入れましたが、やはり写真のようにマットが斜めになってました。


■何故斜めになるか?
ふふーん。それはメスをじーっと観察していればすぐに解ります。
彼女らはまず卵を産んで、そして一度前に出ます。この時に脚でマットを後ろにかき集め、そして蹴りながら掘り進みます。そして4cmくらい前に出ますと今度は後退をはじめます。
この時に後脚を使ってマットをググーっと押し固めます。
何故か同方向に向かって行われるらしく、これを何度も繰り返していくと写真のようにケース内のマットが斜めになってしまうのです。
その証拠に一番深いところはカチカチに押し固められ、写真のように卵が埋まっています。

■産卵数
しかしこの産卵方法はカルコソマ独特のものなのでしょうか。
現在は3月の半ば。まだヒーターをつけるくらいの気温ですが、2週間程度ですでに12卵も回収出来ました。
同じ方法が他のカブトでも使えれば非常に省スペースで効率がいいですね。
ヘラクレスなんて衣装ケース使ってしまう為に確認だけで一日仕事です。

一度回収してからもう一度元に戻しましたがまだ産んでいるようです。
えーと。
そろそろやめてくれ。飼いきれないです。

■さらに7日間
えー、今日は4月2日。このあいだの採卵日が3月27日。
で、さっきこのセット方をヘラクレスで試してみようかなと思い、とりあえず採卵してみたんです。
まぁ最初は3個くらいは産んじゃってるかななんて思ってたんですが。

爆産

7日足らずでさらに17個産みました。
下の方の卵がいい加減な転がし方になっているあたりに自分の心境が伺えます。
ツルツルの産み立てが多かったですね。
マジでそろそろやめれえ!隔離隔離!!

   
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