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[トカラノコギリクワガタの飼育]
最終更新日  03/08/23 (土) 9:09
体長:♂27.2〜74.2mm
   ♀21〜40mm
学名:Prosopocoilus dissimilis elegans
分布:トカラ列島、中之島、悪石島、口之島、諏訪之瀬島、臥蛇島
離島物のノコギリ。その特徴は萌えるようなオレンジ色にあります。
産地はいろいろありまして、それぞれで体色発現が異なります。
中之島産がもっともオレンジに安定しているという噂。

特徴はやはりその体色にあるといえるでしょう。赤というかオレンジ。南西諸島産の色虫です。学名エレガンス。
本土ノコでも赤ノコは出ますが、それよりももっと美しいオレンジ色を発色します。何故、同じノコギリでこのように南の離島物になるとこんなヘンテコな色になるのか不明です。又、同じトカラノコでも黒化型というものが存在します。ですので一概に暖かい地方の生き物がハデな色になるというわけではなさそうです。
つーかさ、せっかくのトカラで黒い奴なんて価値ねぇよ。
いろいろな情報を漁ってみると、採集方法は灯火採集、トラップ採集、樹液採集、要するに全てのようですね。
国内の普通種であるノコギリクワガタはカブトムシが大発生するシーズン、つまり7月中盤よりひと月ほど前から発生します。通常、本土ノコは羽化から成虫の姿で一年ほど越冬し、活動を開始します。ですのでそのシーズンに死亡してしまいます。
ところがトカラノコは、情報を漁る限りでは羽化後ひと月くらいから後食を開始するようです。やはり暖かい地方なだけに、越冬の必要性がそれほど重要ではないのでしょう。

まだ幼虫です・・・。が、噂によるとこいつらはノコのくせにメス殺しをするらしいですね。困ったヤシだ。

まぁノコの通説通り、水分かなり多めの飼育でしています。
私は幼虫飼育をする際に、水分多めカチンカチンの層と通常水分量のカチンの層の二層構造で望みますがやはり水分かなり多めの底部にトンネルを掘って暮らしています。

■11月29日
5匹の中之島産を購入。現在全員2令。
適当に雌雄判別などを行ってみました。卵巣元細胞視認で。まぁ正解率は低いでしょう。
■成長記録 2/22
5匹のトカラです。全員無事に生存しています。
ちなみにこの中に一匹だけ温室個体がいます。
さて誰でしょう?
他の個体は室温飼育だったわけですが、そこまで成長差は見られませんね。

到着時に雌雄同定なんぞやってみたわけですが、やっぱり間違いだらけでした。
2令だと卵巣原細胞の発現が著しく小さく、見わけがつかねーんだよ!ムキー!

■温室個体
答えは一番右下の個体です。
なんかスゴイ脂肪層してると思いません?白くて分厚くて・・・。
もうプリプリのムリムリで萌え萌えハァハァです。

■雌雄同定
終令になればさすがに同定できます。
単純に身体の大きさですぐに見分けがつくのですが、それじゃちょっとツマラナイ。
ノコの同定の難しさを知ってください。
ちなみにこいつはオスですが、メスにある卵巣原細胞と同じ部分に脂肪層がありますよね。
で、その下に何となくだいだい色の腸が透けて見えるのがお判りいただけますか?
こいつが若齢時の同定を紛らわしくしているんですよ。ったくよぉ。

■こちらは当然メス
パッと見て卵巣原細胞があるのがお判りいただけると思います。
上のオスと見比べれば一目瞭然ですね。
でも他のクワガタに比べれば、この見え方は本当に「かすかに見える」という程度でしかないと思います。
撮影するときもかなり光を当てたりなど、苦労しました。
若齢で、卵巣原細胞の発現の小さい時期だとやはり同定は困難ですよね。
これだからノコは・・・。

■便秘症
冒頭でも述べましたがノコは多湿好みです。それもかなり極端な加湿です。
今回、試験勉強にかまけていたためにマットが少々乾燥気味でした。
とは言っても、他のドルクス類から比べれば遙かに湿度が高いです。
しかし、もともとベチャベチャの所に住んでいて、しかも普段のクソもゲリグソなコイツらはやっぱり通常の湿度だと弊害が起きるようです。
つまり便秘ですね。
俺も便秘です。
そこまで飼い主に似るなァァァァァァ!!!
ちなみにこの便秘。侮ってはいけません。
以前、里子にいただいたペレメタが廃菌床に入って送られてきたのですが、乾燥状態で見事に便秘。もちろん代謝機構に異常をきたし、衰弱して死亡しました。
ノコやメタリの極端な加湿はちょっと勇気が要りますが、通常の湿度ですとこのような症状が出てしまうことも心に留めておきましょう。
しばらく多湿環境で様子見です。こいつメスです。
生き残って欲しいです。ちなみにピンセットでほじくってみましたがダメでした。
てか、そんなことすんなって?

うるせぇ!
便秘の苦しみは便秘症の人間(=俺)じゃねぇと解らねぇんだよ!!


■そして部隊再編成
また湿度を多めにし、今回はかなり硬く詰めました。
そして劣化マットを通常使うところを少々一次発酵の白いマットを混ぜました。
少しだけですが。
自然環境下では、土と木質の間にいることが多いようです。
ですので木質となる一次発酵マットを加えてみたというわけですね。
このビン、内径80mmです。
ペレメタだと50代しか出ないサイズですがノコだとどうなのでしょうか。

しかしやっぱりこうしてラベリングして綺麗に並べると気持ちいいなぁ・・・(しみじみ)。

■マット交換 4/5
あんまり変化無いように見えますが、全体的にみんな太くなってます。
ケツが肥大していて期待が持てます。
トカラの成長速度はなんとなくゆるやかでいいですね。
交換の時、気付いたのですが彼らはかなりしっかりした坑道に住み着きます。アンタエウス並に糞をぬりつけた部屋を何度も目撃しました。
水分不足のせいかわかりませんが、一匹だけマットの上に出てきちゃってるのを見たので今回マット交換したわけです。
かなりしっかりした坑道を作っていた事から、そこの周りのマット(ていうか土)と一次発酵マットを混ぜて新しいマットを作りました。
僕はいつも二次発酵マットを与えていたのですが、最近それはあまり栄養価が無いんじゃないかと思うようになりました。
確かに、水分ベタベタの二次発酵マットは食いが良いですが、それが成長に直結しているのかと思うといまいち納得いきません。黒い部分、すなわちリグニンはセルロースに比べて分解しにくいです。それに、天然下でノコギリクワガタは木質と土の中間のような湿った部分に多いらしいではないですか。
白と黒のマットで上下二層に分けてみることも考えましたが極端なのでやめました。

国産ノコは何でか解らないんですがほとんど蛹化してしまいました。

■そろそろな奴
メスです。ご覧の通りの色です。そろそろーな感じです。
幸いにして蛹室をぶっ壊したワケではなかったのでよかったです。
国産ノコは異常に長い蛹室を作りますがトカラノコはどうなんでしょうね。

■羽化〜 7月くらい?でも8月末現在まだ寝てる感じ
ノコってアレです。多湿な環境を好みますが、あまりに多湿すぎて羽化後の休眠中にマットがゲログチョに腐ります。
まぁそれでも国産なんぞは平気で生きてるんですが・・・。
というより、むしろ乾いたマットの中で休眠させるとダニが大発生し、イトダニなんかが身体にくっついて出てきます。
メタリのページにあるあの赤くてデカいダニです。それがビッチョビチョの腐れマットの中の奴らの健康的なこと・・・。
黄化したマットって硫黄臭いんですが、もしやこれって温泉とかそーゆー・・・。

で、だ。結局採れたのは2頭。
1頭は脱走の後カラカラになって発見されました。
あとの2頭はいつのまにかフタを食い破ってどっかに消えてしまった・・・。


大歯型!!
■萌えるオレンジ
いやぁ。ホントにオレンジなんですね。
これが中之島の特徴なんでしょうか。
以前に赤ノコみましたけどそんなモン比じゃねぇくらいにオレンジ。
つーか、アレです。

まだ固まってねぇんじゃねーの?

って思います。
だって見てよこのハラよ。
これで完全に固まってる色です。

■普通のノコ
これはシンペーさん血統のノコです。
見事に真っ黒!でも背中はほんのり赤いんですよ。
で、いつも思うんですが赤ノコと黒ノコ。

どっちが堅いんでしょうか!?

赤ノコってなんか柔らかそうじゃないですか?
トカラなんて押すとフニャフニャしてるし。
嘘です。

僕が思うに、トカラのこの色は

「僕はまだ未成熟です。許してください。まだオトナになりきれてないの・・・」

という美少年系のアレなコレで、やめて、おしりが、いたい、と俗称される方面での保護色だと考察しています。まず、間違いないでしょう。

 

こいつは絶対に増やす!!
来シーズンに期待しててください。そして大型化ロジックも完成させます。

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