■冷蔵庫で強制冬眠
まぁ端的に言えば冬の間の管理がめんどくさいので、いっそのこと暖かくなるまで眠っていてもらおうという楽しい企画です。
で、用意したのが右の冷凍睡眠装置→
よく宇宙船とかにあるコールドスリープマシンです。
100円だった。
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■いえーい準備だぜ!
こんな感じでテキトーにマットを詰めましょう。
詰められるだけ詰めましょう。
まぁこのマットが冷蔵庫の開け閉めによる急激な温度変化を緩衝させる役割を果たすわけです。
容器がガラスならなんともないんですが、ポリエチレンテレフタレイド製なので。
つーかPETボトルのPETだぜ。
なーんて博識なんでしょう僕ちゃん。 |
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■実験個体
この実験の趣旨は冷蔵庫という環境の中でどれだけの間ガタの保存生存が可能かという点です。
まぁ自然環境下でクワガタは凍らない程度の低温の世界で越冬しているわけです。
ですから冷蔵庫くらいヘッチャラでしょう。たぶん。
冷蔵庫、といえば羽化したてで寝てるノコとかを強制冬眠させるコンテンツなんざァそこらへんに腐るほど転がってます。
しかし具体的に様々なガタを冷蔵庫での長期保存を試すという企画は私が初めてではないでしょうか。
おそらく皆さんお忙しいのだと思います。僕はヒマです。無職です。うるせぇ!
んで、以下が実験されるヤシらな。
佐賀産オオクワガタ (マット無交換レース被害者:極小個体)
本土ヒラタクワガタ (後食したばっか)
出所の解らないコクワガタ (無理矢理掘り起こした)
スジブトヒラタ (オスがいないから)
タイアンタエウス (ミルワーム喰う奴)
セレベスメタリフェル (オレをはさんだ)
シロヘリミドリツノカナブン (興味本位)
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えーと。
完全にふざけてます。
でもさでもさ、こいつら冷蔵庫にブチ込んだらどうなるのかって興味あるでしょ?ねぇあるでしょ?あるって言えぇぇぇぇぇ!!!
で、コレができあがった弁当箱な。 |
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■あばよ!
投入じゃゴルァ!
こうして勝手に冷蔵庫にクワガタなんぞをコッソリ入れている漏れ。
もう楽しくて仕方ないです。
投入日11月4日
これから2週間ごとに生死を確認しようかと。
んー、めんどくさいから二ヶ月ごととかにしようか。
嘘。ちゃんと様子見る。
以上、続く。
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■ぎゃっはっは、もう4月2日だぜ!
全然続いていなかったこの実験。
面白いことにほったらかしにして丸4ヶ月経ってます。
いやいや最初は様子みていこうと思っていたんですが、水滴だらけになっている内部を見て
うっぷ・・・
ってなりまして。毎回見て見ぬフリをしていたらもう春です。
さて中身はどうなっているでしょう。 |
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■一号機
もう元が何だっのたか全然解りません。
左からヒラタ、コクワ、メタリ、オオクワです。(確か)
カビがスゲェよマジで。
白きょう菌とかそういう話どころの騒ぎじゃないです。ここまでくるとマットからカビが蔓延したのか死体からカビが蔓延したのか区別がつきません。
どいつもこいつもカチコチに固まってます。
コクワなんてひっくり返ってます。
一応拡大リンクしました。
んまぁ気持ち悪いので見たい人だけ見て。 |
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■二号機
あーこっちなんて入れる時と同じ姿で固まったシロヘリが。
左からスジブトヒラタ、ヒラタ、シロヘリ、タイアンテ。
ヒラタなんてもうすごいことになってます。
どっからどうみてもこれが室温になって動き出すとはとうてい思えませんね。
クワガタなのかカビなのか(もしくはカイコ?)まったく判別不能。 |
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■勝者
やっぱおめぇスゲェよ!
わかったよ!もうわかった!認める!
電子レンジも効かないし、冷蔵庫も効かないし、カビはよけるし。
もう冷蔵庫から出して3分くらいで動き出しました。
そしてすぐに動き回り、こちらのカメラに気付くやガッツポーズ→
やっぱり最強のクワガタはレクタスか。 |
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■勝者2
「お・・・オレを忘れてもらっちゃ困るぜェェェェェ・・・。」
とばかりに動き出したのは国産オオクワ!
しかもマット無交換レースでの極小シワディン野郎なのに何というやつなんだオマエは!
こちらを睨みつけつつゆっくりと身体を起すその姿。
感動したぜ・・・。
さすがはオオクワガタです。
やはり日本最強。日持ちもいいんですね。 |

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・(ジョジョ風) |
■敗者
たぶんメタリです→
死ぬにきまってんだろがヴォケ!!
て怒鳴られそうですね。わっはっは!
えー、興味深い事実ですが、このメタリと同時期羽化の個体が温室のヒヨコ電球の脇でつい一昨日まで生存してました。
30度を軽く越えている環境で、ゼリーだけは切らさないでおいたのですがそんな砂漠のような環境の方が長生きしました。
面白いですね。 |
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■敗者2
意外だったのがヒラタです。
スジブトは南方系というイメージなので死んでるのも納得ですが、コイツは栃木産のヒラタです。
栃木って言ったら茨城より上なので東北地方。もちろん茨城も東北ですが。
いやぁ。死んでますねぇ。
ものの見事に真っ白け。
ここまで白くなってシェーのポーズまで決められると最後にウケを取りつつ死んだのかとさえ考えてしまいます。
本土ヒラタは2頭ほど冬眠入れましたが両方こんな姿で死亡しました。
ていうか生きてると思ってたスジブトのメスが死んだので累代できないや。
ああああ!!スジブトォォォォ!!!今思うとクソもったいねぇぇぇぇ!!!きぃぃぃ!
スジブトやりてぇよおおおおおおおおおおおお!!
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■一つ疑問
一号機のコクワとオオクワ以外は全員死亡したわけですが、その中で一つ興味深い項目があります。
それは生存個体の周りにはカビが生えていなかった事です。
完全に生えていないというわけではありませんが、写真のようにコクワのはまっていた部分にはカビが生えていません。しかし他の部分には雪のようにカビが回ってます。
このカビは白きょう病のように死んだ昆虫から生えてきたのでしょうか?
ほとんどは死亡個体を中心としてカビが広がっています。
二号機を見てもらえると、シロヘリの周りにはあまりカビが無いことが解りますね。
まぁチョロッとは生えてますが、他の個体ほど顕著なカビ方はしていません。
ということは、このカビはマットから回ってきたのでしょうか?
どうやらそう考えた方が死亡に関する説明がしやすそうです。
もちろんカビたのは死亡した個体です。がしかし、生きていた2個体のまわりをカビがよけるように生えていた事を考えると、基本的にその個体が持つ耐菌性が問題になってくるような気がしてなりません。
なぜ、このような考え方に至るのかというと、それは生き残ったクワガタが交配可能なほど近縁にあたる種だからですね。
オオクワガタとコクワガタは非常に近縁で交配が「何とか」可能な事が知られています。
それに対してヒラタクワガタ系は西日本から南に多く、またオオクワガタと交配することは絶対に出来ません。
まぁ本土ヒラタ以外の連中は面白がって突っ込んだだけなんで論外と致しまして、やっぱりヒラタは成虫でも耐寒性が弱いことがこの実験で明らかになりました。
そして幼虫時でも耐寒性の強いコクワ。そしてその近縁のオオクワ。
この二種は生涯を通じて何らかの強い抗菌機能を持っているように思えてきます。
4度という過酷な環境下で、マットから侵入してくる菌に対して対抗するためにはそれなりの何かが必要でしょう。
ちなみにゴキブリだと、よく家屋のシロアリよけなんかに使われるクレオソートを身体にまとっています。そしてこのクレオソートは強力な抗菌作用を持つと同時に、なんと正露丸の主成分と同じなんですよ。(だから昔はゴキブリが薬として食われてたんですね。)
要するに、仮死状態になるのはどいつもこいつも同じなわけですよ。それが直接の死因になるケースは冷蔵庫投入初期の状態では少ないはずです。(まぁシロヘリやメタリは論外ですが)
そこで重要になるのはその状態での外部からの致死要因の侵入に対してのガード機能となる物質。
まぁ何が言いたいのかと申しますと、コクワとオオクワはその何らかの物質が身体に多く潜在しているのではないか、ということです。
それが体内にあるのか表皮にあるのかは解らないですが、その物質が何か解れば面白いですね。
その物質を水に溶かしてスプレーするだけで南の虫でも冬に死ぬことが少なくなるような事が可能になるかも知れません。
以上ッ!コールドスリープマシン実験とその考察でした。
生存はオオクワとコクワのみです。
みんなの予想は当たったかな?
僕 は冷蔵庫が急に広くなってうれしい悲鳴って感じです。
んじゃ!
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↑ハマッていた所にはカビが少ない。
↑身体を起こしたところ。
こう横にハマッてたんですがカビがないですね。 |