川で洗濯をする尼僧達を見下ろしながら吊橋を渡る



修行僧の棲家は板切れやビニール・シートで作られツギハギだらけ



それが密集する僧坊群の様子はさながらスラムのようであった



しかしこんな穏やかな空気が流れるスラムはない



笑顔と生活が路地に溢れている



井戸の行水



汲まれた鍋の水



燃やされた小枝の命が乗り移り水蒸気に変わる



異邦人とカメラに対する興味が道端で待ち受けている



嫌がる素振り



隠し切れない写りたい気持ち



アチェン・ガルではどんな待遇を受けるのだろうと懸念していたが



他のチベタン・エリア同様きわめて自然で好意的であった