キューバの人々は、あけすけだ。


「あの黒野郎」などと平気で言う。


それを聞いたある人は、すごい人種差別がある国だと言ったが、それは違うと思う。


彼らの言動は、子供がたいした悪意を持たずに「チビ」「デブ」などと口走るのに近い。


キューバ人の「黒野郎」は差別が(あまり)無いことの裏返しだ。


人種によるコミューンが無いのも、それを裏付けている。


まあ、あまり関心出来る言動でもないが、そこには嘘がない。


嘘はつくが、笑顔はそのままの笑顔だ。


言った方も、言われた方も、気に留めずあっけらかんとしているのが良い。