旅の空からの伝言


2004年3月17日 東京より


風が騒いでいます。

気持ちは静かです。

やっと荷造りが終わりビールを開けてホッとしました。

数時間後には空の上。

午後5時にはU.S.A.。

時差は何時間でしたっけ。

たくさんの書き込みやメールをありがとうございます。

俺は幸せものです。

お返事はニューオリンズからしますね。

私たちは同じ木から伸びた枝です。

出会った全てと出会う全てと出会うことのない全て、

過去と現在と未来の全てに平穏が満ちてゆきますように。

神が自然が祖母が優しく守ってくれますように。

行ってきます!







■helloくんへのレスポンスより


ありがとう!

感謝を忘れないように

全てをプラスに変えられるように

上を向いて旅を続けます。







■まきまきさんへのレスポンスより


自分が感じた何かが伝わって誰かの何かに変わってゆく。

静かな振動を見てもらえる幸せ。

どうもありがとう!

境界線なんて全てなくなって、俺は光になりたい。







2004年3月22日 ニューオリンズより


ニューオリンズにいます。

なかなかネットカフェが見つからず御無沙汰してしまいました。

元気にしています。

こちらは22日の午後6時半。

旧市街フレンチウォーターのストリートにはジャズ、ブルース、ソウルなどが溢れています。

明日にはニューオリンズを離れメキシコ(カンクン)に飛びます。

海でのんびりしながらキューバへ渡る方法を探します。







■さざ波さんへのレスポンスより


時を重ねてきた土地の力に触れることが旅の楽しみです。

無責任でもいられるからこそ、自分の責任は常に意識していたいと思っています。

イメージの方が美しいことも時にもありますが、

本当の風に吹かれることこそ前に進む力になると思うのです。







■キホさんへのレスポンスより


ジャンバラヤを食べました。

今はケジャンが食べたくて仕方がないです。

クイーン・オブ・デルタブルースに会いましたよ。







■アートラッシュ・まやさんへのレスポンスより


ホントに境界線なんて無くなれば良いですね。

まずは自分の殻を捨てることだと思っています。

海外では自分でも何語を話しているのか良く分からないのですよ。







■井原りかりかさんへのレスポンスより


♪さかなじゃないとやってられないよ うー ぽりぽりぽり

ニューオリンズに対しては自分の中にイメージがあったのだけど

実際に行くと大きく違う事が多々ある。

あれ?ということもあるのだけど、今は行ってみるということを大切にしています。







2004年3月24日 カンクンより


オラ!

メキシコ(カンクン)にいます。

ゆるい空気に深呼吸。

体全体がほぐれました。

リゾート地から離れたダウンタウンに宿をとっています。

メインストリートから脇道に入ると人々の生活があります。

ドスエキスがサブロッソ。







■takesi00さんレスポンスより


takesi00さんのCDが店頭に並ぶのを日本で見れず残念。

アルゼンチンあたりでブレイク狙いましょう。

絶妙に重なった音が生み出す奥行き。

集中力が凄いですね。

イマジネイション掻き立てられる音です。

また旅の途中でお店に寄らせてもらいますね。

美味しいの作って下さい。







2004年3月26日 カンクンより


お元気ですか。

本日238日目の長い旅の途中。

メキシコは26日の午後1:22です。

4月からはサマータイムなのだそうです。

昨日は青く輝くカリブ海で泳ぎました。

ずいぶんと日に焼けて、無国籍ぶりがアップしています。

今日の夜にはキューバに飛びます。

ハバナで友人に会い、トリニダー、カマグウェイと移動したいと思っています。

わくわくわく。







■ま服部さんへのレスポンスより


キューバが目の前に迫りました。

元気にしてた?とモヒートを飲んできます。

元気な日本にも励まされます。

元気に何処へでも帰ってゆく。

元気でね!







■limlim a.k.aさんへのレスポンスより


やはり日本を出発した時はいろいろな気持ちが渦巻きました。

日本、アメリカ、メキシコと移動して、それぞれの空気の違いを感じます。

同じ国であっても場所によっても季節によっても

空気は変わるのでしょうから奥深いものがあります。

これから大好きなキューバに飛びます。







2004年4月10日 カンクンより


本日、253日目の長い旅の途中。

キューバからメキシコ(カンクン)に戻ってきました。

こちらは10日の午後7時です。

キューバは相変わらず最高でした!

いしだっち、ななちゃん、マティード、アルベルト、ノラ、

ロジェリオ、ハバナのラスタマン、コウジくん、さおりちゃん、

ヨルダンカ、マリウェル、オビスポ通りの不良かーちゃん、

ドミンゴ、カマグウェイのおばちゃん、道信くん。

みんなどうもありがとう。

いくつかの事務処理をカンクンで済ませてからムへーレス島に渡る予定です。

元気にしています!







■こげぱんさんへのレスポンスより


暑い暑い毎日です。

キューバの人は夜12時を過ぎても海で泳いでました。

街には音楽が溢れています。

やっぱハバナは最高。







■さっちゃんへのレスポンスより


こちらは比較的、規則正しく過ごしているかな。

たいした事してないんだけど結構疲れが溜まるんだよね。

そうそう先日、馬に乗っておしりの皮が剥けました。

同時に筋肉痛で数日痛かったなあ。

さっちゃんも頑張り過ぎて体を壊さないように。







■ぴょんちゃんへのレスポンスより


キューバは3月28日、メキシコは4月4日に、それぞれサマータイムに移行。

ホントこの日を境にガラッと季節が変わった。

真夏です。

暑いよー、カリエンテ、カリエンテ。

毎日汗をかいて洗濯に励んでます。

とりあえずユカタン半島の南を陸路で動く予定です。







2004年4月11日 カンクンより


日本を離れて3週間ほどになるでしょうか。

キューバでは食べ物の選択支が狭く食に対する欲求不満が高まっています。

(4食連続サンドイッチとか)

昨夜は、とうとう日本料理屋に行きました。

味噌汁!

ダイコン!ネギ!ワカメ!の何というハーモニー!

タコ刺も美味かった!

またいつの日か白米を口の中いっぱいに噛み締めたい。

おいしく御飯が食べられる幸せ。

ありがたいことです。

安心して旅が出来る世界の訪れを願っています。







●こんな事件がありました。

イラクで日本人3名がゲリラ組織に誘拐される。

ゲリラは3日以内にイラク国内から自衛隊を国外退去させないと3名を処刑すると発表。

誘拐されたのはいずれも民間ボランティア。

日本政府は自衛隊の撤退はしないと公式発表した。







■ライター浅野智哉さんへのレスポンスより


この事件は先ほどメキシコに戻ってきてから知りました。

俺も祈ります。







■まるやまくんへのレスポンスより


無事を祈ると同時に自分の中の平和に焦点を当てたいと思います。







■ユリコさんへのレスポンスより


世界には美しさも悲しみも溢れています。

そして残念ながら人類は未だ愚かなままです。

平和の実現はとても簡単なようにも思うのですが、まだまだ時間が必要なようです。

まずは自分。

個人個人の実践。

笑顔。

夢を夢のままで終わらせてはいけない。

安全と健康を第一に旅を続けます。







2004年4月12日 カンクンより


「石を捨て、意志を持て」についての感想・御意見をいくつかメールでいただきました。

ありがとうございます。

発表のタイミングにより誤解を招いた点があったようなので

以下に若干の補足をしたいと思います。

あれを書いたのは4月の初め。

まだイラクにて日本人が誘拐される以前に書いたものです。

書いた内容はあくまで自分に起こった出来事に対する思いです。

(あの事件についても同じように当てはまる気持ちもありますが)

命を脅かす存在に対して、受け入れる・許すという気持ちは、一切ありません。







2004年4月12日 カンクンより


ポルファ・ボール(お願いします)

ジョ(わたし)

キエロ(したい)

イール(行く)

デルタ・エアライン・オフィス

「REEMBOLSO」(払い戻し)と現地の人に書いてもらった紙を持って空港に行って来ました。

航空券の払い戻しの手続きに行ったのです。

当初、東京で購入したのはメキシコまでの片道航空券。

(ニューオリンズはストップ・オーバー)

出発前々日の夜になって代理店から連絡がありました。

日本へ帰るチケットがないとメキシコに入国出来ない可能性があるとのこと。

もっと早く言ってくれよ。

急遽とりあえずのリターン・チケットを用意したのです。

正規の料金で購入したのでカンクン−成田のワンウェイ・チケットが40万円。

懸案だった払い戻しの手続きが終わり、とりあえずホッとしました。

キューバで撮った写真(CD-R×2、700枚)を日本へ送る手配も済ませました。

これからムヘーレス島へ渡ります。







■美波さんへのレスポンスより


「羽ばたく時」を読んでくれてありがとう!

ロジェリオに会えたことホント感謝しています。

彼は詩を書くことが自然で、日常自体が素敵なんだよね。

キューバ人のほとんどが道にゴミをポンポン捨てるのだけど

ロジェリオは「そんなことやめた方が良いよ」と自然に言える人。

美しい人に会って、自分も近づきたいなと思う。

美しいことを広げて繋げてゆきたいなと思う。







■きんこーざんへのレスポンスより


でもでもでも、べーいべー

あたまふるふる、おーおーおーおー

でもでもでも、べーいべー

あーーー、がまんできない!

ありがとう!

まだまだ転がり続けるよ。







2004年4月18日 パレンケより


ユカタン半島を南西に移動。

ジャングルの中にポツンと出来た村パレンケにやって来ました。

カンクン→イスラ・ムヘーレス→トゥルム→パレンケ

トゥルムでは電気の無い所で三日間生活していたのでインターネットが新鮮です。

村を散歩していたら桜のような花を見つけて嬉しくなりました。







■ユリコさんへのレスポンスより


桜に見えた木ですが翌日にはたくさんの花が散っていました。

近くで見るとハイビスカスくらいある大きな花でした。

大きな木の上の方に固まって咲いていたので桜のように見えたのでした。

でも何だかとてもやわらかい気持ちになれました。

かっこ悪いやつなんていないのだと思います。

そして、同時にみんなかっこ悪いのだと思います。

きっと誰もが悩みながらジタバタしてますよ。

日本を出て1ヶ月。

諸々建て直しの時期です。







■さっちゃんへのレスポンスより


日本を離れて一ヶ月以上が過ぎ、そろそろ疲れが溜まっているのを感じています。

今日はバナナを食べて、まともなベッドで寝ます。

祈りはきっと届いています。







■ライター浅野智哉さんへのレスポンスより


今朝、パレンケ遺跡に行ってきました。

メキシコではティオティオカン、チェチェンイッツアーに並ぶ大規模なマヤ文明の遺跡です。

外観は残っているのですが装飾品は全てと言っていいくらい持ち出されています。

メキシコを始め中米から南米にかけてのほとんどの国が、その昔、スペインの侵略を受けています。

町では鮮やかな民族衣装を着た先住民族が民芸品などを売りに来ていますが

彼らの笑顔を見たことがありません。

訪れる観光客が素晴らしいと見上げる遺跡も、

労働力として働かされた多くの人々の犠牲なしには作り上げられなかったでしょう。

誘拐された邦人が開放されたことは、ひとまずホッとしましたが、

同じようなことは、これから何度でも世界各国で起こります。

あきらめるのではなく、まず自分の平和に焦点をあてたいと思っています。

今の時代、日本人である以上、加害者にならずに生きることは不可能です。

それでも性懲りなく生きています。

俺は日本人であること、そして全ての人に同じ血が流れていることを意識しながら旅をしています。

いつもどうもありがとう!