旅の空からの伝言


2004年9月13日 クスコより


最近のクスコは午後にちょっとした雨が降ります。

少しずつ季節が夏に向かってゆきます。

3度目の日曜日も過ぎました。

醤油も購入しました。

そろそろクスコを離れます。

再度、チチカカ湖の島に寄ってからボリビアに入ります。

ルレナバケ、ソラタ、スクレ、ポトシ、ウユニ、タリハ、トゥピサなどに行く予定。

旅が前に進みます。

「エスペランサ(希望)」という言葉が好きです。







■あいかさんへのレスポンスより


今、泊まっている宿ではNHKやCNNが見られます。

見比べていると日本では全く報道されない重要な事件も世界ではたくさん起きている。

世界は闘争の中であることを実感します。

良い本と出会えて良かったね。

見たい世界は自分で作るものだよ。

世界を動かすのはひとりひとりの生活。

日々を大切に。







■ライター浅野智哉さんへのレスポンスより


戦争はいったい誰が起こしたのだ

戦争をすれば誰が殺され、誰が損をするのか

誰が生き残り、誰が得をするのか


世の中に、どんなに善人が増えても、

資本家が権力を握っている間は、戦争は無くならない

それは、人類5000年の歴史が証明している


口先だけ、祈るだけで、強い権力を持つ為政者に勝つことはむつかしい

戦争反対は生活の中から、始めなくてはならない。

彼らは私たちの分裂・喧嘩を喜ぶ。

消費や美徳に踊らされて、貧乏するのも喜ぶ

不規則な生活をして病弱になるのも喜ぶ

時間を無駄にして勉強しないで無知になるのも喜ぶ

彼ら(戦争屋・悪魔)を喜ばさないのも大事な平和運動。


以上、阿波根昌鴻さんの言葉です。

平和とは夢や理想ではなく、日々の生活の中で実践してゆけること。

浅野くんが書いてくれたように

憎しむ人と、憎しみを受ける人が、いつか同じ家族のように、互いの幸せを祈り合える時代。

いつか来るといいな。

そのために自分の出来ること行ってゆく。

いつもどうもありがとう!







2004年9月18日 コパカバーナより


時計を1時間進めました。

ボリビア(コパカバーナ)にやってきています。

イミグレにて60日の滞在ヴィザをゲット。

(旅行者が貰えるのは通常30日)

前回行けなかったジャングル&南部をゆっくり廻ります。

今度こそ髪も切る。

牛が道路を横切ってる時。

ペルーの場合、車はクラクションを鳴らしながらスピードを緩めず突っ込んでゆく。

ボリビアの場合、一端止まって牛が横断するのを待つ。

国境を越えた途端、時間の流れがゆっくりになりました。

1ヶ月前に流行っていたのと同じ曲(変なリズム)がラジオから流れています。

こちらは現在、9月18日の午前11時27分。

気持ち良い青空です。







■こげぱんさんへのレスポンスより


与那国島でゆっくり出来ましたか。

俺が行った時も天気が悪くて、「ゆきさん」でワイン飲みながら読書したなあ。

コトーの撮影クルーも食事する「どんぐり」の御飯が食べたくなった。

美味いんだよね。

蔵前仁一さんの本は読んだこと無いのだけど、たぶん別の宇宙人だと思います。

「ひさのすけ旅日記」近日アップ予定。







■ぴょんちゃんへのレスポンスより


こげぱんさんとの与那国ニアミス残念でした。

よく考えると、ふたりは昨年の波照間島でもニアミスだよ。

台風が来て打ち寄せる波が凄かったんじゃないかなあ。

「sakura」開いてなくて残念でした。

俺のポスト・カードの売り上げは全て与那国島に寄付することになってます。







■こげぱんさんへのレスポンスより


祖内の集落は良く歩いた。

朝7時におじいに呼び止められて、そのまま家にお邪魔して泡盛飲んだ。

今度は「sakura」のチョコレート食べてみよう。

次回はブランコ乗って、さくらちゃんと遊んでね。







■あいかさんへのレスポンスより


朝鮮民族分断の張本人でもある日本。

侵略戦争をすでに過ぎたことにしてしまっている。

平和運動は特別なことでなく日々の生活の中で実践してゆくべきことだと思うのだけど

忘れないように、時々立ち止まって考え直す日も必要だね。

9月17日。

ピョンヤン宣言から2年なのか。

「オッケドンム」(肩を組むほど仲がいい)良い言葉だ。

日韓の架け橋。

ひとつになれたら良いね。

自国以外の文化に興味を持つことも平和へと繋がる活動だと思っています。







■やじまくんへのレスポンスより


「ここは真実の国の始まり」

メキシコのお墓はすごくカラフルでファンシーでわざわざ見に行ったのだけど

(伊良部島の墓に似ている)

墓地の入り口に書いてあった言葉が印象的だったな。

死者に対する捕らえ方の違いなんだろうね。

いろいろな場面で亡くなった祖母の面影が見える。

出会えた人、忘れない。

無くならない。

多良間島に行くことがあったら是非「シゲ豆腐屋」(本村シゲさん)の豆腐を食べてみて。

にがりを使わずに海水で作ってるんだよ。

優しくがんじゅうなおばあが毎日海から海水を汲んでくる。

農協の向かいのスーパーでも買えます。







2004年9月25日 コパカバーナより


太陽の島で4日間を過ごし、コパカバーナへ戻ってきました。

チチカカ湖のトトラ(葦)も黄金から緑に色が変わってきています。

南半球は昼間の時間が長くなり、少しずつ夏へ向かっています。

季節の変わり目、みなさんは、元気ですか。

俺は元気にしています。







■さおりさんへのレスポンスより


ひさしぶり!

近況を聞かせてくれてありがとう!

俺は元気に旅を楽しんでいるよ。

日本舞踊かあ。

なかなか、さおりと結びつかなかった。

日本の文化・伝統芸能、美しいよね。

民族、宗教、文化、命。

それぞれがそれぞれを認め合って尊重出来る世界にしたいね。







■こうじくんへレスポンスより


こちらこそ、ありがとう!

日本人であること、いつも意識しています。

素晴らしいこと、気分の良いこと、美しいこと、そんなことを伝えてゆきたいな。

広がれ。

繋がれ。

旅を続ける。







■ゆっこさんへのレスポンスより


この旅で使っているパソコンはVicter(Inter Link)Mobile mini note PC/MP-XP5220。

(小僧2号と命名。ガンジーに次ぐ二代目)

昨年の6月に買って14万弱。

その時、B5サイズで一番安く、見た目が丈夫そうだったから。

俺の場合はサイトを作るだけにしか使ってないから、最低限の機能で充分。

(それとデジカメで撮った写真をCDに焼いてゆくのが主な使い道)

CDR-W、フロッピー、変圧器なども持ち歩いています。

移動時に埃・砂など避けるため、パッキングは厳重。

これだけでも、かなりの荷物・重量になる。

自分のパソコンでは一切接続していません。

海外ではセキュリティー的にパソコンを持ち歩くのは辞めた方が良いと思う。

俺の場合は(宿で)作ったデータをフロッピーに移して、それをネット・カフェに持っていっています。

サイトのアップにはFTPというソフトを使っていて、これもフロッピーに入るので

ネット・カフェで開いて、データを送っています。

まあ、以上こんな感じです。

何をやりたいかによって、用意するものは違ってくると思うよ。







■コーヘイくんへのレスポンスより


とうとう帰国なのかあ。

南米からコーヘイくんがいなくなる。

淋しくなるなあ。

家に着くまでが遠足と学校の先生は言うけれど

旅は終わらない。

過ごした旅を、どのように明日へと繋げてゆくか。

旅先で受けた親切にどうやって答えてゆくか。

ずっと、ずっと旅だよ。

これからも、良い旅を!

ずっと、ずっと。







2004年9月27日 ラパスより


昨日は部屋に差し込む月明かりで目が覚めました。

午前4時から6時、湖に沈んでゆく赤い月を見ていました。

「テツの世界の旅はずっとコパカバーナ」

メアリ(宿のおばさん)に笑われました。

行ったり来たりで数えてみると1ヵ月近くチチカカ湖に滞在していました。

(コパカバーナ×13、太陽の島×4、プーノ×5、ウロス島×2、タキーレ島×3、アマンタニ島×2)

コパカバーナから、久しぶりの大都会、ラパスにやって来ました。

ラパスは相変わらず不思議な存在感を放っている街です。

数日滞在して諸々の体勢を整えようと思っています。







2004年9月28日 ラパスより


ドンブリから白米をかき込む。

熱いおしぼりで顔を拭く。

どちらも物凄い快感と喜びです。

カツ丼を食べてきました。

BGMはさぶちゃん。

元気です。







■あいかさんの質問へのレスポンス・その1


花を見てキレイと思うのは 人間だからなんでしょうか?

花は自分のキレイさに気づいているのでしょうか?

空を見てキレイと思うのは 人間だからなんでしょうか?

鳥は空の青さを感じて 空を飛んでいるのでしょうか?

花鳥風月・・・素敵な言葉ですね!

苦しみを感じて生きるのは 人間だからなんでしょうか?

喜びを感じて生きるのは 人間だからなんでしょうか?

涙を流し、かばいあって 笑いあい 共に分かち合える だから人間なんでしょうね!

こんな生き物が出来たのも 偶然なんでしょうか?

神様のお陰でしょうか?

今日、仕事の休憩時間に空を見ていて思ったことです。 


ジョン・レノンがオノ・ヨーコに出会った時のエピソード。

ジョンがヨーコの個展に出かけると、会場にはしごがあった。

興味をもったジョンがはしごを登ってゆくと、天井から望遠鏡が吊り下がっていた。

望遠鏡を覗くと天井に書かれた小さな文字が見えた。

「yes」

ジョンはその瞬間、自分が救われたと感じたという。

当時、精神的に落ち込んでいたジョンは、あらゆることに対して

「no」という否定形でしか関わることが出来ず、辛い時期を過ごしていた。

そんなとき思いがけず飛び込んできた「yes」に救われたという。


「yes」って良いよね。

あいかの質問全部に「yes」と答えます。

全ては偶然であり必然です。







■あいかさんの質問へのレスポンス・その2


今更だけどお。。。

どうして、「静かな振動」ってタイトルにしたの?


静かな振動では自分が感じた気持ちの良いことや美しいことや嬉しかったことを

なるべく伝えてゆきたいと思っている。

(実際には、世知辛いことが多いからこそ、そうしたい)

そして、そんなことが繋がって広がってゆけば良いなと思っているんだ。

自分が感じた何か。

見てくれた方が感じた何か。

そんな交換によって少しでも前に進めたらと思う。

■「日常」・「HP」:http://www1.u-netsurf.ne.jp/~silent/nitijyou-hp.htm

■「日常」・「HP・2」:http://www1.u-netsurf.ne.jp/~silent/nitijyou-hp-2.htm







■あいかさんの質問へのレスポンス・その3


質問!!

「平ら」な人ってどんな人?

それから、平らの先には「マル」があるのかな・・・?


平らさんは、物静かで、英語が得意で、自分の意見をしっかり持ってる人でした。

以前、俺が勤めていた職場にいました。

洋楽部にいて海外のレーベルとのやりとりや英文の契約書を作ったり。

宮古島には平ら(平良)さんが多くてね。

旧同僚の平らさんも宮古島のトライアスロンの時には、ボランティアのために里帰りしていたな。

しかし、この掴み所の無い質問は一体どうして思いついたのだろう。

俺は女性のオウトツが好きです。

マル。







2004年9月29日 ラパスより


ラパスでのんびりしています。

明日は18時間のバス移動。

ルレナバケという町を基点にジャングルに入ります。

ピラニア釣れるかな。

「毎日、何をしてるのですか」と良く聞かれますが

上手く答えることが出来ません。

いつもコラソンは静かに動いてる。







2004年10月8日 ラパスより


ご無沙汰していました。

往復46時間のバス移動(故障立往生8時間)

ルレナバケに行ってきました。

飛び交うピンクの鳥。

大きく口を広げる鰐。

移動してゆく猿の群れ。

アナコンダ、ピラニア、ナマケモノ、キング・フィッシャー。

たくさんの情景が残っています。

俺は日本人だ。

アワビは生(ノー・アサド)で喰う。

アマゾン川の畔で見た夢は、そう外人さん達に宣言している夢。

なんなんだ、オレ。

言葉の分からない人たちに混ざってのツアーが多少ストレスになってたのかな。

風は気持ち良い。

ビールは美味い。

久しぶりの蚊取り線香の匂いも良かったなあ。

今日はキムチを喰いに行きます。

それと日本に送る荷物の準備。







■ぴょんちゃんへのレスポンスより


沖永良部島からの書き込みありがとう!

ゆるやかなグラデーションを感じながらの南下だったんじゃないかな。

俺は先日ジャングルに行ってアナコンダを触ったよ。

ピラニアを釣った。

ボリビアの子供が竹馬をやっているのを発見したり

ささやかだけど、たくさんの良い時間だったな。







■ゆっこさんへのレスポンスより


近況を知らせてくれてありがとう!

日本は運動会の季節なんだなあ。

俺は竹富島の運動会に参加して以来ご無沙汰だ。

「モーターサイクル・ダイアリーズ」は面白そうだね。

若き日のゲバラも南米をバイクで横断。

そういえば、数日前が彼の命日(ここボリビアにて没)だったなあ。

俺の旅は映画より面白いよ。







■佳代ちゃんへのレスポンスより


書き込みありがとう!

嬉しいなあ。

忘れる訳ないじゃないか。

三線弾き(八重山民謡新人賞)のかよちゃん。

元気にしてるかな。

島の風に吹かれてるかな。

旅の途中で南の島に寄るから、また一緒にでんさー節歌おう。







■まっきーへのレスポンスより


御無沙汰!

元気にしてたかな。

ぎゅっと濃縮したルートだね。

たぶん俺の方が先にウシュアイアに着くな。

まあ、ぼちぼち動くと思うので、追いつきそうだったらメール下さい。

ワイン飲もう。

旅の前の準備で何かと大変だと思うけど、全部楽しんで!

南米大陸はまっきーを歓迎します。

ブエナ・ビアヘ!







2004年10月9日 ラパスより


ヘッドホン

CDケース

フロッピー×10

電気コイル(お湯を沸かす)

目覚まし時計

ネスカフェ

こまごまとした物を買い求める。

さすがに物価の安いボリビア。

これだけ買っても800円。

ネスカフェ(小さい瓶入り)を持って歩いていると前から3人の若い男。

ひとりとぶつかり、ネスカフェを落とす。

拾おうと腰をかがめた隙に、ポケットの財布に手が掛かる。

まるで、自動販売機でジュースを買うかの如く、自然に簡単に犯罪が行われる。

そもそも、1年2ヶ月旅をしてきて、自動販売機なるものがあったのは日本だけ。

他の国であったとしたら、たちまちに商品も売り上げも持ち去られるだろう。

そういう点からも日本は良い国だなあと思います。

特殊な国だなあとも思います。

明日からソラタという小さな町に行ってきます。

カレーを食べて、山裾を歩き、すれ違う人々にオラ!と声をかける。







■Masaくんへのレスポンスより


ドイツからの書き込みありがとう!

沈没も時には必要。

こちらは先日ジャングルに行ってきました。

低地で飲むビールは美味いね。

緑のセミも見た。

ベルリン楽しみだね。

美味いビール飲んで天使と歌って下さい。







■コーヘイくんへのレスポンスより


無事帰国。

日本からの書き込みありがとう!

ひとつの旅が終わって、また新しい旅が始まる。

まずは、コーヘイ君が自分の旅をやりきったことに拍手。

先日、宿で5年振りに南米にやって来たという人と話した。

彼が前回来た時は二十歳そこそこ。

旅をすることで自分に自信がついた、俺は何でも出来ると日本に戻ったんだそう。

だけど、日本に戻ったら、何も出来ない自分がいて、それからしばらくは大変だったと言っていた。

でも、その苦労したことが、すごく良い経験になったって。

これから、コーヘイ君が日本でどんな日々の旅を始めるのか楽しみです。

いつか俺の旅が終わった時に、また会ってみたいなあ。

もちろん、俺の旅はまだまだ続くので、近くに来る時は是非連絡下さい。

俺はもう一発、ラパスでカツ丼を喰ってから南に向かう予定です。

それでは、また、何処かで!

楽しむ心から生まれるパワーは偉大だ!

エンジョイ!