旅の空からの伝言


2005年1月2日 リオ・デ・ジャネイロより


まずは俺達から始めようぜ

あけましておめでとうございます!

みなさんは、どんなお正月を過ごしていますか。

新年にあたって思いを新たにしている方も多いかと思います。

さあ、どんな年になるのでしょうか。

今この瞬間にも私たちの体内では何万もの細胞が死に何万もの細胞が生まれています。

繰り返す日々は同じように見えても、振り返るとずいぶん遠くに来ていることに気付きます。

光の方向を見失わず一歩一歩。

旅を続けます。

同じひとつの旅を続ける全ての命に、心から良い旅を!

みなさんの2005年が健康で素晴らしい年になることをお祈りしています!

本年も静かな振動をよろしくお願いします!


リオ・デ・ジャネイロより 金子 鉄朗







■キホさんへのレスポンスより


あけましておめでとうございます!

日本のお正月はどんな天気でしょうか。

リオ・デ・ジャネイロは日中32度まで気温が上がります。

日に焼きすぎて背中が痛い。

数の子の売り上げくらいで大人の不良が嘆いてはいけません。

まあ、それが人の世の面白さですが。

さあ、2005年、どんな年にしましょうかね。

命燃やして、もっと、もっと、地球をシェイク!







■さかえ通りの通行人さんへのレスポンスより


ひさしぶり!

2005年、おめでとう!

空は無限のキャンパス。

さあ、今年はどんな絵を描こうか。

今から楽しみだな。

やっぱ、空間が広がっていて、青空がすこーんと抜けた気持ち良い絵にしたいな。

東京のお正月は空がきれいだよね。

かつてベランダから見ていた東京の空。

仕事が終わった人達が幸せそうに歩く、夕暮れのさかえ通り。

ざわめき。焼き鳥屋の煙。深夜の千鳥足。

あの町に住む人。

旅をしながら、あそこも還ってゆく大切な場所なんだと思う。

帰る場所があるから俺は旅が出来る。

ありがたい。

何だか、書き込みから、さかえ通りの通行人さんが、

良い時間を過ごして、ひと回り大きくなったように感じました。

俺の分まで波盛飲んできて下さい。

波照間島の笑顔達によろしく!

Keep on Loving!

Keep on Smiling!

Keep on Running!







■やじまくんへのレスポンスより


あけましておめでとう!

石垣商店街からの書き込みありがとう!

その後、八重山の天気はどうかな。

嵐の沖縄も良いけど、やっぱ青く輝く海が見たいよね。

俺の年越しはコパカバーナのビーチ。

2万人ほどの人でいっぱい。

カウントダウンは無かったけど、年が明けると同時にシャンパンのシャワー。

海から上がる花火が凄い迫力で目の前に迫ってくる。

みんな両手を広げて笑顔だった。

おまじないなのか海に花を(バラとか)流していた。

明るくなって上ったコルコバードの丘は雲に包まれて見通しは良く無かったけど

(キリスト像の真下に立っても足しか見えない)

まあ、もっと澄んだ視線で物事を見ろという啓示なのだろう。

ブラジルは治安面のハードルがかなり高いようだ。

まずは安全と健康。

お互い良い旅しよう!







■GKさんへのレスポンスより


雪の東京からの書き込みありがとうございます!

またのお越し嬉しいです。

GKさんは、どんな新年を迎えられましたか。

静かな振動から何かを感じてもらえてとても嬉しく思います。

経験を共有するということは凄く大切で必要なことだと思っています。

何かを感じて、確かめたり、問いかけたり。

私たちは主に言葉を使いますが、話を聞かせてもらった側も、聞いてもらった側も、

経験の共有には、ある種の癒しがあると思っています。

例えば、先日、愛香さんのお祖父さまが亡くなられたことの書き込みがありました。

多くの方が御冥福を御祈りされたと同時に、御自分の家族のことを思われたと思います。

愛香さんも書くことによって聞いてもらうことによって多少は気持ちが楽になったと思います。

GKさんの書き込みによって、俺は一緒になって雪山を駆け回り、

スキーをやっていた頃の仲間や沖縄で出会った多くの仲間を思い出しました。

道を歩いているだけで、男達が酒樽をかき混ぜている様子が窺える、与那国島の風景。

男達のしなやかな筋肉、酒屋の猫、様々な思いを抱いて島で生きる人々なども思い出しました。

あの島で作られた泡盛が、海を渡り、GKさんまで届いたのだなと思いました。

俺は得たものだけを考えます。

まだまだ可能性は無限大。

F1レーサーや総理大臣には今からなれないかもしれないけど(いや、なれるかもしれない)

精神は自由で、もっともっと成長出来ると思っています。

大好きな人、大好きな場所、大好きな音楽、大好きな食べ物、大好きな時間。

そんなものがどんどん増えてゆくことが、年を重ねてゆく醍醐味だと思っています。

GKさんの2005年が素晴らしい年になるよう御祈り致しております!

これからもよろしくお願いします!







■Masaくんへのレスポンスより


あけましておめでとう!

イグアスの宿で、芥川と開高を交換したのだけど、あのふたりかなあ。

俺は旅先ではなるべく自分から名のって相手の名前も聞くようにしているのだけど

何だかそのようにはならなかった。

宿に着いたふたりがすぐに喧嘩を始めたのと、

自分のことを話したがっていないように感じたからなのだけど、

俺にも壁があったのかもしれない。

気に留めてなかったけど、この書き込みを見て改めてそう思ったよ。

ちゃんと出会えなかったのは、自分にも問題があったのかもと。

Masaくんも寺さんも出会えたのに、俺は通り過ぎた。

一期一会の素晴らしさと厳しさを同時に思う。

大切にしよう。

良い旅を!







2005年1月4日 サルバドールより


バイーア!サルバドール!サルバドール!

30時間のバス移動(自己最長記録)

アフロ・ブラジリアンの町、サルバドールにやってきました。

リオ・デ・ジャネイロがブラジルのへそなら、サルバドールは心臓。

熱い血がどくどくと流れ出しています。

ひと月前にウシュアイアにいたことを思うと随分と動いてきました。

南緯55度から13度。

北上を続けていたのですが、ずっと南に向かっていたという感覚が残っています。

サルバドールには1ヶ月以上滞在する予定です。

まずはアパート探しから。

部屋を探し、楽器を探し、仲間を探し、カーニバルに参加します。

熱い夏が始まりました!







■中野跳輔さんへのレスポンスより


あけましておめでとう!

「正月」には「修正する月」という意味も込められているらしい。

リオでニュートラルにしたギアをサルバドールで入れ直す。

いきなりガッコンとトップに入れたい気分だけど、

まあ、そうあせらずシフト・アップしろよという声も聞こえる。

ミャンマー楽しみだね。

ぴょんすけのように忙しい身だと難しいのかもしれないけど

首都以外の町も見た方が、その国がより良く見えてくるよ。

旅をしていて首都は何処も同じだなあと感じている。

ミャンマー気をつけて楽しんできて下さい。

良い旅続けよう!







■あいかさんへのレスポンスより


あけましておめでとう!

応援メッセージもありがとう!

俺の肌はまだまだピチピチで玉のように水を弾いています。

いずれ幸せの皺に包まれたら良いな。

あいかの2005年が幸せな年輪になるようバイーアから祈っています。

なおやさんの処にお世話になっています。







■プリマヴェラさんへのレスポンスより


「グラシアス」と言ってしまった後で「オブリガード」と言い直す日々です。

ボン?ボンボン!

親子で見てもらえるなんて光栄です。

静かな振動は幸せなサイトです。

しかし、ブラジル人は声がでかいですね。

しかも、こちらが理解してないのもお構いなく話し続ける。

どうやってコミュニケーションしようかと思ってくれる人なんて貴重ではないでしょうか。

リオはかなり治安が悪いようですね。

部屋から5メートルだけ離れたトイレに行った時、ドアに鍵を掛けなかったら怒られました。

おまえは無用心だ、ここをどこだと思ってるんだ、ブラジルだぞと。

(外出する時はホテルの鍵+南京錠、部屋の中の荷物にも南京錠をかけているのですけど)

こちらは注意しているつもりでも彼らから見たら、ずいぶんと無防備に見えるのでしょうね。

もっともっと注意しないと。

相変わらず言葉は憶えられないのですが、親指を立てたり(時には中指立てたり)

拳をぶつけ合ったり、楽しく歩いています。

プリマヴェラさん!

良い日々の旅を!







■kazueさんへのレスポンスより


あけましておめでとう!

石垣島へ出てきての書き込みありがとうございます!

おかげさまで、俺は元気にしています。

その後、どうしてるかと思っていました。

竹富島での生活が順調そうで何よりです。

ネットへのアクセスは大変でしょうが、またぜひ近況報告にいらして下さい。

kazueさんと竹富島の皆さんの2005年が良い年になるよう旅の空よりお祈りしています。







■takaくんへのレスポンスより


あけめましておめでとう!

久しぶりだね。

takaくんは働いているんだよなあ。御苦労さま。

仕事に旅に頑張って楽しんでるようで何より。

takaくんの好奇心とフットワークがあれば何をやっても大丈夫。

俺はいつエジプトに辿り着けるんだろう。

イエメンは、すごく行ってみたい場所。

先を越されたな。

洗練されてるかは分からないけど、最近は時間を置いて文を書くようになって

少し質が変わってきたように思う。

旅の様子を見てもらえてること凄く嬉しいです。

takaくんと旅の空で逢いたいものだ。







■ライター浅野智哉さんへのレスポンスより


嬉しいことも悲しいことも自分のことも誰かのことも旅も生活も

自然もテクノロジーも祈りも願いも思いも欲望もひとつになって流れてゆく。

浅野くんの書き込みを読んで、

やはり人はみな同じひとつの旅をしているのだと思った。

微かに彼方で揺れる光に向かって一歩一歩旅を続けるよ。

(時として一瞬で行けたりもするのだけどね)

今年は旅先で浅野くんの著作が読めるかな。

あの場所で会おう!

いつも道を照らしてくれる書き込みをありがとう!







2005年1月6日 サルバドールより


本日、524日目の長い旅の途中。

昨年末くらいから旅が新しい段階に移ってゆくのを感じていました。

足元を見直すべき出来事や変化が続きました。

そんなタイミングでサルバドールにやって来てアパートを借りました。

1ヶ月+10日。

スピードを落とすと共に加速でもあります。

この町を去る時は笑顔で、満ち足りた気持ちで、なんてことも思い浮かびますが

そんなことより、まずは、日々一日一日、瞬間一歩一歩。

旅人と交換する本により自分では選ばないような本を読めます。

「無人島に生きる16人」 須川邦彦 (新潮文庫)

娯楽として大変大変面白く読みました。

明治32年にミッドウェー島沖で遭難した16人の無人島での生活を綴った実話です。

何も無い島で力を合わせて工夫しながら生きてゆくさまが素晴らしい、感動的。

1、島で手に入るもので、暮らしていく。

2、できない相談を言わないこと。

3、規則正しい生活をすること。

4、愉快な生活を心がけること。

これは船長が島で生活するにあたって、船員達に言い渡したことです。

1、2は環境や習慣の違う海外を旅してゆくには当然必要なことなのですが

これからサルバドールで生活するにあたって3、4を特に心がけたいと思っています。

臨機応変をふりかけつつ。

とにかくサルバドール!

バイーアです!

お近くにいらっしゃる方は是非遊びにいらして下さい。

世界最大阿鼻驚嘆酒池肉林世界最高のカルナバル!

サルバドールを見たらリオはいらないとも言われるカルナバルは2月3日から8日です。

旅人の中にはリオで見ようかサルバドールで見ようか迷ってる方も多くいると思いますが

断然サルバドールです!

なぜなら今年は俺が太鼓を叩くから(おっと)

踊りに来て下さいね。







■南米を旅している皆さんへ


サルバドール(ブラジル)にてアパートを借りました。

良かったら遊びにいらして下さい。

2月14日まで滞在している予定です。

住所:Jose Bahia 7、 Salvador Bahia、BRAZIL

行き方:

1.青い家・なお宿(Santo Antonio 26)を出て通りを左へ(300メートルくらい)

2.ふたつ目の角(Jose Bahia)を右へ入る。

 (曲がるポイント:細い路地・角は青い飲み屋・左へは曲がれない)

 (ちなみにひとつ目は古い教会前の広い通り)

3.路地を50メートルほど直進。道の右側。

4.「7」と書いてある3F建ての赤っぽい(煉瓦色にピンクが混ざった感じ)建物。

直接訪ねて来ていただいて結構です。

連絡はメールにて。

■電子メール:silentvibration@mail.goo.ne.jp