田植えとは人間というアンテナを通して

宇宙のエネルギーを苗に伝える行為なんです」


片野農織さんは公務員をしながら

小田原で古代米を作っている。


年に一回、片野さん宅に押し掛けていって

一日の労働力を提供するかわりに

古代米の稲穂を数本もらってくる。

籾を直播きにしてベランダで稲作をやるためだ。


この日は雨が降っていたので午前中に

脱穀を手伝うと仕事は終わった。

午後からは片野さんの田圃に傘をさしていって

稲穂を見ながらいろいろな話を聞かせてもらった。


実際、機械で植えた苗より

人間が手で植えたものの方が良く育つらしい。

宇宙のエネルギーのおかげなのだろうか。

それとも、植える人の気持ちが伝わるからなのだろうか。


田植えのように人差し指で少しずつワープロを打っている

かねこの文章に宇宙のエネルギーは伝わってますか。