ギシッ。ギシッ。

みんな何故か忍び足で上がってくる。

この路地にある隠れ家のようなギャラリー。

木造の階段は狭いし急だし忍び足になるのも無理もないか。


でも、この俺が階段の上から「さあ、今度は誰がやってきたんだ?」なんて

見張ってるのには気づかないだろう。

帰るときになって「あっ」なんて初めて俺に気づく奴がいるくらいだしな。

ちゃんとあいさつしていけよ。


しかし、なんだかいろんな猫がそろったものだ。

アコーディオン弾いてる猫。

こども抱いてる猫

色っぽい猫。

コンピュータの中で空飛んでる猫。

メカニックな猫

波動な猫。


イスな猫。

マスクな猫。


すべての猫はひとつの猫。

ひとつの猫はすべての猫。



みんな宇宙のすべての存在と同じくその摂理によって存在している。

分かってるのか?

奥で酒飲んでる作家さん達よ!