春。

        新しい命の気配や

        未来への希望や

        過去の思いや

        光の粒子やまあるい匂いや

        すきとおった風や夜のざわめきや

        いろいろが空気にまざって。

        気持ちがゆらゆらする。

        夢と現実の境界線も曖昧だったり。

        気持いい睡眠や飛んでる花粉も手伝って。



        満足って感じたことある?

        もうこれでいいのだって思ったことある?


        久しぶりに送られてきた友人からのメールに書いてあった。

        「満足」について考えてみる。

        ゆらゆらしながら考えてみる。


        確かに満足を感じた事はあると思う。

        何かを成し遂げた時には満足している。

        日常的にも、おいしい物を食べたり、お風呂に入ったり

        朝日を見たり、ちびまる子ちゃんを見たり。

        まあ、満足と言ってもいいのではないか。


        しかし、「本当にそれで満足か?」

        聞かれたら「違う」と答えるだろう。

        本当の満足ってあるのだろうか?


        なんとなく「幸せ」について考える事にも似ているとも思う。

        そんなことは考えなくてもいい状態が「満足」だったり

        「幸せ」だったりするのだろう。


        満足を感じて生きてゆく事は大切だと思う。

        満足しないで努力する事も大切だと思う。

        日々、満足と不足の連続のような気もする。


        そうだ!満足の向こう側に行ってしまおう。

        何かを求めたら、手に入れた瞬間に飽き足りなくなるだろう。

        満足や幸せは手に入れる物じゃない。

        今、感じようとすることなんだ。

        堂々と今に感謝しながら、静かな振動を感じていよう。

         


                                                                 2001年3月24日