「たからもの」って何ですか。


先日、そんなタイトルの本を購入した。


著者である伊勢華子さんは

画用紙と24色のサインペンを持って世界中を廻り

「あなたの宝物って何ですか?」と子供達に問いかける。

その質問に22カ国、300人もの子供達が絵を描いて応えた。


家族。

サッカー。

木。

アイスクリーム。

空。

花。

マンゴ。

ギター。

ガールフレンド。

海水パンツ。

ポケモンの手帳。

学校。

ハムとチーズとオリーブのピザ。

etc. etc........


ページをめくるたび幸せな気分が、あふれてくる。

まっすぐな喜びが、はずんでいる。


のびのびと。

やわらかに。

たどたどしく。

あたたかく。

ゆたかに。

じゅんすいに。


子供達の笑顔までも、一緒に飛び出してくる。


良いなあ。








「宝物って何ですか?」

自分自身にも問いかけてみる。

たくさん有りすぎて、なかなか、ひとつには絞れない。


家族。

自分。

愛。

想い。


たくさんの友人。

たくさんの場所。

たくさんの風景。

たくさんの時間。

たくさんの音楽。

たくさんの食べ物。


全て大切。

全て大好き。

全て宝物。


生きてゆくことは、少しずつ宝物が増えてゆくことを意味する。

年齢を重ねることは、だんだん宝物が増えてゆくことだ。

生き続けることは、何て素敵なことなんだろう。



しかし、実際にサインペンを渡されて絵に描くとしたらどうしようか。


うーん。

えーと。










すきとおった無限なる空間に浮かぶ球体。


みっつの星。



マザーアース。


シスタームーン。


ブラザーサン。



そして、マザーアース(地球)には、たくさんの笑顔。


たくさんの子供達の笑顔。


それこそが私達の宝物だ。








2002年10月25日