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おそらく1,2分の短い眠りだったろう。
上映中に何度も眠りに落ち、その度に不思議な夢を見た。
夢と映画の境界があいまいになる。
夢と映画が繋がっている。
いろいろなイメージ、シーンが次々にやってきた。
目が覚めて何の違和感もなく意識はスクリーンに向かい
またしばらくすると眠りに落ちた。
そんな時間を繰り返した。
「夢の旅路」
映画自体も誰かの夢の中を彷徨っているような印象であった。
「失っていた自分自身を探し求める旅を描いた
切なくやさしいファンタジックロードムービー」
「観客ひとりひとりが、自らの解釈で自由に想像し
楽しめる構成になっている」
解説に書いてあった。
自分はストーリーを追うこともせず自分の夢と
ごちゃごちゃになったシーンとイメージを楽しんだ。
当然、何の解釈もせず、何の教訓も得なかった。
ただ、こころに形があったとしたら
それが少しだけ大きく広がったように思う。
そして、夜の街に出ると
そこは、いつもよりもキラキラと輝いて見えた。
2001年3月16日 |