やちむんHP
ボーカル・フォークギターの奈須さん。
バイオリン・ボーカルのマスヨちゃん。
ふたりは沖縄を拠点に活動するミュージシャン。
「やちむん」
その演奏とスピリットは、まさに沖縄の熱さ。
奈須さんの友人の店「ボトルネック」で飲む。
店内では、地元のおばちゃん達が集って
「ケ・セラ・セラ」を歌いながら盛り上がっている。
泡盛をロックで飲む。
現在、まっただ中のレコーディングの話。
来月に予定されている東京でのライブの話。
泡盛のピッチが上がる。
奈須さんがミュージシャンになる前のエピソード。
アルバイトで観光客の集合写真を撮っていた。
沖縄に初めてやって来て
観光地で子供のように、はしゃぐ
おじちゃん達、おばちゃん達。
奈須さんは想像する。
きっと子育てが終わって肩の荷が下りて
やっと夫婦で旅行が出来るようになったのだ。
おじちゃん、おばちゃんにとって大切な旅行なのだ。
思い出に残る写真を撮ってあげたい。
いい加減な仕事は出来ない。
順番待ちのお客さん達の視線を浴びながら全体を見渡す。
パンツが見えているおばちゃんに足位置を訂正してもらい
硬い表情のおじちゃんをギャグで笑わせる。
全身全霊を込めてシャッターを押す。
そんな想像力とサービス精神。
「やちむん」のステージの原点を見る思いがした。
だんだん、夜が更けるにつれて
更に「やちむん人生道場」は続く。
奈須さんの語りが熱を帯びる。
エピソードを交えて繰り返される教訓。
教訓1「ミュージシャンも社会人」
教訓2「想像せよ」
うんうんと真面目にうなずくマスヨちゃん。
いつの間にか2時を過ぎた。
泡盛を何回オーダーしたろう。
マスヨちゃんの車で宿まで送ってもらった。
雷が鳴り始めた。