竹林 柚宇子 「狭間,1999」
竹林さんの絵とはネットを通じて出会った。
瞬間、凄いと思った。
実物を見てみたいと思った。
絵の向こうに、別の空間が広がって、こちら側に溢れてくる。
命がきらめく空間。
しーんとした安らぎを持った調和の時間。
生きてゆく切なさと懐かしさを感じる人物。
「和」のテイストを強く感じる作品で
滋賀県在住ということもあり
竹内栖鳳や土田麦僊の系列に位置する作家のように感じた。
彼女の作品は、いずれ美術館に飾られるべきだと思う。
こういった作品は懐古的なベクトルを持つ傾向にあるが
竹林さんの作品からは「今」の時代を生きる作家であることも感じる。
現代のソウル・ミュージックがヒップ・ホップの影響なしに
成立しないのと同じように「今」の空気を、たっぷりと吸い込んでいる。
所蔵品展を開催するに当たって
「作品を譲っていただけませんか」とメールを出した。
快く了解をいただき、竹林さんの出展が決まった。
彼女の作品の東京での展示は、初めてになるのだそうだ。
自身も見に来てくれる。
先日、作品との対面を果たした。
凄い。
作者との対面も楽しみにしている。
竹林 柚宇子 プロフィール
1971 滋賀県生まれ
1990 嵯峨美術短期大学日本画コース卒業
●卒業作品展(大学賞)
1992 嵯峨美術短期大学日本画専攻科卒業
●卒業作品展(大学賞、嵯峨賞、大学買上げ)
1992〜2000 ●グループ芽生展(京都府立文化芸術会館)
2000 ●グループ尖展(京都市美術館)
1999 ●個展(ギャラリー三条)
2000 ●個展(ギャラリー三条)
2001 ●グループ尖展(京都市美術館別館)
●個展(IMURA ART GALLERY)
2002 ●グループ尖展(京都市美術館別館)
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