元気ですか。
サムイからバンコクにやってきました。
ここは喧噪に満ちた大都会です。
人。人。人。屋台。屋台。店。店。
車。車。車。バイク。バイク。バイク。
クラクション。排気ガス。スモッグ。
乱立する近代ビル。そのすぐ隣の廃墟。
さまざまな人種。さまざまな匂い。
町中をアヒルと歩いている人がいたり。
両足のない人が這っていたり。
街も人もすごいパワーとスピードで
前に進んでいる印象を受けました。
プラトゥナーム市場を抜けてラーチャダムリ通りを歩きました。
そごうビルの角にたくさんのタイ人が、参拝している場所がありました。
地面に頭をつけ涙を流しながら熱心に拝むおじさんから
厚底靴のコギャルまで実にさまざまな人が祈りを捧げています。
参拝をする人は、次から次へとやって来ます。
国が違っても、人々が悲しみや苦しみを抱えながら
幸せを願う気持ちは変わらないのです。
この国の人々の幸せを祈りたい気持ちになりました。
お布施をして、スクンビット通りに行ってみました。
この通りにはインド人街やアラブ人街などがあります。
アラブ人街にはアラビア文字の看板が多く体の大きな
中近東系の黒人や頭に布をかぶった女の人が目立ちます。
写真を撮ろうとしたら2メートル近い男達に取り囲まれてしまいました。
「何、撮ってんだ」「カメラをよこせ」「おまえの来るとこじゃねえ」
海外で不用意に写真を撮って、カメラを壊されたり
高額なお金を要求される話はよく聞きます。
「撮ってない」「撮ってない」
相手の目を睨み返しながら繰り返して、その場を凌ぎました。
歩きまわりました。
車は途切れず、ぼんやりしてると道が渡れません。
人の多さと暑さと湿気と排気ガスで、かなり体力を消耗します。
スターバックスで休んで
タイ式マッサージを受けてみようと思いました。
カノクウェートという店に行きました。
ここは目の不自由な人の自立を目的に設立された店です。
マッサージ師は小柄なおばさんでした。
目が見えない為かゆっくりと痛んだ場所をさがして
とても丁寧にほぐしてくれます。
初めて会って、異国に暮らしていて、生活があって
苦労があって、喜びがあって、悲しみがあって
今ここに一緒にいて、体温が伝わってきて、またそれぞれになる。
なんだか、たまらない気持ちになりました。
「ありがとうございました」
「元気でいて下さい」
思いが伝わるように言いました。
今はホテルの部屋です。まだ、疲れてるようです。
少し休んでから、バッポン通りにステーキを食べに行こうと思います。
ではでは。