真夏の午後。青空。 

しきりにセミがないている。    

流れのゆるやかな川幅の広い、湖のような川。

古くからの友人S.SとI..Kと自分の3人でカナディアン・カヌーを漕いでいる。

ふざけてジグザグに漕いだため、カヌーがひっくり返ってしまう。

気がつくと、自分はいつの間にか、空中に浮かんでいる。

そして、上から様子を見ている。

S.Sはすぐに水面に浮かび「あーびっくりした」と笑っている。

I..Kは水中に沈んだまま。泳ぎが苦手なので心配だ。

しばらくすると浮かび上がってきて、しきりに顔についた水滴をはらっている。

やがて2人は空中にいる自分に気づき、引き戻そうと手を伸ばすが届かない。

自分も戻ろうとするが、少しずつ空に上がっていってしまう。