乳繰りあうも他生の縁

人をナメたタイトルですいません。独断と偏見による『日出処の天子』名セリフ集です。 #1 583年―夜刀の池―3月22日、花鎮祭。毛人、王子と出会う―日羅暗殺―584年―刀自古、伊香郷へ―585年、訳語田大王崩御
毛人「そのように立腹されて食されるのは お身体によくありませぬ」
そうなの…?
刀自古「それはわたしに対しての侮辱です」
それって自分をのぞけってこと? 「お嫁にしてあげる」発言といい、刀自古はこの頃から毛人のことが…? いや、この年頃ならまだしも…。
厩戸「誰ぞ!」
実質的な初登場シーン。ふりがなは「たれ」にしてほしかった。
厩戸「見ましたね」
こわい…。
厩戸「ふーむ
   忘れぬのか」
王子が毛人が忘れないのにあわてなかったのは不思議。
日羅「そこにいる童子は人にあらず」
じゃあ何?
厩戸「湯人の顔は見あきたぞ」
まだ多少は子どもっぽい。
刀自古「それに あたし女になるのなんかいや! お兄さまとずっとここにいるわ」
こんな気持ちで伊香郷に行ったんじゃたまらん。
厩戸「この売女!」
あんたいくつだよ。
間人「あれが笑っています」
そんなことより兄が弟の誕生祝いに出ないのをどうにかしろ。
間人「これも先が楽しみですわ」
毛人が驚く理由は後でわかる。
#2 585年9月、橘豊日大王即位―三輪君逆死―調子麻呂登場―毛人、王子と苦界奥底へ―善信尼登場―587年4月、橘豊日大王崩御―穴穂部王子暗殺―宅部王子死
厩戸「言い訳を聞いているのではありません できるのかできぬのか」
馬子の苦手な王子。
来目「兄上と遊ぶと石が降ってくるからだめなんだって」
石とは何のことかは後で明かされる。
厩戸「わたしは女は嫌いだ」
王子にこう言わせるのも、母の間人媛とのことがあるからだろうか。あるんだろうなあ、やっぱ。
来目「いやだなあ母上 わたしはまだまだ妃などもらいませんよ あれはコマまわしも弓もなにもできないつまらない者でしょう」
かわいい、が……。
魑魅魍魎「丑寅の方よりまうづ〜」
うひ〜。
厩戸「お寂しくなぞないわ」
これが嘘なのはクライマックスでわかる。
間人「そなたは泣かぬのですね」
泣いたんだよ〜、わかってあげれ〜。
厩戸「だまれ だ だまれ だまれえ だまれ……だまれ
   わたしは母上の子だ」
本音全開。
宅部「魔だ これは魔だ」
厩戸「目ざといのも災いのもと」
手つきが。
#3 倉麻呂登場―中臣勝海死―587年7月、蘇我と物部の戦い始まる―毛人、王子と木の中に―物部氏滅亡―王子、毛人を無視し始める―刀自古、豊原に戻る
中臣「吉備海部ごときの出る幕ではないわ!」
中臣勝海、唯一の決めゼリフ。
来目「う……うん ぼく がむばる」
「ぼく」だって。
雄麻呂「ゆでミカン」
竹田のときよりうまい表現。
厩戸「あ うるさいのが来た」
これだから仲が…。
厩戸「違う 違う
   わたしは来目を憎んでなんかいない!」
ここで思わず声に出てしまうのがうまい。
厩戸「南無四天王到来!」
かっこいい。
厩戸「おのれ守屋! うぬが命尽きたぞ」
こういう感情を見せたのはこれっきりのような。
厩戸「わたしは 人間ではな……いと
これまたうまい。ストロベリーナイトナ……イト(意味なし)。
厩戸「つまらぬ! 私は血が見たいのだ」
こわい…。
毛人「物部守屋を殺ったぞ」
何となく将来の毛人を垣間見るような。
厩戸「うっ……吐きそうだ」
これまたうまい…ってほかに言えんのか。
毛人「王子(はあと)」
「(はあと)」がね…。
毛人「妃をもらわねば……な!」
と決心したわりに…。
刀自古「わたしがわかりませぬのか お兄さま」
びっくり。
#4 587年初秋、泊瀬部大王即位―大伴一族登場―11月中つ卯の日、大嘗祭―大姫登場―588年正月17日、賭弓の儀。直駒登場―夜刀の池。王子、池に飛び込む。司馬一族登場―王子と毛人仲直り―5月5日、薬狩り
毛人「ちがう 何かがちがう…」
親父より敏感なようで。
厩戸「額田部女王 お鎮まり下さいませ!」
嘘も方便。
額田部「う 厩戸の そばにいておくれ」
これは狙ったわけじゃないよな…。この時点じゃまだ母子関係に気づいたわけじゃないから。
厩戸「よくいらっしゃいました 毛人どの」
仮面。
厩戸「ばかな 気をきかせるものだ 女連れではないか」
と言いつつ「誰だ?」だもんな。しかも地震だし。
十市「あ あたりまえでしょう そ そなたは妃に いえ 立派な大后になれます わ わたしが保証しますよ」
苦しい…。
厩戸「では わたくしも化粧を落としてまいります」
化粧までしてたんか。
額田部「やはり あのような男に 大姫をやるわけにはいかぬ」
馬子もそう考えれば。
大姫「わたくし 大王以外のお方は嫌でございます」
プライド高い。
爺「あいやー」
なぜ何ちゃって中国人。
厩戸「これより先の我が望み すべてかなうなら この矢よ当たれ!」
ひやうふつ。かっこいい。しかしかなわないんだよな…。
淡水「わたしはあのお方のためにやったのだ」
たしかに射礼とあわせて効果倍増なんだよな。
厩戸「達等どの あの子の好きな道に行かせるがよい トリは必ずや後世に名を成します」
天才は天才を知る。
厩戸「大王 このわたくしを敵にまわしたいのでございますね」
こわっ。
厩戸「なんだっちゅうねん」
セリフなのかというと多少謎だが、印象的なのは間違いない。
#5 菊見の宴―布都姫、白髪女登場―589年―王子暗殺未遂―王子、布都姫への謀略始める―刀自古自殺未遂―田目王子登場―10月、河上娘入内―590年正月10日、蜂子王子生
厩戸「ご安心を 決して根になぞ持ちませんので」
死ぬほど根に持つ性格のくせに。
額田部女王「あの子は間人媛の器量には大きすぎる息子なのかもしれない しかしこのわたしなら……」
「あの子」だって。
布都姫「わたくしは石上斎宮 布都姫です」
ここで一目惚れしたんだよなあ…。 
厩戸「……というわけだ わからぬだろうな!」
専門家な王子。
厩戸「むさくるしい女が持ってきたのだぞ そんなもの食えるか」
実は本心っぽい。
厩戸「女の顔から鼻をそげばどんなふうになるか 興味ある」
こわい…。
厩戸「おばあさん わたしは邪神の使い」
通り魔。
厩戸「わたしの息ができぬ」
なんかうまい言い回し。
来目「毛人の妹が大王に輿入れするんですって うちもそうできたらもっと楽に…」
来目にこんなことを言わせるなんてひどい兄だ。
厩戸「くっくっく… くっくっく… あっはははは… あはははははははは」
空耳か…。
#6 毛人、伊香郷の事件を知る―泊瀬部、布都姫を見つける―干ばつ―王子、不安定に―毛人、布都姫に思いを告げる―馬子、毛人を叱る―雨乞いの儀式
厩戸「差し出たマネはするな!」
目が…。
調子麻呂「まさに龍の逆鱗」
王子の格好がそれっぽくてすごい。
河上娘「語尾が震えておいでだわ お姉さま」
むかつくー。
間人「母だというのに あの子に会うのは心づまりだけど たしかめなければ……」
来目の心配しかしないから心づまりになるんだろうに。
厩戸「なかなか乱暴な男だったのだな そなた」
表情がかわいい。
調子麻呂「手に薬まで持ってか」
淡水「これはもしもの時にと」
いいコンビ。
厩戸「毛人… そなたは誰だ」
自分たち2人の関係に気づきかける一瞬。
毛人「布都姫 お耳に届いておりますか この蘇我毛人 あなたさまをお慕い致しております!」
ほとんど一世一代の告白。
布都姫「あ…あ 毛人さま 逃げて逃げて!」
いつの間にここまで、という気はする。
厩戸「ふん 滅多にない光景ではないか」
これも好奇心か。
馬子「暑苦しい顔が揃っておりまして 恐縮です」
あんただけだよ。
厩戸「残る道はひとつ!」
わざとらしい危ういセリフ。
厩戸「気を散じよ!!」
極悪。六花(気を散じよ!!) はっ (わたし 今 茜ちゃんに失敗してほしいと願っていた!?) …深い意味なし。
淡水「ただ あのストイックな毛人どのらしくもない 大胆なことをすると驚いたな」
英語。別にいいんだけど。
毛人「黙ってお聞き下さい」
本当、毛人らしくない。
泊瀬部「この詭弁家め!」
顔が死ぬほどむかついている感じ。
厩戸「わたくしならば仏に祈って 雨を降らせて見せまする」
今度は王子らしくない。
#7 夢殿。王子、雨を降らせる―間人媛、田目の王子と再婚―刀自古、毛人に口づけ―591年―大姫、王子の妃に―毛人、布都姫と逢瀬、のはずが…
刀自古「厩戸王子さまは失脚なさいます お兄さまのせいです」
いつもとは別の意味で妹らしいセリフ。
厩戸「なかなかクリアーだな」
英語。
厩戸「気をつけねばな あまりボルテージを高くすると 持続しなくなるぞ」
英語。
毛人「ほら 昇りつめますよ」
なんとなく危ないものを感じる。
厩戸「やらぬ 布都姫はそなたにはやらぬ」
いや、毛人はそこまで打算的ではなかったのだが…。
厩戸「おそかったな毛人」
吹き出しの周囲の白さが。
厩戸「雨が… なんでございますか 大王」
かっこいい。
淡水「わたしの全てを賭けたお方だぞ」
無体なことをしようとしているくせにぃ。
調子麻呂「そなた お堂にヤキモチを焼くのか」
図星。
来目「そしてこれが その逃げたことへの答えなのですね」
来目がかわいそう。ますますひどい兄だ。
白髪女「叶えてさし上げまする!」
そういえばこの人も独身なんだろうか。
雄麻呂「おまえの傷なんか気にもしない」
あちゃ〜。あほ〜。
厩戸「わたしは清童ではなくなった あんな形で…」
コメント不能。
大姫「好きなのだ! この冷たい人でなしを愛してしまっているのだ」
女性から見た王子の魅力ってどこなんだろう?
毛人「どこだ どこにあるその文は」
刀自古「い いた」
刀自古の気持ちが痛いほど想像できる。
厩戸「そうとも 鬼なんていないよ」
嘘つき〜。
#8 591年5月、布都姫入内―七夕―刀自古妊娠発覚―刀自古、王子の妃に―王子、火雲をもらう―毛人、火雲を吹く
厩戸「思わず小刀を砕いてしまったが (なぜか? 砕いてしまったが)」
何でだろう?
厩戸「女のあんな様を見るのはゾッとする」
同じことを大姫のときも言う。
馬子「女ごときでフヌケになりおって いいかげん目をさませ!」
その前の「ヴァカモノオ」も効いている。
内麻呂「所詮大王とは政の象徴に過ぎませぬ ことは我々群臣が動かすのですよ」
この人が本音を言うとは珍しい。まあこれも計算尽くでだろうけど。
毛人「だめです わたしにはさっぱり」
厩戸「ふーむ おもしろい」
いつもこういう関係ならいいのに…。
厩戸「七月七日に降る雨を灑涙雨というのだ」
どうしてこんなこと言ったんだろう?
厩戸「そんなことはない わたしを嫌っている者は大勢いる」
こういうところはかわいい。
刀自古「生まれる子は 厩戸王子の子供です」
痛い。
十市「毛人… ま まさか……!! いえそんな馬鹿な」
この続きは「馬屋古女王」参照というところか。
厩戸「誰ぞ泣いていないか?」
聞こえろ〜。
毛人「刀自古を殺して わたしも死のう」
死んだら話が終わってしまうが、死にたい気持ちもわかるからなあ。
栗下「お難しい文字がギッシリと??」
大姫「経典のようですよ」
いったい何を書いているんだ。
厩戸「わたしは蘇我の後盾が欲しい そしてそなたは腹の中の子の父が欲しい」
あーもうドロドロ。
厩戸「皆さまよろしく」
ウィンクが。
厩戸「鳴る!」
うれしそう。
大姫「ああ…だめ わたしはこの王子と手を切ることはできない」
別にメンクイってわけではないだろうけど。
??「ラジオ体操 第1」
笑った。
厩戸「毛人 おまえ酔ってるのか」
毛人「いいえ」
「おまえ」だって。
刀自古「お願いです 笛を続けて下さいませ 虹が! ホレ 虹が! 早く吹いて!」
厩戸「似てる 誰かに」
昔の刀自古と変わらないのが…。
厩戸「たとえば」
何でこううまくいくのか。
厩戸「ただわたしがあなたなら 手を噛まれる前に噛みつきますがね」
舌が。
#9 591年11月末日、大陸出兵―592年正月、山背王子生―王子、斑鳩宮へ―美朗女登場―斑鳩宮夜襲―蘇我、大王戦闘未遂
間人「それもよろしい……かと」
あーあ、これだから。
来目「わたくしは生涯 母上のお側に う……う」
それでいいとも思えん。
厩戸「早くも田目王子と乳繰りあったのか」
自分から結婚を仕向けたくせに…。
刀自古「なぜ? このわたしがお兄さま以外の男性を待つなど?」
それでいいじゃんとは一概に言えないのがつらい。
刀自古「このお方は本当に意外とお可愛らしい」
いや、本当に。
毛人「嫉妬」
この辺の感情のさじ加減が絶妙。
厩戸「できれば大王の位につけてやりたいと思っている」
本心は後で刀自古が気づく。
調子麻呂「あ〜 損な性分だ わたしは」
そこがいいとこ。
厩戸「毛人 好きだ」
ここではっきり言ってるんだよね。
淡水「布都姫とおっしゃられたお方 あのお方も大王に苛まれてご病気と もっぱらの噂ですな」
おいおいおい…。
厩戸「この手で この指で あの女の息の根を止めてしまおう」
この発想がね。
厩戸「しかし わたしもまた大姫のような顔をしているのかも知れんな 人のことは言えぬわ……」
そうとわかっていてなお。
馬子「では大王を弑し奉る!」
厩戸「さよう あなたならできまする 大臣どの」
前は「あのお方の真意はどこに…」とかって言っていた気がするが。でもまあ、もうこうするしかないんだけどね。
#10 592年11月、泊瀬部大王弑逆。毛人、全てを知る。白髪女死―毛人、布都姫と想いを遂げる―11月下の卯の日、新嘗祭。刀自古と大姫、顔をあわせる―河上娘死。直駒死―593年正月、佐富女王生―夜刀の池。王子と毛人、訣別
馬子「早く こんな嫌なことは切り上げて あのお方と凱歌を上げたいものだ」
やっぱ嫌なんだよね。そこは現代人と同じだが、それをやらなきゃならんと思うのは現代人とは違う。
厩戸「一番マズイやり方を」
それ以前に人選の問題だと思うが。
布都姫「だめ…だめです ここが わたしの死場所」
厩戸「そうですとも」
ここはけっこうムカつくセリフ。
厩戸「しまった 婆め!」
いつかは「おばあさん」だったのだが。
厩戸「……わからぬか」
毛人「わかりませぬ! わたくしには わかり…」
この辺からコメントしようがないな。
毛人「わたしを殺して下さい」
これも。
毛人「ああ! 布都姫 わたしは わたしは あなたの方を選んだのですよ!」
これも。
厩戸「こんなモノ こんな力 何になる」
これも。
大姫「これが刀自古朗女 予想していたよりずっと美しい…
   やはり 王子はこういった女がお好みなのか……」
王子が本当のこと言ったって信じないだろうしね…。
淡水「少しは気が晴れるかと思って 教えてやったのだ」
調子麻呂「ますます気分が悪くなった」
この辺はやはり対照的。
刀自古「ずーっとこのところ 王子の足も遠のいておられる 所詮形式だけのつながり
    寂しい 寂しい 寂しい わたしは寂しい」
報われない、救われない。しかし足が遠のいている理由が自分の兄だとは、夢にも思わないだろう。
毛人「間人媛 それではあなたが元凶だ!」
ひどい。が、かなり図星。だが王子も王子。
厩戸「たぶん あの時から わたしは……そなたが
   好きだった」
再び告白。しかし言ったからといってどうなるものでも。
厩戸「そなたは今でもわたしを愛しているはずだ
   毛人 言ってくれ そうだと」
再びコメント不能に。と言うかこの辺全部名セリフ?
毛人「いいえ 王子 もう一つの道が見えてしまえば 人は進まずにはおれません」
ここも。
厩戸「ではわたしは このまま孤独が続くというわけだ 耐えられぬはずがない いままでもそうだったのだから」
ここも。
厩戸「行ってくれ毛人 もうそなたを追わぬ」
ここも。
#11 王子、刀自古に八つ当たり―593年6月、額田部女王、大王に。王子、大兄に―入鹿生。布都姫死―馬子、王子の真意に気づく―王子、膳臣の美朗女を妃に―毛人、王子にもう一度会う―毛人の回想―随への手紙の草稿
厩戸「自分以外の者が 毛人を愛するのは妬ける…というわけか」
いじめの始まり。
厩戸「か弱さの仮面を被り その下で男に媚びを売る 女というものがこの世で一番嫌いなのだ!」
本当の理由はもっと別のところにあるような。
刀自古「わたしは わたしは王子が好きに… 愛しかけていたのだ!」
大姫といい…。
額田部「本日より 斑鳩宮の厩戸王子を大兄とし 万機を以って悉に委ねん」
ここだけ漢語調。しかしそれっぽい。
厩戸「あれは毛人ではない あの少年は 山背だ!」
続きは…。
トリ「大丈夫 お祖父ちゃんは名医だよ お祖父ちゃんにまかせて」
唯一? トリのセリフだけはホッとする。
達等「大丈夫でございます 姫さま ご立派な男の子でござりまするぞ」
年の功。
布都姫「この世に女として生まれて… あなたさまを愛し… 愛されて もう 思い残すことはございません」
素直に泣きましょう。
布都姫「白髪が… 迎えに」
ほかに迎えに来る人がいないのもちょっと悲しい。
馬子「第一 生まれた子の名も 決まっとらんというのに ふむ名前か… うーむ 男の子だから
   いや いかん ウキウキと名を考える程 めでたい子ではないわ」
馬子も人の親。
額田部「まるで その身が何かに漂白されて 縹渺たる様がむき出しになったような……」
うまい。
馬子「あの王子の目的は 執政者になることだったのだ!」
このオチのつけかたは刮目した。
毛人「あの少女は…… あの瞳は 間人媛に似ている!」
これまたうまい。この後の毛人のセリフも名セリフだが、いかんせん長い。
厩戸「無駄な事とわかっていて それでもわたしは活きていく」
この辺の話は凡人にはわかりかねる。
厩戸「日出処というのはこの国のことだ どうだ いい表現だろう」
全巻を通じて「日本」とか「倭」という言葉を、日本人の登場人物が自分たちの国を指す言葉として使う場面はない。

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