わたしのギター修業三昧
=最終回=
衝撃的な初日から1年は、ちっとも弾けない私に、
先生が「弾けるようになるよ」と葉っぱをかけてくれて、
頭の中がグルグルしながらも気合いで弦を押さえた。
左手がちゃんと押さえられるようにならないと次に進めなかったので、
早く右手を習いたかった私はレッスンの時だけは必死に押さえた。
つぎの1年くらいまで家族は、
私のギター演奏を聴かされるたびに椅子から落っこちていた。
結婚式で花嫁(わたし)自ら余興としてギターを弾いたときも、
あまりにひどい演奏を父は慰めてくれたが、姉と母からは呆れられた。
しばらくして簡単なコードを教えてもらい、ギターが楽しくなってきた。
それは和音がとてもきれいで、
心地よい響きをいつまでも弾いていたいなぁという気持ちにさせてくれた。
ギター教室に通い始めて3年がすぎた。
今ではそれなりに形になっている。
不思議なもので、
そうなるとレッスン初日にあんなに苦労して押さえた弦も、
それなりに押さえられるようになっている。
夏の発表会で弾き語りをしたのを家族に聞かせると、
「ちゃんと弾けてるじゃない!」と褒めてくれた。
さらに今では曲なんかも弾いちゃったりして、
それを聞かせたらその上達ぶりにさぞびっくりするだろう。
また3年たったら、もう一段上にあがれそうな気がする。
ペースはゆっくりだけど、
楽しくギターと付き合っていきたいと思う。(おわり)
イヤー・・・・いまに至るまでを書いてしまった。
タイトルと合ってませんね。はっはっは。