出会いの記





                     






             ギターを始めた理由−2





 高校受験が終ってなんとなく毎日に余裕が出てきました、

ほとんど学校で勉強するということもなく、

ボケーッと毎日が過ぎていきましたが、

ジュークのイメージは日に日に大きくなっていって、

(いいなー・・・・)と思う気持ちは強くなっていきました。

曲を聞くたびに強くなっていったというか・・・・。

そのうちの段々ではありますが、

自分でもジュークのようにギターを弾いて、

歌えたらなーと思うようになって来ました

貯金を見ると一万円くらいならアコースティックギターが、

買えそうな金額がありました。

そのお金を眺めてはなんとなくため息をつく毎日です。


 ある日、意を決してギターを買うことにしました。

一万円くらいのギターでしたがうれしかった!

ギターが自分の手元に来たことがすごくうれしかったのです。

なんとなくギターにあこがれてはいたのですが、

いざ本当に自分の手の中に入ると、

高校受験が終ったこと以上にうれしい気分になりました。

 しかし、ギターを買って手に持ったところまではよかったのですが、

どうしていいのか皆目検討がつきません。

(どうするのかな?・・・・・)

弦を押さえてジャンと弾いてみても、

ボコッと鈍い音がするのみで、

なんじゃこれはという感じ・・・・・・。

(これじゃあ、何がなんだか分からないな)と、

ギターを持ってもため息ばかりでした。






                     
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