ギターを始めた理由−4
父親は先生と挨拶を交わすと、
仕事があるということで一足早く席を立ってしまいました。
「ギターはいつ買ったの？」という先生の質問に
「2週間くらい前です」と、答えました。
「練習してみたの？」と、聞かれて、
「少しやってみたんですけどぜんぜん分からなくて・・・・」と、答えました。
「ギターを弾けるようにするのはなかなか一人では難しいね」
父親が先に帰ってしまったので、
後に残ったわたしは、先生の説明する、
これからどのようにギターを習っていくのかという話を聴いて、
とりあえず何がなんだか分かりませんでした。
特別何も習ったという経験がなかったので、
通ってみるしかないなと思い、
その場で入会手続きをして、
「来週からお願いします」と言って教室を後にした。
ここからわたしのギター人生が始まったということです。
ま、ちょっと大げさですが・・・・・・。
次の週の火曜日、指定された時間にレッスンを受けに教室に行きました。
椅子に座るとすぐ、レッスンが始まりました、
まずギターの構え方です。
ただギターを構えるだけなんですが、これがどうもしっくりきません。
先生は少し強引にギターを押さえて構える姿勢にするのですが、
すぐ崩れてしまいます。
「まあ、とにかく弾いていこう」ということで、
第一ステップ第一曲目、「ちょうちょ」の演奏が始まりました。
演奏というよりは、汗かきながら一つ一つ押さえたというところでしょうか・・・・・。
細かい注意があるのですが、
それどころじゃないという感じでした。
とにかく新しい注意を受ける度に、家に帰って練習です。
でも、最初はなかなか言ったとおりには出来ませんでした。
「ちょうちょ」を弾くだけなんですが、
なかなか先生はＯＫを出してはくれませんでした。
しかし、繰り返し練習している間に曲が進み始めました。
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