出会いの記
ギターを始めた理由−5
一フレットづつ押さえて音を出すということの繰り返しが続きました。
しかし、ひとつづつ課題を与えられて、それを実行していくと、
だんだん曲になっていくのです。
ゆっくりして進み具合でしたが、
進歩が見えてくると楽しくなりました。
決して器用なほうとは言えない私ですが、
しっかりと進歩していくのが分かりました。
薬指と小指は押さえる形になるまでが、
結構きつかったと今もよく覚えています。
先生に言われたとおりに押さえるのですが、
押さえても言われた通りには、どうもならないのです・・・・・。
学校では部活に入ることもなく、なんとなく過ごしていました。
学校は県下でも有数の進学校に入りましたが、
学校生活は面白みもなく退屈でした。
成績もなんとなくづるづると下がっていきました。
しかし、ギターの練習は結構まじめで、
毎日ギターを持っては注意を受けたことを練習しました。
小指の形ができて薬指もそれなりになると
親指が入ってきて低音弦を弾き始めました。
この低音弦の深い響きはなかなか気に入りました。
しかし、親指がなかなか自分ではコントロールすることが難しく、
すぐに人差し指と中指の間に入ってしまい、
横に出すように注意されました。
実際に弾いてるときは楽譜を見ていて、
親指を見ながら弾くことはできないので、
注意してるつもりでもダメで、
これも最初は、どうも言われた通りにはなりませんでした。
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