思い出・・・・
井上英二
ギターとの初めての出会いPARTU〜(1)
2004年8月記
ガットギターに呆気なく別れを言い渡された私は、
高校生では直ぐに買い直すこともできず、
硬いスチール弦のフォークギターでガンバっていました。
そんな或る日、同級生にバンドを組んでる友人がいて、
そいつの家に遊びに行った時にエレギターを触らせてもらいました。
この弦がまたフニャフニャで、何か落ち着きがなく
こんなゆるゆるで良いの?という感じでした。
でも、フォークギターと違って押さえるのが楽で、
「F」が簡単に押さえられて感動しました。
その時の弦種は、スーパーライトだったと思います。
おまけに右手はアルペジオもカッティングもピックというもので弾くと教わって、
最初は慣れなくてピックを飛ばしまくっていました(すっぽ抜けというやつです。)
高2の時だったと思いますがその友人が、
新しくエレキギターを買うということで、
今使っているギターを安く譲ってもらうことになりました。
それが私とエレキギターとの出会いでありその後バンドをやるきっかけになったギターでした。
そのギターは、グレコ(GRECO)のSGというモデルで、
濃いプラム色のボディーに大きい黒いピックガードがはってありました。
最近インターネットで調べたところ、
ノン・トレモロタイプのSG360というモデルだったようです。
そのギターも残念ながら糸巻きをシャーラー製に交換したり、
エレキギターはどうやって音が鳴るんだろうと興味本位にバラしてみたり、
改造したりで使えなくなってお払い箱になってしまい今はありません。
さて、エレキギターを手に入れてからは、
エレキギターの奏法をマスターしようと練習しました。(もちろん独学で・・・・)
ギターと一緒にもらった「成毛滋」の「ロックギター教則本」(だったかな?)と、
「付属のカセットテープ」でテープレコーダーを前にガチャン・ガチャンと、
「再生」「巻戻し」を繰り返して何度も聞いて練習していました。
エレキギターの代表的な奏法といえばチョーキング。
カッコいい鳴きのチョーキングができるようになりたくて、
ウィーンウィーンと日々練習したものです。
ある時練習の後、居間へ降りていくと親が、
「2階にネコがいるみたいだけど野良猫が入ってきたのか?」と言われました。
どうやら未熟なギター少年の鳴きのチョーキングはネコの鳴声に聞こえたようです。
ガックリ・・・・・。(ニャーンニャーン)