僕のギター
          よもやま日記





                         





                       Guitar note ,page2

      「ギターを手にする」



 部屋から出て来たのは、くしゃっとした笑顔のおっちゃんでした。

丸坊主に丸めがね。Tシャツにハーフパンツ。

なんだかおっちゃんらしからぬ表情で少年のように笑っています。

「お〜めぐかぁ〜」なんて言って、

まるで友達が来たかの様によろこんでいます。



 その人は雨宮先生といいます。

ここまであやしいおじさんだとかおっちゃんだとか書いてしまって、

もし本人が読んでいたら、おこられちゃいますね。

 今ではとても大好きな雨宮先生なのです。

誤解のないように。



 お教室に入ると…、いやすっかり家なんですけど。

ともかく部屋の中に入ると丁子の良い香りがしていて、

壁には大きなウッドベースや、

サウンドホールがラスタカラーになっているギターがならんでいました。

 そして窓の横には誰かにプレゼントされたんでしょうか、

雨宮先生本人の似顔絵が飾ってありました。

 なんかイイなぁ、こうゆうの〜って思いました。素敵ですよね。


 さて、めぐちゃんのレッスンが始まります。

箱の上の板を乗せたようなちっちゃなテーブルの上に譜面台を広げます。

その辺に座って見ててよって感じだったので、

僕は襖の前に体育座りをしていました。

「お〜めぐ〜練習したか〜」なんて言ってブルースハープはドレミから♪

プーッと音を舌で止める練習をしております。

ギターで言うとミュートみたいな感じでしょうか。プータッみたいな♪


 そうこうしているうちに僕は体育すわりにつかれてしまし、

そのままの体制で後ろの襖にもたらちゃいました。

ガタンッ!!襖が外れてどびっくり!

 静かにしているつもりが、もうあばれん坊と一緒です。

笑って許してくれましたけども…。あの時はすみませんでした。

そんな僕の失敗は置いておいて、レッスンは続いていますよ!

雨宮先生はタバコをふかしながらレッスンをします。

部屋の丁子の香りはその「GARAM」(ガラム)、

というインドネシア産のタバコの香りです。

日本のお線香とかにもありますよね、たしか。

フィルターに砂糖wぬってあるのか、

吸った後に唇をなめるととても甘い不思議なタバコです。

シナモンシュガーをなめた感じに近いのかな。

香りが鼻を抜ける独特な甘さです。


 おや、そろそろ休憩でしょうか・・・・、

集中力も切れてしまったみたいです。






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つづく