僕のギター
          よもやま日記





                         





                       Guitar note ,page3

      「ギターを手にする」



 
 
休憩タイムに飲むコーヒーは僕が入れる事になりました。

コーヒー屋さんでアルバイトをしていた姉に教わった、

「おいしいコーヒーの入れ方」を思い出しながら、

真剣に取り組みました。

沸いたお湯をまずはカップに注ぎ入れ、

カップをあたためておきます。

それからコーヒーをドリップするワケなんですが、

まず少しだけ、コーヒー豆が湿るくらいのお湯をたらして、
1分程待ちます。

これはコーヒー豆を蒸らして香が良くなるとかなんとか…。

豆をじっと見ていると、ムクムクっとふくれて来て、

ポファッと湯気がコーヒーの山を割って出てきます。

このふくれるコーヒー豆、見ているとなかなか面白いです。

溶岩みたい。

蒸れたらば少し量をふやしながら何度かに分けて、

お湯を注ぎ入れます。

 この時、できるだけケトラの口から出るお湯をほそくして、

少し高めの位置から円を描くようにして注ぎます。

これには少し技術がいるかと思われます。

なれるまではうまく円を描けません。

あたためてあったカップのお湯を捨て、

出来上がったコーヒーを注ぎいれ、テーブルまで運びます。

3人で砂糖もミルクもないコーヒーを飲みながら、

雨宮先生はボサノヴァやジャズやレゲエが好きって事。

ブラジル人はなんだか素敵だなとか、家族の話とか、

先生の青春ストーリーとか、楽しい話をたくさんしました。

 
 コーヒーを飲みながら会話をするのは、

それからずっとお約束のようにやっていました。

そんなブルース・ハープ教室で、

僕はブルース・ハープではなく、

ギターを習う事を選んだ、というワケです。

やっとギター教室が出て来ました。

ちょっと安心しましたでしょうか。

 僕は安心しました。

自分で書いていて一体いつギターが出て来るんだろうと、

ちょっと不安になっていたものですから…。

 
 話を戻しましょう。

ギターは友達から借りっぱなしのフォーク・ギターが家にありました。

一人で弾いてみても弾けなくて、忘れたままになっていたギターです。

これからは、雨宮先生が教えてくれます。

もう夢は広がるばかりです。

ちょっとやればじゃらんじゃらん弾けるもんだと思っていました。






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つづく