僕のギター
          よもやま日記





                         





                       Guitar note ,page8

      「ギターを手にする」






 只今、舞台の裏でスタンバっております。

つい先ほどめぐちゃんによる友人代表のあいさつが終了しました。

式が始まってから食事をしながら書いたあいさつは、

「〜をもってお慶びの言葉と変えさせて〜」の

「お慶び」のところが無念にも、

「およよよよ」となってしまったようであります。



 今、舞台の上では新郎のマコトくんのお友達が、

パンツの中からお札を出したりして、

結婚式の余興らしい裸踊りを繰り広げています。


僕はといえば、

チューニングを済ませたギターを片手にひざまずきをしています。


あぁ――、変な汗出てきた。

横ではその様子を見てめぐちゃんがウケています。

それなりに緊張しているんでしょうが、余裕を感じさせます。

僕も「あはは・・・・」とカラ笑い。

うわぁぁぁ―――。

出番ですよ。出番がやって来ました。


嫌だ!もう帰りたいっ!


 落ち着いたフリをして舞台へ登場!!

舞台の近くに座っている友達と目が合いました。

「ムリだよう」半ベソ。


カメラを握って前に撮りに来ようとしています。

「やめてよう」半ベソ。


舞台中央に用意されているパイプ椅子に座り、

ギターをかまえて、

マイクの位置を調節して。


めぐちゃんとアイズトゥアイズ、目と目を合わせて

いち、にー、さん、はいっ!」


〜♪♪♪〜。


 パチパチパチ!!お祝いの席ですし、

皆さんあたたかい拍手をしてくれました。


しかしながら大失敗だったように思います。

だって、手もぶるぶる震えて、声もふるふるふるえて、

めぐちゃんと息を合わせるどころか、

だんだんとテンポが早くなってしまって…。


早く終ってしまえって思ってたんでしょうかねぇ。

もう今となってはわかりませんが。


 とにかく演奏中は頭の中が真っ白でした。

多分、皆に聞こえていたのはほとんど、

めぐちゃんの演奏だったんじゃないでしょうか。


それでも終った後、友人達は皆、

口をそろえて良かったよって言ってくれたので、

そんな緊張した様子も面白く見ていてくれたんでしょうね。


みんなぁ…。あったかいよぉ…。…ぷっ。


「たか子さん結婚おめでとー!」で締めて、舞台を降りました。

お色直しの間の余興でしたので、

向こう側の新郎新婦の席には誰もいませんでしたけどね。


バカ子ちゃんの母への言葉は、生の情報を色々知っていたので、

マジ涙が出そうになりました。・・・・ちょっと出た。


ホントにもう心配ばっかりかけて、幸せになりなさいね。


 沖縄の結婚式最後は「カチャーシー」を、

出席者全員で踊ってお開きとなります。


両手を上にあげて、手首をくるくる回しながら、

腕を左右に揺り動かします。


新郎新婦も舞台に上がって踊ります。

「イヤサッサー!」


もっとちゃんとギターを弾けるようになりたいなぁと思ったのは、

その後しばらく日が経ってからの事でございます。


「お祝いの歌」を歌う機会を与えてもらって感謝です。つづく〜





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つづく