百人一首替え歌健康法
16、たち別れ いなばの山の 峰に生ふる
まつとし聞かば 今帰り来む
中納言行平
因幡の国の国司だった人。
任ぜられたとき、都の人と別れを惜しんで歌ったものかと考えられるし、
また任期を修了し国を去るときのものとも解釈できる。
「いなば」と「まつ」と二つ掛詞を使った巧みな歌で、
機智とんだ表現の影に、惜別の悲しい思いが秘められている味わい深い歌。
平城天皇の孫で、政治力と教養、
容姿などみな揃っていた貴公子だったそうな。
そうとくれば、光源氏のイメージといわれても当然と即納得してしまう。
16”たち別れ 単身赴任 はや五年
痛風抱え 今帰り来む
前単身赴任関白
地方に転勤になり五年の月日が流れようとしている。
浦島太郎もいいところなので、任を解かれるのを期待しているのだが。
それにつけても、家族から開放され一人身の自由を謳歌しすぎた。
注意してくれる人がいないので、生活は乱れる一方。
特に、仕事帰り赤提灯で大好物のもつを肴に一杯やるのは、
誰にも邪魔されたくない世界。
とうとう天罰が下ったのである。
足の親指の付け根に激痛が走り、靴もはけなくなるありさま。
尿酸値が高いのに無視していたので、
案の定痛風になってしまったのである。
こんな痛みはもうご免、金輪際心を入れ替えようなどと決心するのだが。
単身赴任の自由の対価は、いろいろあるのでくれぐれもご注意を。