百人一首替え歌健康法
18、住みの江の 岸による波 よるさへや
夢の通ひ路 人めよくらむ
藤原敏行朝臣
歌合の題詠でつくられたものといわれる。
当時は恋との結びつきを感じとる風習があったようなのだが、
今風にいえば夢判断にあたるのかもしれない。
夢の中でも会えないのだから、
よほど人目を憚るという事情があるのもと感じさせる。
忍ぶ恋のやるせなさを表現している。
なんでも小野小町に本歌を思わしきものがあるらしい。
和歌の本歌取りという技法が確立する前のことだから、
こんなチャレンジャーがいて、しだいに本格化していったのかも。
真実とフィクションの比重がわからないから、
感動する自分を冷ややかにみてしまうのは、なんとかなりませんかね。
18”住処より 妻と連れ立ち ウォーキング
路を選びて 人めよくらむ
愛妻連歩太夫
最近、夫婦でウォーキングしている風景をよくみかける。
でもなんとなく、女性のほうが溌刺としており、
男性はしぶしぶという場合が多いようにみうけられる。
我が家も二人そろって中年体形、同病相憐れむ関係になった。
真顔で話し合い、解消せんがためにウォーキングに挑戦してみることにした。
健康を夫婦円満の一石二鳥を計らんなどと絵に描いた餅かもしれないけど。
でも二人で同じような出で立ちは、ちょっと気恥ずかしい。
だから、あまり人目のつかない、道をえらんで始めることにした。
こんなことでは、先が思いやられますけどね。