百人一首替え歌健康法
22、吹くからに 秋の草木の しをるれば
むべ山風を 嵐といふらむ
文屋康秀
機智に富んだ歌で、嵐を野山を荒らすとかけ、
また嵐という感じを分解して山と風からなるとみている。
半分、お遊びの歌。
古今和歌集にはこのように、
漢字を使用した駄洒落みたいな歌が結構あるということです。
でも掛詞なんていうものも考えてみれば、言葉の洒落みたいなもの。
和歌の世界にもこんな遊び心があったなんて、
やはり文化の厚みをいやでも感じてしまう一幕。
これには、当然ながら賛否両論があります。
親父ギャグは冷ややかに見られる向きもあるけれど、
本当は氏素性がいいのかもしれませんよ。
22”朝からに 抑えのきかぬ 酒の量
むべその人を アル中という
飲酒依存少将
語呂がいいのですっかり浸透しています。
でも正式な医学用語はアルコール依存症といいます。
世に大酒家はごまんといるのものの、
全ての人がアルコール依存症というわけではないのです。
通常の生活に支障をきたすような出来事が、
いくつか積み重なると依存症との診断が下されます。
簡単な質問表で、依存度を評価できるものがあります。
その中にあるのがこの項目。
朝から酒の誘惑に勝てなければ、
それはもう立派な依存症といっていいくらい。
酒の失敗は誰でもあるもの、
依存症までゆくと、かなり深刻なはた迷惑。
一度なるとなかなかもどれなく、
挙句の果てには八方塞がりになるのが常道。
やはり適正飲酒は、とても大切な健康法なのです。