百人一首替え歌健康法







28、山里は 冬ぞさびしさ まさりける
          人目も草も かれぬと思へば      

                  源 宗于朝臣





 山里の冬のさびしさを詠んだ歌で、
とても分かりやすいもの。

訪ねてくれる人もなく、
草葉も枯れていまっている状況が、
より一層の孤独感を感じさせるのです。

 作者は孝光天皇の孫で、臣籍に降下し源氏性を賜った人。
名門の出であったにしては、官位にめぐまれなかったこともあり、
ひとつの嘆き節になっているとの見方もできるようです。
一方では色恋沙汰に縁がなくなった女性の心を、
敢て詠ったとの解釈も成立するようですけど。

 


 

 

28”定年は 冬ぞさびしさ まさりける
         財布も意地も かれぬと思へば    

                  前仕事中毒大臣






 定年の延長問題が議論されています。
700万人ともいわれる団塊の世代の定年は、
ここでも世の中のありように一石を投じそうです。
人間、お役目が終ると生きがいを失い、
同時に体調まで崩してしまうのはよくある現象です。
最初に迎える寒い季節には、格段の注意が必要。


 収入が途絶えた上、存在感を失ってしまえば、
真に寂しい思いをすることになってしまいます。
しかし、団塊の世代の人々には、結構個人主義が蔓延していて、
なかなか強かな面を持ち合わせているのも事実。

 定年という従来のイメージを一変させるような、
新しいライフスタイルが生まれてくるような予感もするのです。









                               
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