百人一首替え歌健康法
35、人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の香ににほいける
紀 貫之
古今集の選者であることを誰でも知っている、
日本史上で最も有名な歌人の一人。
土佐日記など、かな文学の先駆けとしての功績も大きい人。
作者が長谷寺を訪れたとき、
泊まった宿の亭主との問答歌のようです。
この歌の花は桜ではなく、
薫り高い梅でありました。
梅は常に同じ香りを称えてくれるのに、
人の気持ちは移ろいやすいものだと嘆いたのです。
人とふるさとが見事に対比されており、
人間の心と自然の香りが照応されています。
35”人はいま 心地よきもの アロマかな
癒しの香 たちこめにける
薫左大臣
代替医療と呼ばれるものが、大変注目されています。
西洋医学以外の伝統医学を総称した言葉ですが、
その中ですごく人気があるのが、
香りの癒し、アロマテラピーです。
人間の嗅覚は脳に直結しており、
様々な実験で良い香りが、
癒しの効果を持つことは証明されているらしのです。
西洋ではアロマテラピーといいますが、日本では室町時代に大成された香道という立派な芸術がすでに存在していました。