百人一首替え歌健康法





5、奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の
         声聞くときぞ 秋は悲しき

                  猿丸太夫




伝説上の歌人で詳細は不明の人であるが、
お墓や猿丸神社なるものは存在するらしい。
百人一首にはこのように得体の知れない人物が入っているのが楽しいのだ。
山の奥で妻を求めて鳴き彷徨う鹿の姿に、
秋の悲しさを発見した平安人の感性には脱帽するしかない。
人の恋情を重ねてみると、秋はますます佳境に入っていく。









5”検診で 告知されにし 我が友の 
         声聞くときぞ 秋は悲しき
    
                  人間ドック告知守



日本は世界に冠たる健康診断大国。
検診はがんの早期発見のためと、耳にたこができるほど聞かされてややうんざり。
一緒に人間ドックをうけたのに、自分は無罪放免、友には過酷な運命が待っていた。
自分が誘ったばかりに、いったいなんてこった。
今年の秋が、こんなにも悲しくやるせないものになってしまうなんて!






                               
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